酒の飲めるジャイプール&ホテルのテラスで喉を潤すキングフィッシャー

ジャイプールで2泊するにあたり、どこに宿をとるかは結構悩んだ。

弾丸旅なんだから、立地最優先で決めるのが王道。

ハワーマハルなどが建つ旧市街の北側か、ジョハリ・バザールが広く展開する南側か。

要するに、7つの門で囲まれた計画都市が広すぎて、どこを拠点にするべきか悩んだ次第。

北側にすればメトロ駅にも近く、ジョードプルへ移動する際に好都合とも思えたが、やはりインドの宿は喧騒に囲まれて過ごしたい。

そこで選んだのが旧市街ニューゲートに近い「Hotel Sweet Dream」だ。

エレベータ手動の1泊2,300円のホテル

サインを見ればわかるように、このホテルにはレストランにバーまで併設されている。

毎回述べているように、私のホテル選択のロジックは①立地②眺め③値段の順に決めるが、今回そのすべてが手に入りそうな予感がしてチョイスした。

場所はこちら。

フロントはおじいさんという感じのおじさん。

優しそうな笑顔でジャイプールの簡単な地図をくれた。

そして3階のカギをもらってエレベータに乗ろうとしたら、久しぶりの手動。

懐かしいな。でも、すごい音がするから結構怖い。

そして、3階のフロアで降りて、

309号室へ。

部屋はいたってふつう。正直、これで2,300円なら必要充分である。

スリッパもアメニティもない。でも、そんなものにカネをとられるくらいなら安い方がいい。

wifiだって使えるし、電源だってちゃんと供給している。

エアコンも強力に効くし、うっかりつけっぱなしで寝ると早朝は冷え込むので注意が必要なほど。

こんな広い部屋に4連泊したって1万円でお釣りがくる。

旅の冒頭にも感じたけど、円安だなんだといいながら、現代の方がよっぽど快適に旅ができる。

シャワーのお湯がなかなかでてこないというのもあったが、暑いジャイプールでは気にならない。

空港で両替したルピー紙幣を並べてみた。

とびきり綺麗な100ルピー紙幣があったので、記念に持ち帰ることにした。

そして、1日歩き回ると、細かい紙幣も増える。

「インド独立の父」マハトマ・ガンジーさんの額のシワがどれも同じなのが面白い。

テラスで味わうインドビール「キングフィッシャー」

さて、夕食はホテル自慢のテラス席レストランで。

とりあえず、腹が減って仕方ない。

ジャイプールの喧騒に感動して、暑さに負けて水やジュースばかり飲んでいたので無理もない。

マスターに、おすすめのカレーをオーダーすると、エッグカレーだった。

半熟気味のゆで卵がふたつに割られ、無造作にルーに放り込まれてあるだけのカレー。

しかし、その素朴さゆえに、空腹の身にはいくらでも腹に入りそう。

そのくらい美味しいエッグカレーだった。

食後の休憩。

そして、テラスに席を移して、酒を楽しむ時間。

バーに行かないと酒はないと思ってたのに、マスターに「ここで飲んでいきな」とメニューを見せられる。なるほど。

考えてみれば、インドで酒を飲むのは初めてだ。

そもそも、ヒンズー教では酒は不浄なものとして基本的に避けるもの。

しかし、州ごとに規制が異なっていて、公共の場では控えるものの、最近ではホテルや一部のレストランでは販売が許されているらしい。

そして、ここラジャスターン州ジャイプールでは、飲酒が許可されている。

「おすすめのビールを」と言って、ニヤッと笑ったマスターが持ってきてくれたのが、キングフィッシャー。

インドで酒を飲むのが初めてならば、インド産ビールの代名詞とも言えるキングフィッシャーとの出会いも初めてだ。

これが、日中の暑さで汗をかき、大量の水を欲している身体には最高に相性がいい。

ホップが軽めなので、いわば一気に飲み干せるのだ。

振り返って真下を見れば、バザールにあかりが灯っている。

あれだけ暑かった空気も、日が落ちると急速に下がるので、風が吹き抜けるテラス席が気持ちいい。

そして、落ちた夕日は西の空を赤く染めていく。明日も快晴でしょう。

もちろん酒代は別だけど、2,300円のホテルでこんな素敵な体験ができるなんて、やはり旅は素晴らしい。

ガチャガチャしたバザールの喧騒も、気持ちのいいBGMだ。

インドも混沌としているが、日本での私の仕事も混沌としている。

そんな日本での雑然とした日常が、忘却の彼方に飛んでいくのを確かに感じる。

明日の朝は早いうちにアンベール城へ行くことにしている。

だから早起きしなくてはならないが、旅の初日の夜からこんな情景に恵まれたことに感謝。

今夜は心地よい疲労感とともに、ぐっすり眠れるだろう。