壱岐の旅も最終コース。
印通寺港を出港する船の時間は15:30。そして現在13時。
島の東海岸を、いくつか立ち寄りながら南下し、レンタカーを返すとしましょう。
コースはこんな感じ。港に着くのも、ちょうどいい時間になりそうです。
250体を超える石猿がズラリ 男嶽神社
まず向かったのは、男嶽神社(おんだけじんじゃ)。
瀬戸浦から少し北に戻る形になります。
参道を振り返ると、青い海が光ります。
知らずに来ましたが、男嶽神社が祀るのは猿田彦(サルタビコノミコト)。
猿田彦大神といえば、天孫降臨の際に、瓊杵尊(ににぎ)を高千穂へと導いた神。
「天孫降臨」とは、古事記の大きな転換点である「神から人へ」の一大イベント。
そんな神を祀っている神社なのか、と畏れ多くも境内に歩みます。
境内のわきに、展望台があったので立ち寄ります。あれはダムかな。
どこを歩いても海が視界に入る島旅っていいですね。
さて、本題の石猿。うわ、たしかにすごい数です。
導きの神様、「猿田彦」が祀られていることにともなう250体を超える石猿です。
明治時代までは、男嶽神社は付近の山全体が御神体とされ、入山が制限されていました。
まさしく神話の国を実感させる光景でした。
清石浜海岸ドライブ ~ ほらほげ地蔵
男嶽神社から港のある芦辺の町を通り、南下します。
こちらは、美しい砂浜が500mほどつづく清石浜(くよしはま)。
壱岐東部芦辺町の海水浴場で、シーズンには本土からの観光客でにぎわうそうです。
たしかに美しい海岸線ですが、本日は風が強く、シーズンでも遊泳禁止となるぐらいの荒れ模様。
そして、さらに南下すると「ほらほげ地蔵」に出くわします。
整然とならんで、内海湾を眺め続けるほらほげ地蔵。
誰がどんな目的で設置したのかがわからないというミステリー。
干潮時には、向こう側から見れるそうですが、その時間を計算してきませんでした。
海を見つめる像。スケールは異なるけど、イースター島のモアイ像がかぶりますね。
こんな食堂もありました。
内海湾に浮かぶパワースポット「小島神社」
さて、「ほらほげ地蔵」と並んで内海湾のみどころ「小島神社」へ。
なにが見どころなのかというと、海中に浮かぶ神社が、干潮時だけ参道が現れるんです。
でも、さっきの「ほらほげ地蔵」と同じく、干潮時ではないので、鳥居まで赴くことはできません。
広島の厳島神社のような派手さがない分、よけいに神秘的に見えます。
壱岐有数のパワースポットらしいですが、私には霊感がないので、なにも感じとれません(^^)
ちなみに、3月下旬のいま、干潮時刻は朝方の5時ごろと、夕方の17時頃。
朝は夜明け前の時間だし、夕方には、私はもう壱岐にはいない。
見ようと思っても見れなかったのだ、と自分に言い聞かせて、小島神社を去ります。
元寇戦死者を弔う「安国寺」
いよいよ、壱岐の旅も本当に最後。
印通寺港に向かってクルマを走らせてますが、途中で「安国寺」なる看板をみつけたので、ちょっと寄ってみました。
神社が多い壱岐において、ここは寺です。
神々というより、元寇戦死者を弔うために、足利尊氏が建立を命じたのですね。
落ちついた雰囲気の古寺です。
境内に植えられた大杉も存在感がありました。
駆け足で回った壱岐のドライブ。
約68キロの行程でした。では、レンタカーを返して、港に向かいましょう。