香港エクスプレスは、予定通りに私を香港まで連れてきてくれました。
ところが、機体は到着したのに、ずっとそのまま。
そして、この景色を30分ほど眺めさせられます。
フライトのひしめく香港では、飛行機渋滞が起こりやすいらしい。
そういえば、去年来た時も、香港上空で順番待ちの旋回をさせられてたな。
ようやく、むかえのバスが来てターミナルへ移動。
「全城最快」ですか。予想に反して香港は張れ。私も「気分爽快」です。
混みあうイミグレ
さて、名物イミグレ渋滞。これは、仕方ありません。
「オクトパス」のGET
1時間近くかかって到着ホールに出ました。
まずは、何をおいても手に入れる必要があるのが、「オクトパス」。
これですね。いわゆる香港版SUICA。
去年も手に入れたんですが、出国時に返してしまいました。
香港は、これから何度も訪れるでしょうから、今回は手に入れたままストックしておくとします。
エアポートエクスプレスで尖沙咀へ
100香港ドル(約1,400円)ほどチャージして、エアポートエクスプレスで、まずは今夜の宿に向かいます。
今夜の宿は、尖沙咀の駅近く。まあ、香港のど真ん中といっていいでしょう。
雨を覚悟してましたが、カラッとした晴れ。
雨も悪くはないですが、晴れてたほうが、歩きやすいよね。
尖沙咀には、九龍で降りた方が近いんだろうけど、香港島の中環まで行ってしまうことにしました。
中環から尖沙咀までは、地下鉄ですぐです。
エアポートエクスプレスの終点、香港駅に到着。目指すは、一番右の赤い荃灣線。
地下通路を中環駅まで歩きます。
中国圏は、何度となく足を踏み入れてますので、慣れてるはずなんですが、目にする文字、耳にする言葉が新鮮。
やっぱり異国はいい。
私にとって怖いのは、そういう新鮮さを感じなくなってしまうこと。
1年ぶりに目にする「尖沙咀」の文字。懐かしい・・
駅を出て、ビルの補修工事に使われてる竹。これも懐かしい。
そして、懐かしい重慶大厦(チョンキンマンション)。
1年、正確には10ヶ月の月日が短縮します。
重慶大厦(チョンキンマンション)の中で迷子になる??
ところが、今夜のホテル「ピースゲストハウス」が見つかりません。
何度もチョンキンマンションの周囲をウロウロした挙句、ついにわからず、チョンキンマンションの案内係にスマホの画面を見せて尋ねます。
すると、なんとこのビルの中とのこと。
エレベータがA・B・Cとあるので、Cに乗れと、つっけんどんに言われます(笑)
しばらく、チョンキンマンションの中を徘徊・・・
いったい、Cなんて、どこにあるんだ・・・
チョンキンマンションの中は、それはそれで面白い。
これのことかな。たしかにCと書かれています。
そして、「ピースゲストハウス」ありました! 和平賓館ですね。
C5って、どういう意味だろう??
でも、7階らしいので、とにかく行ってみます。
7階で降りても、ピースゲストハウスは、影も形もなし。
仕方なく5階へ。このエレベータ、一方通行だから、けっこう待ちます。
5階の踊り場で、ようやく和平賓館の文字が。
ピンポンとチャイムを鳴らすと、しばらくして、マレー人のような色の浅黒い大男がのっそり出てきました。
一瞬、気後れしましたが、リザーブしている旨を告げると、私のスマホ画面を見ながら、なにやら電話。
そして、「ここで少し待ってろ。ここは、お前の部屋じゃない、いいな。」、と言って、どこかへ行ってしまいました。
言われたとおりに待ちます。
誰かが泊まって、チェックアウトしたばかりの部屋であることは明白。
なんか、民泊のようですね。
することもなく、ホテルズドットコムで予約したスマホの画面を眺めていると、たしかに、チョンキンマンションのC棟の5階みたいに書いてありますね。
さっきの大男が現れ、今度は13階に連れて行かれます。
そして、
「ここが、お前の部屋だ。いいか、チェックアウトは明日の11時だ。勝手にチェックアウトしていいぞ。キーは冷蔵庫の上に置いておけ。」
と、丁寧に指示されます。
見た目は、いかつい男ですが、私の覚束ない英語力を見て、とても親切にアドバイスしてくれました。
トイレ兼シャワールーム。
こんな狭いシャワールームは、はじめてだ・・
とりあえず、荷物を降ろして、ベッドに腰を下ろします。
狭いけど、ちゃんとシャワーのお湯は出るし、クーラーもガンガン効く。
ただ、クーラーの音はうるさいし、設備がかなり古くなってるのが見てとれます。
これでも、ホテル代の原価は1万円。これで1万円はないでしょ・・・
私は、ホテルズドットコムの特典があって、1泊4千円だったので予約したんですが。
窓からの眺め。
ビルとビルが肩を寄せ合う、香港そのものって感じです。
沢木耕太郎さんも、「深夜特急」ではじめて香港を訪れたとき、こんな感じのホテルに泊まったんでしょうか。
さて、もう昼過ぎ。
なんだかんだで、空港に着いてから3時間も経過してしまいました。
到着早々、人種のるつぼのようなチョンキンマンションを徘徊して、私のエクスタシーは高まっています。
今回の旅の目的は、香港の町歩き。
ここ尖沙咀から、手近な「油麻地」に歩いていきましょう。