【天売 ⇒ 焼尻 ⇒ 羽幌】遠ざかる島影に旅愁を感じる瞬間【天売・焼尻一人旅 #9】

およそ24時間滞在した天売島と焼尻島の旅も終わり。

北海道本土へ帰ります。

6日に及んだ久しぶりの長旅も終焉で、羽幌港に着いた後、寄り道しながら旭川空港に出て帰京します。

終わりよければすべてよし、ということわざがありますが、霧に翻弄された旅の前半がウソのように、カラリと澄み切った天売港に停泊中の高速船。

ついさっき、羽幌から到着した船です。

私は、この9:40発の船に乗って、焼尻島を経由し、羽幌港に帰ります。

天売フェリーターミナルの様子

さて、出航までのひとときをターミナルで過ごします。

まずはチケットを買いましょう。

途中下船不可、とは、つまり焼尻島で下船できませんよ、という意味ですね。

ところで、このチケットを買って、本日が七夕であることに気づきました。

早くコロナが治まりますように・・・

懐かしいストーブが置いてある待合室。

考えてみれば、天売島の施設、といっても、建物の中は港の前の食堂と「民宿栄丸」しか体験してないけど、エアコンの類が一切ありませんでした。

夏でもこれだけ涼しければ、クーラーはいらないでしょう。ただ今の気温は18度ほど。

そして、ターミナルには、日帰り観光客用のコインロッカーがありました。

では、出航時刻が近づきました。この旅で最後の船旅です。

離れていく天売島&近づいてくる焼尻島

乗り込んだ高速船。羽幌まで1時間の船旅。

来るときもそうでしたが、ガラガラです。私を含めて乗船客は4人ほど。

霧のないくっきりと見える天売港が離れていきます。

今年に入って、7番目の島旅となった天売島。いい思い出になりました。

港を並走する漁師さんの船。

水面で一休みする海鳥。

天売島さようなら。

標高183mの天売島。けっこう平べったく見えます。

そして、視界に焼尻島も入りました。

天売島と焼尻島が同時に視界に入るアングル。

晴れていれば日常のこと。私にとっては、たった1日の奇跡のめぐり逢い。

終わり良ければすべて良しと、言い切れる景観です。

天売島へ向かうフェリーとすれ違い。

視界良好の中でも、油断せず緊張の面持ちで操舵する操縦士。 

焼尻島への立ち寄りです。

釣りを楽しむ人。観光客かな。

焼尻島、1日ぶりの再会。

船の停車駅という感じ。10分の停留のち、ふたたび出航。

26時間ぶり羽幌港に帰還

焼尻島さようなら。

天売島、焼尻島ともに、離れていく様子をとらえられたので留飲が下がります。

利尻島と礼文島は、完全に霧に包まれてました。

そのほうが辺境の地の情緒があるとも言えますが、やはり船旅は遠ざかっていく島影と近づいてくる島影で成り立っていると思います。

旅をしているという旅愁がわきあがる瞬間です。

船が焼尻島と羽幌の中間地点に差し掛かると、海は完全に凪状態に。

まさに油を流したかのごとくです。

羽幌に着いてからは、8時間ほどのドライブが待ってます。少しまどろみます。

羽幌港到着のアナウンスがありました。

見えてきた北海道本土。離島から見て北海道のことを何と呼ぶのだろうか。

26時間ぶりに戻ってきた羽幌港フェリーターミナル。

出航するときに手を振ってくれたおじさん(多分社長さん)は、今日は見えません。

昨日今日とお世話になった羽幌沿海フェリーの高速船。

また来ることがあるかな。

ターミナルには、路線バスが客を待ってました。あれで旅してもよかったんだけど。

私は、これから朱鞠内湖と岩尾内湖という2つの人造湖を見学してから旭川空港に向かいます。

26時間ぶり再会のわがレンタカー。よくぞご無事で(^^)

ちなみに、パーキングには多数クルマがとまってます。

船に乗る観光客じゃないとすると、オーナーは何処にいるんだろ?

素朴な疑問でした。

今回の7月の北海道離島4島弾丸旅の全行程はこちらです。