バーベキューで満腹して、浴衣のまま散歩に出るなんて、林間学校にでも来ている気分です。
東京は35度を超す連日の猛暑らしいですが、天売島は7月上旬のいま日中が22度ほど。
陽が沈めば20度を切る感覚なので、首都圏在住の身からすると、信じられないほど涼しいです。
天売港から眺める夕焼け&利尻富士のシルエット
「民宿栄丸」を出て、港のほうに歩きます。
時刻は19時半。はだけた浴衣にあたる風が気持ちいい。
焼尻島のシルエット。羽幌の灯りも見えますね。
港を見下ろす高台。北の方角ですが、綺麗な夕焼けでした。
お、目をこらすと、かすかに利尻富士のシルエットが。
天売島から利尻島の距離は75㎞ほど。
でも、さすが標高1,721mの利尻富士。やっぱり見えるんだ。
ますます赤みを帯びる日本海。光の芸術です。
そして、利尻富士が霞の彼方に消えていきました。
「民宿栄丸」に戻ります。
すっかり日の落ちた焼尻島のシルエット。
肝試しでもできそうな厳島神社。
部屋でいただく地酒&焼尻島の日の出
散歩から帰って、お酒が飲みたくなり、冷酒をオーダーしたところ、あの息子さんらしい青年が運んできてくれたお盆がこちら。
なんと、おつまみをつけてくれました(^^)
エビとホヤだそうです。ホヤとは、いかなるものか、食べたことがありません。
味オンチな私には、よくわからなかったんですが、珍味ですねww
でも、冷酒とよく合った気がします。
疲労につつまれながら、旅館のベッドで寝入るのはいつもながら気持ちいい。
ぐっすり眠って、窓の外が明るくなって目を覚まします。午前4時半です。
焼尻島を見つめながら、今日は旅の最終日。帰る日なんだな、と自覚します。
ボリュームたっぷりの「民宿栄丸」の朝食
朝食の準備ができた旨の電話が鳴って、階下におります。
やあ、これはまた美味しそうだ。
炊き立てのご飯が、おひつにたっぷり。
鮭かな。
ナスに目玉焼き。
納豆が出てきたのは嬉しい。
お味噌汁。
和洋折衷ですね。
旅に出ると、食欲旺盛になるのはいつも通り。
昨夜、あれほどバーベキューを食べ尽くしたのに、いくらでもお腹に入ります。
米つぶ一つも残せないのは、私のクセ。
おもてなし度満点だった「民宿栄丸」
朝食を終えて、船の時間に合わせて港まで送っていただけるというので、しばし部屋で休憩。
本日は、羽幌に止めてあるレンタカーにふたたび乗り込み、旭川空港まで行って、行程は終了です。
宿泊客が出た後の部屋って、ぽっかりと魂が抜けたように感じるのはなぜだろう。
お代を払ってチェックアウトです。
1泊2食付きで11,000円。今回の旅で、もっともコスパがよく感じます。
それよりも、家庭的で親切だった「民宿栄丸」の皆さんに感謝。
天売島一のおもてなしというフレーズにいつわりはありません。
居心地の良さ、部屋からの眺め、料理、家族の皆さんの愛想のよさ、どれひとつとっても、旅人を抱擁していただけました。
港で別れるとき、女将さんは「もし、また機会がありましたら、ぜひ」と言っていただいたので、なんとか再訪の機会をつくりたい。
そんな気持ちにさせる「民宿栄丸」。
天売島訪問の際は、宿泊のご検討をおススメします。