天売島の島影を追いかける焼尻島サイクリング【天売・焼尻一人旅 #3】

はるばるやって来た焼尻島。

この旅で島の訪問は3つめですが、遅まきながらわかったことがあります。

それは、天気の変化の速さ。

島民の皆さんなら「何をいまさら」ということになるんでしょうが、地に足につけて旅するからこそ、実感となってわかることもあります。

とにかく、一瞬の晴れ間で安堵したのもつかのま、あっという間に周囲がガスに包まれました。

焼尻島西の果て「鷹ノ巣園地」で一休み

ここが、焼尻島の西の果て「鷹ノ巣園地」だったので、トイレ休憩を兼ねて、霧が晴れるのを待つことにしました。

ちょうどこれで、焼尻島の港から反対側まで来たことになります。距離にして6㎞ほど。

人口180人たらずの焼尻島ですが、島の展望スポットのトイレは清潔です。

いや、しかし、すごいな・・この霧は。

画像を編集して明るく鮮明にしてますが、霧の粒が頬に触れる感覚がわかるほどガスに覆われてます。

でも、今までの経験から、私も落ち着いています。そのうち晴れるだろうと。

霧はけっこうなスピードで流れていくんですが、次から次へと押し寄せてくるので、一向に晴れません。

それにしても、霧に包まれる感覚は神秘的です。カメラのレンズも、すぐに曇ります。

本来なら、この位置は天売島が眼前に横たわる絶景スポット。

天売島どころか、眼下の海面すらも望めません。

待ってるより、自転車を走らせてるほうが、霧のないスポットに出会えるかな。

そんな気がして、ふたたび電動アシスト自転車をこぎはじめました。

天売島への船の出航時刻まであと1時間なので、そんなにのんびりもしてられません。

白浜海岸沿いのサイクリング

焼尻島の南側は、岩場の多い白浜海岸。

海水浴場もありキャンプ場もある、焼尻島のレジャースポット。

しかし、霧でまったく見通せません。

でも、私の祈りが通じたのか、徐々に霧が東のほうに流れていきます。

そして美しい海が姿を見せてくれました。

なんという青く美しい海だろうか。

こんな素敵な海は久しぶりに見た気がします。

自転車のサドルにまたがったまま、しばらくたたずんでいると、霧はどんどん流れ、ピントが合っていくように、景色が活気を取り戻していきます。

神に感謝したくなる、このタイミング。

この霧の流れが、30分早くても遅くても、この絶景は拝めませんでした。

しばらくは、この白浜海岸沿いのサイクリングで焼尻島の景色を楽しむことにしましょう。

空と海と一体になる感覚のサイクリングです。

現役世代のサラリーマンは、旅してる時でも、アタマのどこかに仕事のことが引っかかってるものですが、この瞬間は、何もかも忘れることができました。

ずっと下り坂なので、スピードには注意しなくてはなりません。

自転車を止めれば、海底まで透き通った海岸。

そして、今までいた西の方角を見やると、まだべったりと雲をかぶっています。

あの雲の塊が東に移動してくるわけだから、今あそこに戻れば天売島の姿をのぞめるかも。

そう思い、電動アシストの力を借りながら登り坂を一生懸命こいで戻りましたが、やはり霧に覆われたままでした。

島の東海岸のほうにも顔を出してみましたが、やっぱりダメ。

天売島の島影を求めて、島の西や東を行ったり来たりしましたが、船の出航まであと40分。

船に乗り遅れては、元も子もありません。さすがにタイムリミットです。

白浜キャンプ場から見えた天売島の影

ふたたび、白浜海岸沿いに下り坂を下ってくると、白浜キャンプ場があります。

こんな自然しかないところで、キャンプなんてやったら、何日くらい退屈せずにいられるかな。

ここに、1,848年、つまりペリーが来航する5年前に、米国捕鯨船の船員ラナルド・マクドナルドが上陸したという立て看板がありました。

上陸とはいっても、当時鎖国の日本。

密入国するために、漂着をよそおって流れ着いたとあります。

港に戻るにはもう少し時間があったので、キャンプ場に登ってみました。

すると、テントが。誰かキャンプしているようです。海に泳ぎに行ってるのかな。

食事も自給自足なんだろうか、などと考えながら、西の方角を見ると、島影のようなものが。

天売島の島影に違いありません。

焼尻島と天売島の間は、武蔵水道をはさんで4㎞。

ずいぶん高い岩のようにも思えますが、焼尻島の標高94mに対して、天売島は184mもあります。

だから、あれが天売島ということで間違いないでしょう。

よかった。ここまで来て、わずか4㎞を隔てて向かい合う島同士が眺められなかったら悔恨の極みになります(^^)

では、自転車をこいで港に戻りましょう。

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