さて、焼尻島についで天売島にやって来ました。
天売島の語源は、アイヌ語の「テウレ」からきていて、「魚の背」という意味らしいです。
面積は5.47㎢と、焼尻島の5.21㎢とほぼかわらず、日本の島の大きさランキング100にも入ってません。
しかし、焼尻島の標高94mに対し、天売島は184m。
このあたりが、「魚の背」でしょうか。
人口は、令和2年で259人というデータがあります。
夏のバカンス期に、立て続けにフェリーが接岸すれば、一時的に島の人口を観光客が上回る、そんな計算になります。
焼尻島には、わずか2時間半の滞在でしたが、ここ天売島では民宿に泊まる予定です。
高速船から下船したのは私を含めて6人ほど。警察の方が出迎えてくれました。
霧に包まれながらも日が差し、妙に白っぽい天売島。
「めし処 漁師の店 海友丸」のマグロ丼
とりあえず、まずはランチです。
なんといっても、今朝の5時半におにぎりを食べただけです。
焼尻島では、自転車で登り坂を行ったり来たりしましたから、お腹空いてます。
ウニ丼がめちゃくちゃ高いということを学習しましたので、マグロ丼にします(^^)
それでも、2,300円。
でも、これは2,300円の価値があります。
おそらく、いや間違いなく、今朝水揚げしたマグロでしょう。
口の中に入れれば、とけるような舌触りのマグロに大満足。
タコや、
昆布?もついてました。
天売島で唯一(かな?)の食堂「海友丸」。ごちそうさまでした。
レンタサイクルで走り出す天売島
では、腹ごしらえの後は、足の調達です。
食堂の隣にあったレンタサイクル屋さん。
ここで、ちょっと悩みました。下の地図の「民宿 栄丸」が今夜の宿。
ひょっとしたら、自転車を貸してくれるかもしれません。
そうすれば、返すときに、わざわざ港まで戻ってくる必要がない。
そう思い、電話をかけてみると、自転車は1台あるけどアシスト付きではないとのこと。
私の体力では無理なので、謝辞して電話を切りました。
焼尻島でも体験済みの坂だらけの島の道。
天売島は、さらに勾配がきついとマップには記されています。
アシスト付きでないと、自転車での天売島一周は無理。
値段は忘れましたが、17時までの4時間ほどレンタルして、天売島のサイクリング開始です。
見えた!焼尻島!
サドルをこぎ出すと、霧を背景に停泊している「さんらいなぁ2」。
焼尻島に続いて、霧と付き合うことになる天売島か・・・
自転車をこぎだしたときの、私の心境はそんな感じ(^^)
面積はかわらないですが、天売島は焼尻島より、少しレジャー設備が多そうです。
道道548号線を南へ。
今夜の宿「民宿栄丸」へ向かってます。背中の荷物を置かせてもらうつもり。
途中にあった厳島神社。
自転車だと「民宿栄丸」は、港から数分。
海鮮バーベキューが自慢の民宿。
webで予約すると「どうぞ!お待ちしています!」と愛想のよい返事を頂けました。
さて、荷物を置かせてもらって、何気なく海岸の崖の上に出てみると・・
霧が晴れました。焼尻島です(^^)
焼尻島の島影とともに、美しい海も輝きだしました。
焼尻島の島影は、天売島から見るとクジラのようです。
霧が晴れてよかった。30m先も見えなかった霧がウソのようです。
それにしても、なんという美しい海。表現のしようがない。
「魚の背」天売島の森の中をサイクリング
旅してると、いいことあるなあ・・
完全にあきらめていた視界が、一気に晴れました。
北海道の離島めぐりは、やはり天気が命。神様に感謝です。
レンタサイクル屋さんでもらったマップによると、夏の間は一方通行で、自転車を含め時計回りにしか通れないらしい。
また集落は島の東寄りに集まり、西側は海を眺める展望台くらいしかないようだ。
霧が晴れ、強くなってきた日差しの下、自転車を西に向かってこぎます。
こちらは、天売島の高校。
小学校のほうが立派です。
島で唯一の郵便局。
考えてみれば、今夜の宿の支払いはまだ。お金をおろしておきました。
ちょっと、森に分け入ってみます。
「天売島プロジェクト」というのがあるらしい。
森林浴でもしてるような感覚。
未舗装の林間コースにも、天売島の鳥の名前がついてました。
このあたりが天売島の「魚の背」?
さっき眺めた焼尻島が。
焼尻島を眺めながらしばらくたたずんでましたが、神様が霧を取り払ってくれた時間はほんの少しかもしれない。
また、白いカーテンに覆われてしまったら、目も当てられない。
そう考えると、霧が晴れてる間に、一刻も早く、島を一周してしまうのが得策と判断。
こんな森の中でウロウロしないで海岸通りに出ましょう。