焼尻島一周サイクリング オンコ海道の真ん中で「霧よ晴れろ!」と叫んでみる【天売・焼尻一人旅 #2】

焼尻島の読みは「やぎしり」島。

アイヌ語の「エハンケ・シリ」からきているそうで、「近い島」という意味だそうです。

たしかに北海道本土から近く、羽幌から距離は25㎞。フェリーで1時間でした。

いちおう焼尻島の基本データを。

面積は5.21㎢で、日本の島の大きさランキングでは100位にも入ってません。

小笠原諸島の母島や、鹿児島の与論島の4分の1の大きさといえば想像がつくでしょうか。標高は94mです。

そして人口は、なんと約180人。かつては6,000人くらい住んでいたそうですが。

とにかく、北海道、というより日本においてもかなり小さな島に分類される焼尻島にやって来ました。

滞在時間は、次の船の出航時刻12:25までの約2時間半です。

さっそく、自転車を借りて、島内を回ってみましょう。

レンタサイクルを調達

焼尻島のレンタサイクルというと、この1軒だけなのかどうか、フェリーターミナルの横にある「レンタサイクル梅原」。

レンタル料金は、2時間で800円。電動アシスト付きなら1,500円。

ここは、悪いことは言いません。電動アシスト一択です(^^)

こうして借りた電動アシスト自転車。

店のおばさんはとても親切。

サイクリングロードマップをくれたうえ、見どころなど丁寧に説明してくれます。

ちなみに、電動アシスト自転車は、私が借りた後、数台しか残っていませんでした。

本日、この島に乗り込んできている観光客は、私を含めて10名未満でしょう。

休日や多客期で、数百人の規模の観光客が流れ込めば、自転車の調達はおぼつかなくなると思います。

 

そのためにあるんでしょうか。

船の中で見た「島内一周観光」のハイヤー。ガイド付きで1,400円なら全然高くない。

というより、電動アシストの料金より安いです。

自転車で走りだす焼尻島

さて、走りだそうと思ったら、ちょうど乗ってきた船が天売島へ向けて出航です。

霧の中へ消えていく船。情緒ありますねえ・・

しかし、私の行く道くらいは晴れてほしい。景色が見えないんじゃつまらない。

おばさんの教えの通りに、まずは、港から一段高い島の外周道路道道255号線に出ました。

そこにあるのが「焼尻郷土館」。

そして、道道255号線をいったん北の方角に向かいます。

イメージとしては、島を時計とは逆に回る、そんな感じです。

高台にあった「工兵街道記念碑」。

第二次世界大戦中に、焼尻島の工兵隊が崖を切り崩して作ったことでこの碑が立っていますが・・

絶景ポイントであるはずなのに、何も見えない。

このときの私の心境わかりますか(^^)

命がけで休暇をとって、はるばる東京から1,000㎞も離れた離れ小島に来て、目に映った光景が白いカーテンだなんて、こんなのひどすぎる。

わかってくれる方いるだろうか。

はっきり言って、泣きたくなった。

晴れていれば見えていたはずの利尻富士どころか、海原さえも見えないのでは話にならない・・・

さっき出航していった船の霧笛がプワー、プワーとむなしく響くばかりです。

気を取り直して、島の内部に入ります。

自転車屋のおばさんは、外周より、島の内部の「オンコ海道」のサイクリングをすすめてくれてます。

海沿いに走っても何も見えないなら、自然を楽しむほうが賢いですね。

焼尻の役場支所。

ここを右折するのかな。

なるほど、ここが焼尻島の誇る原生林「オンコ原生林」なんですね。

「オンコ原生林」の入り口にあった会津藩士の墓。

江戸時代に樺太を管理していた会津藩。

出兵の帰還中に船が遭難、多くの死者を出した。

その遺体が多数焼尻島に流れ着いたことによるものだそうです。

ところで、入れないですよね。

自転車は大丈夫でした(^^)

オンコ原生林の中を行く

オンコ自然林区域の中に入ると、いきなり現れました。「オンコの荘」です。

風雪により、背の低いオンコの群生地です。

まわりに誰もいないので、少し不気味ではありますが、自然そのものの中に、丸裸で入っていくのは久しぶりな気がします。

気のせいか、少し明るくなってきた気もします。

原生林の中をサイクリング。沈んでた私の心も回復してきました(^^)

正直、植物のことは学がなく、よくわかりませんが、7月なのにひんやりした空気の中、自転車をこいでいると、この島には私しかいないのでは、そんな気にもなります。

ここから「オンコ海道」です。牧草地帯で、両岸に海が見れるとか。

「オンコ海道」の真ん中で「霧よ、晴れてくれ!」と叫んでみる

鬱蒼とした原生林を抜けると、なんと空は晴れてました。

すごい速さで、雲と霧が動いていきます。

このあたりは「めん羊牧場」。

青い空がのぞき、顔にはひんやりした霧があたる。感動の瞬間です。

神は私を見捨ててはなかった。このまま晴れてくれ。

さすれば、あの突き当りには、これから赴く天売島の島影が映っていることだろう。

ところが、なんとしたことか、ふたたび前方(西方)から白い悪魔が押し寄せてきます。

回りには誰もいません。

思わず「霧よ!晴れてくれぇぇぇぇぇ!」と叫びました(^^)

私が、「ウェザーリポート」のスタンド能力を持っていたら・・ww

しかし、祈りは通じず、数分後には自転車での走行が危険なくらいに霧に包まれました。

おそろしく変わりやすい、島の天気です。

タイトルとURLをコピーしました