中国の列車はあまり揺れず快適な寝心地です。ハルビン西駅には早朝6時過ぎに到着。
5時半ごろ、寝ぼけ眼で目を覚まし、スマホの気温を見て、いっぺんに目が覚めました。
マイナス21度!
そんな気温、経験したことありません(+o+)
凍てつくハルビン西駅に到着
列車は坦々と走っています。通路に出てみると、窓が凍ってます。
夜明けの遅い、冬の中国にも朝がやって来ました。
しかし、同室の中国人の若い2人組。夜中まで、声高に騒いでやがった・・ まったく。
ま、私は、ワインを飲んで眠ってしまいましたが、もう一人の同室者には迷惑だったでしょう。
ハルビン西駅に到着です。
列車はチチハル行きですが、ここハルビン西でも乗客は結構降ります。
列車の外に出ると・・・
覚悟はしてましたが、猛烈に寒い!
みんな、ハルビンの寒さは、先刻ご承知ってな格好です。
コンコースの中は暖房が効いていますが、外に出たらどんなことになるんでしょう。
街の中心部へ行くためのタクシー行列。
ここ、ハルビン西駅は新幹線駅のようなもの。どうしても郊外に造られてしまいます。
でも、今回乗ったのは在来線の夜行列車。ふつうに、ハルビン駅に止めればいいのにと思いますが。
駅を郊外に造れば、タクシーの売り上げが上がる? という魂胆? 地下鉄は、まだ建設中です。
しかしながら、タクシーの運転手は、さわやかな青年でした。
ホテルへ行く地図を的確に理解し、さっそうとクルマを走らせます。
「ホリディ・イン・ハルビン」にチェックイン
今夜泊まる「ホリディ・イン・ハルビン」。これが、今年1年の旅の中で、一番高かった。
朝食なしで1万4千円。今日はクリスマスイブ。仕方ないか。
ちなみに、エクスペディアの地図は、他の地点を指していました。同じ名前のホテルが2つあるのかな、なんて考えましたが、従業員はここで間違いないと言っています。
金盾に邪魔されて、GPSがうまく動かない?
金盾と言えば、グーグルもすべてつながらないもんだから、会話のやり取りが大変。
でも、ホテルスタッフの若いお兄さん。面倒くさがらずに、自分のスマホアプリで、チェックインは14時からだけど、あと40分待ってくれれば、部屋を用意できる、とか、一生懸命説明してくれました。
他のスタッフも、きびきび動いていて、とても親切なホテルです。
そして、部屋に入居。暖かくてホッとします。
これで、今日一日歩き回りながら、寒さに耐えられなくなったときの、憩いの場ができました(笑)
当初の予定では、今日一日荷物を持ったままハルビンを歩き回って、今夜の列車で大連へ戻る弾丸計画。
寒かったらどうしようと、スケジュールに少し余裕を持たせたのは正解でした。
とても、この寒さでは、休みなく歩き続けるなんてできません。いまなおマイナス20度。
現在午前7時半。9時近くなったら、街に繰り出しますか。
氷点下のハルビンの町 散策
上から下まで完全武装。そしてポケットにはカイロ。
重ね着も相当して外出すると、風がないので、そんなには寒くは感じません。
中央大街。ハルビンを代表する歴史的な通りです。
ホテルは、そんな大通りの入り口に建っていました。
いきなり現れる、氷のモニュメント。
行ったことはありませんが、札幌の雪まつりみたいなものでしょうか。
まだ朝早いですが、若者や家族連れを中心に、通りは賑わっています。
氷点下だから、氷も解けないんだね。不思議。
いろんなところに、氷が飾ってあります。
屋台も軒を連ねます。
おっと、サンタクロース出現。クリスマスイブですもんね。
一生懸命造る人。
美しい氷です。
そういえば、私は、まだ札幌雪祭りとか行ったことありません。
通りを右に折れて、聖ソフィア大聖堂の方へ向かってみます。
歩いているのは、地元の人? それとも、他の街から来たのかな。
大聖堂らしきてっぺんが見えました。
でも、日光の角度が悪そうなので、午後にまた来ます。
中央大街に引き返します。
ほんと、中国なのか、ロシアなのかわからない街の雰囲気。
モニュメントが次々に現れます。
平和な光景ですね。
当時のロシア人は、「キタイスカヤ(中国人街)」と呼んでいたそうです。
軟弱者にはツライ・・マイナス20℃の中の散策
子供は風の子っていうけど、ほんとに寒くないのかな?
日が昇るにつれて、温かくなるかと思っていたら、そんなことないです。
おそらく、ずっとマイナス20℃前後。
私は、ついさっきまで平気と思ってましたが、手袋の中の指先がじんじん痛くなってきました。
カイロがまったく効きません。
靴下2枚重ねでも足りなかったかな。足の指先まで痛くなってきました。
みんな、よく平気なもんです。ほんとに寒いんです。
零下20℃って、北海道でもたまにある気温。関東生まれの私には、きつい・・・
これは何? 肉? アメ?
氷点下の中でアイスを食べる人!
そりゃ、冬でも、こたつの中だったらアイスもおいしいと思うけど。
アイスのほうが温かいのかも。
氷のアーチ。
肉を焼いて、氷は解けないんでしょうか。
氷の椅子に、
氷の滑り台。
なんともすごい街です。冬のハルビン。
おっと、来年は2017年でしたね。
松花江に向かって歩きます。
ずいぶん大きい献血やさんです。
何かの記念塔ですね。
震える身体でランチ
「地球の歩き方」によると、この付近に「カチューシャ」というロシア料理店があるということになってました。
しかし、いくらさがしても場所がわかりません。警官に聞いてもわからず。
ハルビンに来たからにはロシア料理と考えていたんですが、足元からこみ上げてくる寒さもたまらないので、手近なお店に入りました。
回鍋肉を頼んだはずなんだけど、でてきたのはビーフカレー。まいっか。
食事をして、温かいスープと砂糖の入った(笑)コーヒーを飲んで、温かさを回復。
この寒さの中、一日中散策するなんて、無謀でした。無理せず、今夜宿泊のプランにしてよかった。
氷結した松花江
松花江のほとりに出ました。
この川は11月には凍ると聞いてましたが、ほんとに凍ってます。
遠くにかすむのは、チチハル方面への鉄道橋。
スケールを大きく言えば、ヨーロッパ、シベリア鉄道への架け橋。