【銚子電鉄の旅】太平洋の潮騒が聞こえる「西海鹿島」駅と「海鹿島」駅

銚子電鉄の旅は続きます。

「観音」駅からふたたび乗車。銚子といえば海、と勝手に思い込んでいるので、海岸に近い「西海鹿島(にしあしかじま)」駅まで行こうと思います。

質素で可愛い「西海鹿島」駅

「西海鹿島」駅を発車する電車。降りたのは、私だけ。

これは、銚子駅からのキロポストでしょうか。ここまで駅5つですが、歩いても来れそうな距離ですね。

「西海鹿島」駅のネーミングライツは「アシザワ・ファインテック株式会社」。

テックという名前と田舎な感じが微笑ましい。

これでも、銚子電鉄においては、地元住民の要望によってできた最も新しい駅。

1970年の開業だそうですが、現在の乗降客数は1日30人そこそこだそうです。

まわりには、それなりに人家は建っているので、乗ってあげればと思うけど。

クルマの方が移動は便利なんだろうね。

潮騒のきこえる海鹿島の町 国木田独歩の詩碑にあいさつ

さて、かすかに潮騒が聞こえる海鹿島の町を歩きます。

民家もふつうに建ってるし、美味しそうなパン屋さんもあるし、歩いた感じでは、そんなに寂れてません。

ランチは寿司にしようかと思ったら、月曜日は定休日でした。

こんな看板を見つけました。学がないので、「竹久夢二」は知ってても「国木田独歩」の名前は、恥ずかしながら知りませんでした。

あとで調べると、銚子出身の小説家だったそうです。

せっかくなので、立寄ってみました。

ちなみに「竹久夢二」のほうは、どんなに探しても見当たらず・・・

シベリアおろしとみまがう太平洋の荒波

このあたりまで来ると、潮騒がはっきりと聞こえます。

ズドンズドンと、けっこう大きな音。

うわ、大シケですね。

久しぶりに海が見たくなって、ふらりと銚子に来た今回の旅。

目にした太平洋は、荒れたなまり色の海でした。

それでも、海はいい。殺伐とした心が洗われます。

夏場は、海水浴場として賑わうのだろうか。

この荒波を見てるととても信じられませんが、いちおう今も9月のシルバーウイーク。

 

海を見ながら、いろんなことを考えます。

海岸に立って、最後に海を見たのは、今年2020年のはじめ台湾のウユニ塩湖が最後かな・・とか。

ま、オフィスの窓からは、毎日海を見てるんですけどね(笑)

それにしても、9月の太平洋がこんなに荒れてるとは思わなかった。

この絵だけ見れば、シベリアおろしの日本海と言っても、信じる人いると思う。

そのシベリアおろしの波間を行く漁船。

振り返れば、常時波風を受ける伊勢神宮。

9月なので、寒くはないけど、吹き飛ばされそうなほど風の強い犬吠の海でした。

 

関東最東端の駅「海鹿島」駅

海岸から歩いて、銚子電鉄の駅に戻りました。

さっき降りた駅は「西海鹿島」駅でしたが、ひとつ飛ばしてたどり着いたのは「海鹿島」駅。

やっぱり、有名なのかな。

こんな雰囲気の田舎駅って、もうないよね。ほんとに懐かしさを感じます。

踏み切りに立って、「西海鹿島」駅方面を展望。

開放的な駅舎。扉がありません。

「海鹿島(あしかじま)」駅のネーミングライツは「千葉石毛魚類」でした。

驚いたのがこれ。

なんと、この駅、関東最東端の駅でした。

ほんとだ、駅を出ると線路がカーブしてる。

なにもない、いわゆる「果ての駅」として、私は日本最東端の駅「東根室」を訪れたことがありますが、あっちは駅舎なし。

「海鹿島」駅のほうが立派です。頑張れ銚子電鉄!

となりの「君ヶ浜」駅のネーミングライツ「ロズウェル」も気になるところですが、その次の「犬吠」駅まで行ってしまうつもり。

木々のすき間を縫うように電車が登場。

 

となりに、新築っぽい家が建っているのが対比の妙です。

今回の旅「銚子電鉄10駅中8駅途中下車」の全行程はこちらです。