千葉駅の万葉軒の駅弁をかかえて、特急に乗って銚子に出かけたのが9月。
たったそれだけのことで、子供のころのノスタルジックな気分に浸れた私は幸せ者。
このうえない秋晴れに恵まれた10月下旬の土曜日。
今度は、内房線の特急で駅弁を食べてみようと、家を飛び出しました。
全国の駅弁がそろう千葉駅の万葉軒
千葉県に在住している方で、旅が好きな人なら、「万葉軒」は旅のお供の御用達。
先日、見つけた懐かしい「トンかつ弁当」で、一気に30年以上もタイムスリップした「万葉軒」で駅弁の物色です。
これは、銚子に行ったときに食べた「トンかつ弁当」。
包装も味付けも、30年以上もかわってなく感動しました。
それから1ヶ月。ふたたび万葉軒のお店の中で、豊富な種類の駅弁を物色。
で、気がついたんだけど、本来千葉駅では売ってないモノまで売ってるんだね。
名古屋駅・松浦商店の「味噌ヒレカツ重」をGET
さんざん悩んだあげく、半熟タマゴがセットされた「味噌ヒレカツ重」をチョイス。
名古屋駅の駅弁を千葉駅で手に入れられる時代になっていたんですね。
東京駅なら、地方色豊かな駅弁が揃っているのを知ってたけど。
余談ですが、この日の千葉駅は「全国駅弁フェア」を開催していました。
旅の帰りに買って、自宅で食べたのがコレ。
小田原駅の「うなぎ、金目鯛と銀鮭のあいのせ御前」。
海外かぶれだった私は、今まで「駅弁フェア」のような催しに関心が薄かったですが、なにか、ひとつ楽しみができたような気がします。
さて、乗る列車は「新宿さざなみ1号」館山行き。
目的地は「浜金谷」。
きれいに晴れた10月の週末。鋸山から東京湾を眺めてみようと思った次第。
「新宿さざなみ1号」の中で食べる「味噌ヒレカツ重」
さて、週末だけ運転している臨時特急「新宿さざなみ1号」が、千葉駅のホームに入ってきました。
嬉しいのは、前のシートの背中からテーブルが出てくること。これなら食べやすい。
「しおさい」にはついてませんでしたから。
朝から「ヒレカツ」かよ、と言われそうですが十分お腹はすいてます。
半熟なのでちょっと工夫を要しましたが、卵とじヒレカツになりました。
さすが、本場の名古屋ですね。とっても美味しかったです。
富士山を眺めながら鋸山ロープウェイの起点「浜金谷」へ
さて、腹ごしらえもすんで、窓外を眺めます。
東京湾岸は工場地帯が続きますが、東京湾アクアラインの向こうに姿を現したのが富士山。
快晴の日を選んで、出てきたわけですが、幸先がいいです。
木更津市街を走り抜けていく特急電車。
青空に浮かび上がる富津観音。
そして列車は東京湾岸に出ます。
上総湊駅を通過。
雪化粧が少ないので、ちょっと迫力に欠けますが、やっぱり美しい山、富士山。
波のない内房の海。
富士山もさることながら、対岸の神奈川県なんか、簡単に行けそうなほど近いです。
そして、定刻9:40。浜金谷駅に到着。
浜金谷は、対岸の三浦半島へのフェリーの基点であるとともに、鋸山ロープウェイの起点でもあります。
急ぐこともないので、ホームの端まで歩き、前方を観察。
単線のレールって、風情があるね。
発車していく「特急さざなみ」。
特急電車も、単線区間では可愛く見える。
鉄道模型のようだと言い換えてもいい。
跨線橋をわたる観光客。けっこう降りたんだね。
さて、私も跨線橋をわたって駅を出ます。目指すは鋸山です。