さて、千葉県在住ながら、生涯二度目の銚子にやって来ました。
目的の一つは「銚子電鉄」を楽しむこと。
ただ、乗るだけでなく、途中の駅で降りてみたり、線路沿いを歩いてみたり。
なので、銚子駅に特急「しおさい」号で9:34に着いた私は、銚子電鉄の銚子の隣の駅「仲ノ町」駅に向かって歩き出しました。
醤油の香りが満ちた銚子電鉄沿線
歩き出してすぐ、銚子電鉄の踏み切りにぶつかりました。
その踏切から、銚子駅の方角をみた様子。「しおさい号」がまだ停まってますね。
一番手前に切り込まれた部分が銚子電鉄のホームでしょうか。
そして反対側「仲ノ町」駅のほうを見やると、草がボウボウに生えたレールが細々と。
どこからか醤油の香りが漂ってくるな、と思っていると、「ヤマサ醤油」の工場があるのでした。
銚子電鉄のレールは、まるで「ヤマサ醤油」工場の引込み線のよう。
さらに線路沿いを歩いていくと、醤油工場をバックに銚子電鉄の車両が。
私は醤油が大好きで、毎日のようにとうふにかけたりお世話になってますが、常時においをかがされるというのは、どんな気分なのかな。
銚子電鉄の操車場。背景が工場なので、迫力があります。
操車場と思ったら、ここが「仲ノ町」駅でした。
銚子駅からわずか500mしかありませんが、銚子電鉄の本社が近くにあるので、駅にも駅員さんがいる駅です。
財政難を「ぬれ煎餅」という奇策で乗り越えた銚子電鉄。
車両は、すべて他社から譲り受けた中古とのこと。
「仲ノ町」≒「パールショップともえ」?
仲ノ町駅に「パールショップともえ」というネーミングがついてました。
これは、いわゆる「ネーミングライツ」というやつですね。
「銚子駅」には、なんと「絶対にあきらめない」というネーミングが。
鉄道は、思いのほか維持費がかかります。それで、何度も経営の存続が危ぶまれた銚子電鉄。
町を興しての本気度が伝わってきます。
となりの「観音駅」には「金太郎ホーム」というネーミングが。
どんな駅か気になりますね(^^)
「パールショップともえ」とは、なんのことだかわかりませんでしたが、聞くところによると、パチコンコ店の名前だとか。
そして、こちらが、その「パールショップともえ」≒「仲ノ町」駅の駅本屋。
時代がタイムスリップしたような駅舎です。
懐かしさが満ちあふれる、「仲ノ町」駅の待合室。
学生時代に、全国のローカル線を乗り歩いた時期がありましたが、それでも、こんな改札口はあまり見かけません。
銚子電鉄はローカル鉄道とはいっても、1時間に1本は運転されています。
「仲ノ町」駅から乗ったら、次はどこで降りようかな。
銚子電鉄「1日乗車券」をゲット
「仲ノ町」駅には駅員さんがいるので、きっぷを買うことができます。
無人駅から乗る場合は、きっぷは車内で買うみたいですね。
私は、窓口で「1日乗車券」を手に入れました。値段は700円。
銚子~外川が350円ですから、往復で700円。
ということは、どこか1箇所でも降りてみようかな、と考えているのであれば、「1日乗車券」のほうがお得というわけです。
そして、改札はないので、自由にホームに入れます。
そうしてると、銚子行きの上り電車がやって来ました。
この電車が、銚子で折り返してくるのを待って、乗りたいと考えてました。
列車を見送ってから、「1日乗車券」持ってるんだから、今乗ってもよかったんだよな、と気づきます。
ヤマサ醤油の工場に挟まれた「仲ノ町」駅
外川行きの電車が来るまで、仲ノ町駅を観察しましょう。
ホームに鯉が泳いでました。
香ばしい醤油の香りに包まれた仲ノ町駅。
なんだか、入場料を払えば、操車場の中も見学できるらしいです。
でも、見えてますね(笑)
ていうか、あの踏み切りの向こう側は、それこそヤマサ醤油の敷地内なんじゃないかな。
ヤマサ醤油は、キッコーマンについで、国内シェア2位。
醤油の需要はなくならないでしょう。上場はしていませんが、投資家バフェット氏が好みそうな銘柄ですね。
ここ数年、異国の大地ばかり旅していて、こういう国内のローカル風景に久しく出会ってなかった気がします。
ローカル線を乗り歩いていたころの記憶がよみがえってきます。
ヤマサ醤油は、工場見学も開催しているようですね。
あれ・・幼稚園児だったころ、見学した記憶がかすかに・・すると、銚子訪問は、生涯2度目ではなく3度目ということになります(笑)
仲ノ町駅の待合室に落ち着いて、下り電車を待ちます。
時刻表によると、列車交換のできる唯一の駅「笠上黒生(かさがみくろはえ)」駅まで行って折り返したりしたほうが、多くの駅に降りられそうです。
この駅で、有名な「ぬれ煎餅」なんかも買うことができるのでしょうか。
それにしても、懐かしさ満点、私自身の旅の懐古録のような仲ノ町駅でした。