さて、時間をかけて「仲ノ町」駅を観察しましたが、いよいよ銚子電鉄への乗車です。
銚子駅を10:20に出発した外川行きの電車が、仲ノ町駅のホームに入ってきました。
ノスタルジックな銚子電鉄の乗り心地
銚子電鉄は、銚子~外川6.4kmを結ぶ鉄道。上の画像のように、あいだに、8つの駅があります。
今夜泊まる予定の「ぎょうけい館」の最寄り駅は「犬吠」。
さて、いくつの駅に乗り降りできるかな。
次の駅は「観音」駅。
ソーシャルディスタンスで、最前部は立ち入りできません。
それでもレンズを望遠にして、前方を展望。
「森のトンネル」を電車が走るノスタルジック満点な光景。
架線の支柱は木製だし。
元祖、鉄道の姿を見たような気がします。
たしか、ウクライナにも、そんな絶景スポットがありますよね。
車内では、素敵な女性車掌さんが車内改札。
なんとなくレトロな感じの車内。
沿線の観光地が広告されていました。
「観音」駅をすぎて、「本銚子」駅。次の「笠上黒生」駅でいったん降りるつもりです。
「本銚子」駅には、「上り調子 本調子 京葉東和薬品」というネーミング。
車内放送でも、同じように発音していました。
この電車で通勤してる人いいね。
毎日「上り調子!本調子!」なんて聞かされたら、ほんとにその気になりそう!(^^)!
「笠上黒生」あらため「髪毛黒生」駅
銚子電鉄で、唯一列車交換のできる「笠上黒生」駅で降りました。
笠上黒生(かさがみくろはえ)を、髪毛黒生(かみのけくろはえ)とネーミングライツした人は、センスありますね。
ダイヤどおりなら、上り電車が来るはずですが、コロナダイヤで間引かれています。
私が乗ってきた電車は、来ることもない対向電車に時間調整中。
実は、車両に名前がついてるんだ。「金太郎ホーム」号ですか。
駅舎の看板。ネーミングの「髪毛黒生」に成りきってますね。
けっこう長く停車しています。
この駅では、単線運転の際に用いられるタブレットが使われているそうですが、注意してみてなかったけど、交換されたのかな。
外川行き下り電車発車。
民家との敷地ギリギリをすり抜けていく感じがたまりません。
大地がそのまま道床になってる光景が、まさにノスタルジー。
令和の現在、こんな絵が見れるとは思わなかった。
のどかな「笠上黒生」駅
さて、列車もいなくなって、ゆっくり駅を見物。
駅名標をネーミングライツにして、隣にシャンプーの広告。
物音一つしない、のどかな笠上黒生駅。
この駅の、一日の乗降客数は、約100人です。
木造の改札口。
仲ノ町駅と同じように、懐かしさ募る待合室。
座布団が温かみを感じさせますが、冬はどうなるんだろ?
ストーブでもたくのかな。
笠上黒生駅の周りを歩く
次の列車が来るまで約30分。駅の周辺でも散歩してみましょう。
レールを維持したり、草を刈ったり、保線は大変でしょうね。
銚子電鉄が開業したのは1923年。なんと97年前のこと。
何度かの経営難を乗り越えてきた銚子電鉄。
2006年には、自社HPで車両修理費用の支援を呼びかけ「ぬれ煎餅」を販売。
すごいですね。クラウドファンディングの先駆けじゃないですか。
人口が減り続ける地域での、交通機関の経営は苦しいでしょう。
私が住む千葉県にも、光と影があります。
無人のホームで列車を待つ「笠上黒生」駅
上り線ホームに立ちました。間もなく来る上り電車で、今度は「観音」駅に向かう予定です。
銚子に来るときに乗った「しおさい号」から見た、横芝駅の駅舎の屋根に似てる気がする。
上り線ホームの待合室。
なんの模様だろう?
ほんとにwifi使えるの? 気配も感じないけど。
「ぬれ煎餅」の文字も色あせちゃってますね。
警笛が聞こえ、かすかにレールの継ぎ目の音が。
それが聞こえるほど、静かな「笠上黒生」駅でした。