ルーマニアへの国境越えバスチケットGET&ルセ駅前ホテルにチェックイン【ブルガリア旅行記 #14】

ソフィアから列車の旅、ほぼ貸し切りのコンパートメントで6時間15分。

ルーマニアとの国境が近づいてきました。

そして、窓外に初めて見る高架道路。国境の町ルセに到着です。

あれはモスクでしょうか、教会でしょうか。

ミナレットがあるのはモスクに見えるけど、てっぺんには十字架がある。

見事なつくりのルセ駅の駅舎

ソフィアからの長旅お疲れさまでした・・って、私のほかに乗りとおした人いるのかな。

ソフィアからルセは、バスのほうが1時間ほど早い。

でも、景色もよく、あっという間の6時間でした。

ブルガリアの首都から、ルーマニアの国境の町まで鉄道旅ができたことが旅人として嬉しい。

このレールは、このままルーマニアへ続いているはずです。

しかし私は、この国境の町ルセを歩いてみたかったし、国境を越える列車の時刻がうまく合わなかったことから、ルーマニアへはバスで渡ることにしています。

地下道を通って、駅のコンコースへ。改札口などありません。

うわ・・すごい駅舎だ。

ルセは人口17万人、ブルガリア第5の都市。

しかし、ソフィア・セントラル・ステーションにまったく引けを取りません。

そんなルセ駅のコンコースをしばし探索。

ソフィア行きは14:20に出るのか・・さっきの客車が折り返すのかな。

懐かしい公衆電話。一番右はATM?

欧州の人たちの建物に対する思いが良く伝わります。

扉ひとつとっても、通過するたびに襟を正させるようなたたずまい。

駅舎の外に出れば、これまたエンタシスのような柱です。

ルーマニアから来れば、この駅がブルガリア最初の駅になるわけですからね。

威厳は大切ってとこでしょうか。

 

これはどういう意味だろう? バルマはブルガリアの黒海沿岸の町。

キリル語があふれるルセのバスターミナル

さて、すでに13時半なので、すぐにでもルセの町を歩きはじめたいところですが、まずはなにを置いてもやっておかなくてはならないこと。

ルーマニアへ渡るバスチケットの確保です。

さいわい、ルセのバスターミナルは、鉄道駅のすぐ横にあるため、簡単にたずねることができます。

こちらでいいのかな・・

建物すべてが威厳がありすぎて、お城の中を歩いている感じ。

お、バスがいっぱいいました。ここがバスターミナルで間違いなさそうです。

さて、今度は窓口どこかな・・

食べ物屋さんもありますね。

キリル文字のオンパレード。

さすがに、ルセとソフィアは覚えたけど、まったくわからん。

文字がサイヤ文字にみえてきたw

あ、でも、イスタンブール行きなんてのもある。

 

バスターミナルの中に入ってみると・・

いやあ、壮観だなあ・・

ほんとにわけわからん・・ここまで、わけわからないと、ゾクゾクするものです(^^)

異国どころか、異星に来たかのようですが・・

でも、いちおう予備知識はえておきました。

  • ルセからルーマニアの首都ブカレストへは、北へ70㎞ほどの距離。
  • 1日バスが数本出ていて、所要時間は3時間ほど。
  • 午前3時ごろ出発するバスがあり、それはブカレストの「ミリタリ」というターミナルに到着する。
  • このバスであれば、午前6時ごろにはブカレストに着くので、そのままブラショフという町に向かいたい私には都合がいい。

こんな感じです。

ブカレスト行きチケットGET!

私は、やさしそうなおばさんがいる窓口に行き、ブルガリア語に翻訳したスマホを見せました。

すると窓口のおばさんは、よくわかったと私のほうを見て「ミリタリ?」「パスポート」といいます。

わざわざ「ミリタリ」と聞くのは、ブカレストの空港行きのバスもあるからでしょう。

そして、さすがに国境越えのバス。チケット購入にパスポートがいるのでした。

そして、見事にチケットゲット。ほっとする瞬間です。

チケットに名前まで書きこまれているのが、まるで国際線のパスのようですが、おばさんが英語で

「明日の朝は、少し早いけど2時半にはここに来てね」

と繰り返します。

バスの出発は、午前3:15とあるのに、国境を越えるからなにか手続きでもいるのでしょうか。

2時半か・・・ホテルを2時にはチェックアウトしないと、起きれるかなw

ちなみに、料金は18レヴァ(1332円)。ルートはこんな感じです。

ルセの駅前「ホテル コスモス」にチェックイン

思惑通りに事が進んで、喜びながらバスターミナルを出ます。

弾丸で旅していると、ひとつの歯車の破綻が、連鎖破綻になることもあるので、各々の関門のクリアは本当に嬉しい。

本日に関する限り、もうなにも心配することはない。

ホテルに荷物を置いて、町の観光に行きましょう。

ここが、ルセ駅からまっすぐ北に伸びる「ボリソバ大通り」。

そして、こちらが予約してある「ホテル コスモス」です。

ルセの中心街は、この「ボリソバ大通り」を15分ほど歩いた北にあります。

だから、駅前付近のホテルを探すのには骨が折れました。

なんたって、明日の朝は午前2時起きなんです。

バスターミナルに近いホテルでないと難民になってしまう。

 

扉を開けると、あれ? ホテルというよりレストラン?

レストランが併設された駅前ホテルのようでした。

フロントのお姉さんに「明日は午前2時にチェックアウトしたい」旨を翻訳アプリで告げると、

「大丈夫よ。24時間、誰かしらがフロントにいるから。」

とかえしてくれました。

私の部屋は「121」。

おお・・いい部屋じゃないですか。

ブッキングドットコムで予約した4,100円の部屋。完璧です。

翌日、ルセ駅やバスターミナルから、どこかへ出かけようとする旅行者なら、宿泊は「ホテル コスモス」一択になるんじゃないのかな。

グーグルマップで調べても、駅前にはここしかありませんでしたから。

それで4,100円なら十分、コスパ完璧です。

シャワールームも広く清潔。

お湯もちゃんと勢いよく出ました。

それにしても、「国境の町」って、いい響きだよなあ。

島国育ちの私としては、陸路国境に憧れます。

地面に線が引かれていて、ここからこっちが自分の国、向こうが相手の国。不思議だ。

素朴なキーを机の上に放り出し、国境という余韻にしばしひたります。

さて、時刻は14時。日没は18時。これから4時間、ルセの町の弾丸観光開始。

まずは遅めのランチですかね。

今回のブルガリア&ルーマニア4泊7日ひとり旅の全行程・費用などはこちらです。