ブルガリアとルーマニアとの国境の町ルセ。
時刻は14時。今夜はこの町に泊まりますが、明日の出発は未明の午前3時。
したがって、あと4時間くらいが観光のタイムリミット。
ルセの駅前から北に伸びる「ボリソバ大通り」を急ぎ足に歩きます。
ブルガリアで最もエレガントな町ルセ
誰が言ったか知りませんが、ルセはブルガリアでもっともエレガントな町とのこと。
「地球の歩き方」にも、それに近い描写がなされています。
しかし、「ボリソバ大通り」を歩く限りでは、旧共産圏のような建物が並ぶばかり。
「ボリソバ大通り」は日常生活圏なのでしょう。
たて続けに八百屋さんが並びます。
スーパーも登場。
実はランチをとるため、レストランを目指してあるいています。
ガソリンスタンドですね。
2.54レヴァということは187円ですか・・日本と比べて高いのかな。
ふだんクルマを使わないからわからないw
なにかのモニュメント。
お、だんだん、エレガントな町らしくなってきました。
おお、カッコいい交差点。
東洋人の私から見たら、西洋建物はすべてエレガントに見えてしまう。
そして、エレガントなこの通りを少し歩くと・・
目指すレストランに出ました。
レストラン「チフリカ」で食べるブルガリア料理
宮殿のようなアパートメントの一角を占めるレストラン「チフリカ」。
「地球の歩き方」にも載っている、地元住民でにぎわうブルガリア料理店です。
店内は広く、入った瞬間もとてもフレンドリー。
一人客の私が、なぜか8人用のテーブルを与えられました。
ソフィアで入ったブルガリア料理店と同じように、重厚な木箱を伴ったメニューが出されます。
英語が併記されてはいるものの、写真がないのでわかりにくい・・
うーん・・
しばらく悩んでましたが、昨日ソフィアで食べた「カヴァルマ」とヨーグルトスープが美味しかったので、写真を見せて同じものをオーダーしました。
「カヴァルマ」のとき、やはり「チキン?ポーク?」と聞かれ、「ポーク」。
と、答えてから、昨日もポークだったなと思い出します。
赤ワインもオーダー。
平日で14時を回っている時間です。この人たち、日中はなにをやってるんだろう?
日常生活での私の食生活は、基本「すき家」などのフランチャイズチェーン店。
このようなレストランで食事をとることはほぼありません。
旅に出たときだけの感触を楽しみます。
まず、赤ワインが運ばれてきます。
いやあ、日中からワインをたしなむ快感・・たまらない(^^)
次に運ばれてきた「タラトール」。
ブルガリアの定番スープ。冷えたヨーグルトスープ。
昨日食べてあじをしめました。具もたくさん入っていて、美味しんです。
ブルガリアの人たちは、日ごろからこんなスープを飲んでるんですね。健康に良さそう。
スープを飲み終えて、ひと息。
でてきました。メインディッシュの「カヴァルマ」。
「カヴァルマ」は、ブルガリアの定番煮込み料理。
デカいパンもボンと置かれます。
鍋ごと運ばれてきたのは同じですが、微妙にスタイルが違うんですね。
昨日のは、ペーストがふんだんに使われ、もっとドロッとしてました。
しかし、パンにも赤ワインにも合うカヴァルマという料理、ファンになりそうです。
固そうに見える豚肉。これが熱々に煮込まれ、柔らかくなっているのが食欲を増します。
日本のブルガリア料理店さがして食べたいな、そんな気にさせる料理。
たぶん、トマトがアクセントになってるんでしょうね。トルコ料理もほうふつさせます。
ほんとに美味しい・・しかし、量が多い。
量が多くても、ナイフとフォークが止まらない、それが「カヴァルマ」。
完食です。
パンも食べきっちゃいました(^^)
勘定は全部で28レヴァ(2072円)。
ブルガリア滞在は本日までなので、キャッシュで払うかカードで払うか思案。
現金を使い切ったほうがいい、と判断しキャッシュ。
2階も客席なのかな。美味しいブルガリア料理、ごちそうさまでした。
スヴォボダ広場の散策
腹ごなしの散歩。町の中心「スヴォボダ」広場に向かって歩きます。
いたるところにある、おそらく偉人であろう人物の碑。
オシャレなベンチ。
なんだか、ソフィアの街を歩いてるかのごとく錯覚するルセの町。
雰囲気はソフィアそのものですが、まったく静か。あのソフィアの喧騒はありません。
歩いている人も少ない。まあ、これは平日の日中だからねw
この左側の重厚な建物は、外観とはウラハラのディスカウントショップです。
広そうなところに出ました。ここが「スヴォボダ」広場かな。
「スヴォボダ」とは発音しにくいですが、「自由」という意味。
一度も植民地になったことがない民族にはわかりにくいですが、「自由」とは奪われてはじめてその尊さに気づくもの。
ルセのサインの背後に立つ自由の女神像。
しかし、皮肉にも、ルセの町はオスマン朝支配下にあった時代に発展したそうです。
北の方角ロシアのほうに手を差し出している女神像。
ロシア軍に助けを求めている構図。
露土戦争によって独立できたブルガリア。いまのロシアの行為には、どんな思いでいるのでしょうか。
ルセは、静かで穏やかな町です。
こちらは政府系の建物かな。
ユーロの旗もあるし、そうみたいですね。
ドナウ川から吹いてくる風は冷たい。ちょっと、トイレを探します。
夜は賑わいそうな「スヴォボダ」広場。
公衆トイレがありました。
しかし、なんと使用料1レヴァ(74円)。
公衆トイレでお金払うのは海外では常識ですが、74円は私の経験上過去最高価格ですねw
ルセの町散歩は続きます。