【ビーマンバングラデシュ】成田⇔ダッカ直行便復活 バングラデシュへの旅出発前夜

直行便・・・と聞くだけで、テンションが上がってしまうのは私だけだろうか^ ^

その昔、日本がまだ高度経済成長時代だったころ、東京駅や上野駅に足を運べば、地続きの本州と九州なら、乗り換えなしでほとんどの他府県に行くことができたらしい。

1本の列車で行けない県は奈良県だけだったそうだから驚きだ。

逆に言えば、ほとんどの県から、一本の列車で東京駅にたどり着けたことになる。

直行便という交通手段は、その街への親近度を上げる効果がある。

なにしろ、その便に転がり込んでしまえば、勝手にその土地に着くのである。

ターミナル駅の行先票が、全国の地名でにぎやかだった時代。

遠く離れた土地であっても、日常生活においてその地名を見かけることで、旅人でなくとも、旅に対する郷愁を感じ取っていたのではと想像する。

成田からの直行便を復活させたビーマンバングラデシュ

話がそれたが国際線の直行便。

旅客の需給や、航空会社の戦略、国家間の政治要因などで、日本からの直行便が就航している都市は限られる。

だから羽田や成田で、ソウルやバンコクなどにまぎれて「あれ、こんな街に直行便あったんだ」となるような都市の表示をフライトボードで見つけたときは快感だ。

そもそも、フライトボードというのは情報機器というより、眺めて楽しむもの。

ボードの前に立って、次の、そしてまた次の旅の計画を思い浮かべるのは至福の時間である。

 

ところで、「ビーマンバングラデシュ」というバングラデシュの国営航空が、2023年9月1日から成田とバングラデシュの首都ダッカを結ぶ直行便の運航を開始した。

これは、2006年以来17年ぶりのことで、途中降機のない純粋な日本への直行便としての就航はなんとはじめてとのこと。

バングラデシュはまだ行ったことがない国。

そして、いつか行きたかった国。

しかも、直行便就航記念で、8万円そこそこでチケットを売り出すと言う。

フライトスケジュールは次の通り。

運航日 便名 フライト
火・木・土

BG377

成田11:00 ⇒ ダッカ15:00
月・水・金 BG376 ダッカ23:45 ⇒ 成田9:15

概して、直行便というのは、弾丸旅行者には実は利用しにくい。

出国と帰国のフライト時間が中途半端で、大切な休日を丸1日無駄にしてしまうようなフライトであることが多いのだ。

でも、上記ならば、2023年の9月の3連休にうまくおさまる。

帰国日は遅刻しそうだが、あらかじめ半休をもらっておけば、むこうに2日半ほどいられる。

そして、運賃がセールとなっている。

会社の半休など、予定の確認もせずに、チケットをおさえてしまった(^ ^)

外務省の危険情報「レベル1」に引き下げられたバングラデシュ

出典:外務省海外安全HPより

直行便が就航されるのは非常にめでたい話ではあるが、そもそもバングラデシュに対する外務省の危険度はどうなっているのか。

実は、バングラデシュは2016年7月にダッカにあるレストランが武装集団に襲撃され、日本人7名を含む22名が亡くなるという、大変痛ましい事件が起きている。

出典:毎日新聞「日本人、散り散りに」生存者から聞き取り

これ以外にも、自爆テロが散発しており、外務省は同国の危険度を「不要不急の旅を控えよ」とするレベル2に引き上げ、一般的な観光では入国できない国となってしまった。

しかし、2021年11月。

治安当局の努力により、治安の安定が図られたとして、外務省は危険度を「レベル1」に引き下げ。

そこに就航したのが、ダッカと直行便で結ぶビーマンバングラデシュというわけだ。

 

では、政治&宗教的要因ではない、一般的なバングラデシュの治安はどうなんだろうか。

この間、世界はコロナで、バングラデシュの最新情報は、あまり入ってきていないが、やはり注意を要するらしい。

これは、実際に私が出かけて、ダッカの空港に着いて徒歩5分の場所の光景である。

正直、こういうところに好き好んで出かけていく人間は、治安なんて言わずもがなだろう。

バングラデシュの人口は1億6千万人超。

世界で最も人口密度の高い国のひとつ。

そういう国を歩くのに、強盗やひったくり、詐欺などから自分で身を守るのはいわば当然のことだ。

成田からの直行便のチケットを確保してから、楽しみが勝手にふくらんでいく。

 

たった2泊4日で、バングラデシュの何がわかる?という声も聞こえてきそうだ。

しかし私は、インドを2泊5日。

それでもデリー・バラナシ・コルカタを歩いてきた。

サラリーマンは、時間がないなんて言ってはいけない。

工夫して、その貴重な時間を楽しむのである。

 

今回の旅の目的は、ダッカの旧市街「オールドダッカ」を歩くこと。それだけ。

そして、9月のダッカは雨季らしい。

サウジアラビアに続くイスラム圏の旅に、出発前から胸が高鳴りはじめている。

私は臆病な旅人。

臆病でよかったと思ってる。

どんなささいなことにでも、ワクワクできるから^ ^

今回のバングラデシュ2泊4日ひとり旅の全行程・費用などはこちらです。