旧市街の世界遺産を見学しているうちに、午後になりました。
今夜のフライトは23:15。
十分に時間はあり、もう1箇所くらい、回れそうです。
ここアゼルバイジャンは火の国。
では、最後の締めくくりも炎といきますか。
バクー郊外に、「ヤナルタグ」という天然ガスが噴出して、自然発火により燃え続けている炎があるそうなので、それを見に行きましょう。
ヤナルタグへのメトロ&バス
情報によると、メトロでkoroglu駅まで行って、そこからバスとのことなので、昨日に続けて本日も地下鉄に乗ります。
「5月28日」駅で乗り換えてkoroglu駅へ
ICHERISHEHER駅から乗った電車は、koroglu駅を通らないため、「5月28日」という駅で乗り換え。
1918年5月28日の共和国樹立を記念したものだそうです。
そして、koroglu駅に到着。
koroglu駅のバスステーション
バスステーションは、こっちでいいみたいです。
アゼルバイジャン人が、あわてふためきながら、地下道に駆け込んでくる・・・
なんと、突然の雨。
みんな傘を用意してないところを見ると、にわか雨?
私も傘を持っていません。ていうか、ホテルに忘れてきました(笑)
コートのフードをかぶりながら、バスターミナルを探します。
Webの情報では、ヤナルタグに行くには、217番のバスとのこと。
インフォメーションボードによると、3番プラットフォーム。
217番バスでヤナルタグへ
しかし、その217番が、まったく見当たらず・・・
しかたなく、おじさんに声をかけると、「ヤナルタグ?こっちだ」と案内してくれます。
あ、たしかに217番。ほっとします。
バスは、すぐに発車。
と同時に、すごい嵐のような雨。
ちなみに、外は相当寒いです。もう少ししたら、これが吹雪に変わるのでしょうか。
バスの中は、効きすぎるほど暖房が効いていて、温まります。
バスは、使い古したオンボロですが、暖房設備はしっかりしてます。
そして、バクーの郊外へ出て30分ほど。
ヤナルタグに到着。
217番バスの終点のようです。
幸い雨はやみました。
それにしても、バスはオンボロなだけでなく、汚い(笑)
「燃える丘」ヤナルタグ
バスターミナルの、すぐ反対側にチケット売り場があり、そこを通ると、この風景。
「YANAR DAG」と描かれた丘のふもとで、炎が赤々と燃えています。
そもそも、ヤナルタグとは燃える丘のことらしい。
地中に吹き出る天然ガスが2,000年以上燃え続けているとのことですが、雨や雪も降るでしょうから、よく消えないものです。
観光客も、それなりにいました。
せっかくなので、丘の上にも登ってみます。
おお・・・
大陸を感じさせる景観に、勝手に感激(^^)v
「オレは、今、アジア大陸の真ん中(ではありませんが)にいるんだ~!」と叫びたくなります。
これは、バスターミナルの方角。
それにしても、丘の上は、さえぎるものがないので、風が吹きっぱなし、そして寒い!
冷えた身体を、炎で温めます。
近づくと、めちゃくちゃ熱い。
昨日訪れたアテシュギャーフと違って、地面そのものが燃えているので、凄みがあります。
人間が生きていくのに、火は必要。
炎を神様と信仰した、ゾロアスター教の伝承が、ほんの少しわかったような気がします。
ますます強くなる寒風。そろそろ戻りますか。
この付近に集落でもあるのかな。
寂しさがこみ上げる大陸の風景。
乗客の寒さ対策は完璧です。
こういう寂しさのこみ上げるバスの車内って、旅心地も湧いてきます。
今夜は、日本に帰るんだけどね・・
koroglu駅に戻ってきました。
そして、メトロで「5月28日」駅に戻ります。
ホテルではなく、この駅で降りたのは、帰国する前に、新市街の様子を少し見たかったから。
2日前に、この国に到着した際に眺めた像。
このあたりも、5月28日広場と言うようです。