いよいよ、21カ国目の訪問国となるアゼルバイジャンの一人歩き。
「~歩き方」を持たずに海外渡航するのも初めての体験。
もちろん、「ロシア版」を買えばいいんでしょうが、数ページのために1,900円も出せないです。
シベリア鉄道に乗ったときに買った「ロシア版」は、2005年度のもので情報としては役に立たず。
したがって、情報はWeb頼り。
役に立ちそうなサイトをいくつかブックマークしてあるので、それで乗り切る作戦です。
アライバルビザ取得&ATMからマナトの出金
まずは入国。
情報によると、その昔は、ビザ取得がけっこう困難で、日本にいるうちから取得しておく必要があったりとかしたようですが、最近はこのバクー ヘイダルアリエフ空港から入国する場合は、アライバルビザを簡単にとれるようです。
なので、ビザはどこで取るのかな~、と思いながら、他のアゼルバイジャン人と一緒に歩いていたら、イミグレに着いちゃいました。
よくわからぬまま並んで、順番が来てパスポートを出すと、ペラペラめくってた女性係官が、「ビザは?」「まだとってません。」「じゃ、あちらでとってきてください。」と指をさす。
イミグレに通じる通路の脇にビザ発給所があったらしい。
さっきは、気づきませんでした。
言われたとおりに戻ると、確かにビザ発給所がありました。
諸外国も例外なく、入国にはビザが必要となるらしい。
飛行機では気がつかなかったけど、日本人も何人かいました。
依頼書らしきものをもらい、一所懸命に書きます。
それを窓口に提出すると、待つことなく「〇〇!」と私の名前が呼ばれ、見事に写真つきのビザがパスポートに張られていました。
ビザ発給代は無料でしたが、後で知ったのですが、無料なのは日本とトルコだけだそうです。
ビザは、これまで5カ国の入国で取得したことがありますが、顔写真つきのビザが貼られるのは、イランについで2度目。
なんとなく感慨・・
今度は、イミグレも無事に通過。
入国審査には厳しい国らしく、顔写真を撮影された上、滞在予定日数など細かく聞かれましたが、にっこり笑ってウエルカム。
晴れて、アゼルバイジャンに入国です。
ちなみに、この国は入国審査に厳しいだけでなく、空港などの重要施設の撮影禁止などにも厳しいとのこと。
なので、こっそりと1枚だけ撮らせてもらいました。できたばかりの綺麗な空港です。
はるばる日本からの荷物も、ちゃんと到着しています。
さて、さしあたっては両替。
一応、ドルとユーロは持ってきていますが、情報によると、どうも空港の両替は、相当にレートが悪いらしい。
しかも、3日の滞在でどのくらい必要か、見当もつきません。
なので、ATMで小刻みにキャッシングしていくことにします。
ATMからでてきた紙幣。
数字の桁が少ない紙幣は久しぶり。
アゼルバイジャンの通貨単位はマナト。
1マナトは65円くらいです。
さて、アゼルバイジャンの物価水準は、いかほどでしょうか。
まずは、バスに乗って、バクーの新市街まで出る予定なので、それでわかるかな。
空港の外に出ました。とたんに、すごくヒンヤリします。
アゼルバイジャンは、間違いなく冬です。
エアポートバスでバクー市街へ
エアポートバスは、空港の目の前に止まってました。
これに乗れば、バクーの中心に行けるはずです。
ところが、荷物を収納ボックスに入れようとすると、運転手が「カードは持ってるのか?」みたいに聞く。
どうやら、スイカのようなICカードが必要らしい。
どこで手に入るのかと聞くと、空港の出口付近を指差します。確かにATMのようなマシンがあります。
そこへ行き、ICカードを新規発行。一応チャージが可能で繰り返し使えるほうを選びました。
「バクーカード」とでも呼ぶのでしょうか。
その場で、さっき両替した紙幣、5マナト分をチャージ。
操作は、「ENGLISH」を選べば、とても簡単でした。
あらためてバスのところまで来ました。
日中は30分おきに運行しているようです。
驚いたのは24時間動いていること。
当初、スケジュールが変わるまでは、ここバクーの空港には、深夜1時過ぎの到着予定でした。
ホテルまでの足が心配だったんですが、案ずることはなかったようです。
ちなみに、左側にいるおじさんはタクシー運転手。
私の姿を見るなり、「市街まで行くよ。20マナト(1,300円)。頼むよ~」みたいに哀願してきました。
このバスは1.5マナト(98円)。比較にならないよねぇ。
たぶん、このエアポートバスが創設される前は、市街までの足はタクシーが独占だったんでしょう。
空港から市街地までのアクセスは、その国の成熟度に比例すると思います。
乗り込むと、快適な乗り心地。
1.5マナト(98円)で市街地まで行けるなんて、たぶん安いんでしょう。
空港から市街地まで、小一時間はかかります。
チャドルをまとった女性に、さらに異国の気分が沸き立ちます。
空港前の広場は、けっこう活気があります。
警官の姿も豊富。
独特のスタイルのタクシー。
どこからか飛行機が着いたのか、いくらか乗客が増え、出発です。
到着直前に、飛行機の窓から見えた、赤屋根の家。
バスは、ひたすら高速道路を飛ばします。
でも、警察車両も多い。
これは、制限速度でしょうか。日本よりきつめ?
ロシア風建物が並ぶバクー駅前の風景
たいした渋滞もなく、バスは1時間ほどでバクーの駅前に運んでくれました。
ヨーロッパ、というより、やっぱり旧ソ連を思わせる建物です。
いや、ほんと13年前に旅したロシアが脳裏によみがえる光景。
とりあえず、ここがエアポートバスの折り返し地点のようです。
この場所は、しっかり覚えておかないと。
3日後には、やはりバスで空港に向かう予定です。
さあ、荷物をしっかりかついで、まずは、予約したホテルを探しましょう。
次々に現れる、ロシア風建物。
いい雰囲気ですね。
なんの建物かわからないけど、時計塔です。
そして、これも、誰だかわからない像。
それにしても、一夜明けて、この異国モード。
これだから、旅はやめられませんね。