アゼルバイジャンに来てから、初めての地下鉄メトロに乗って、拝火教寺院を目指します。
駅の入り口には、爆発物探知機、それに数人の警官もいて、物々しい雰囲気。
私も、カメラバッグの中とか調べられましたが、形式チェックではなく、徹底的に調べます。
でも、何もなければ「ウエルカム!」。
愛想のいい国です。
メトロ&バスでアテシュギャーフへ
メトロに乗るのは簡単。
空港で作ったICカードを改札にかざすだけ。
いくらなのかわかりませんが、5マナト分チャージしてますから、当分大丈夫でしょう。
ICHERISHEHER駅からhazi Aslanov駅へ
ところで、どこで降りていいのか、はっきりしないまま、乗り込んでしまいました。
Webの情報によると、拝火教寺院アテシュギャーフに行くには、地下鉄korogulu駅で降りるか、hazi Aslanov駅で降りるか。そして、そこからバスとのこと。
位置関係的には、バクーの中心から東より、空港の方角に当たります。
車内の地図を見ると、hazi Aslanov駅は、この電車レッドラインの終点。
わかりやすいので、こっちのルートにします。
こんな地図も、車内にありました。
地下鉄路線図を仕込まずに、旅に出るのは初めてなので、いろいろ工夫します。
hazi Aslanov駅で104番バスに乗り換え
そして、30分近く乗っただろうか、hazi Aslanov駅に到着。
結局、地下鉄レッドラインを端から端まで乗ったことになります。
地上に出て、周りを見渡します。
このhazi Aslanov駅で降りた場合、104番バスに乗るとのこと。
ちょうど、そこへ、満員の客を乗せた104番バスが通りかかり、前のドアから乗り込みました。
すかさず、運転手に「アテシュギャーフ?」と聞くと、「ダー(そうだ)。そこにいろ。」と言われ、運転席の背後に立ちます。
0.2マナトって意味かな。すると13円か・・
それにしても、このバスは旧式。ICカードの設備などありません。
乗客は、降りるときに、0.2マナトのコインを、ここに投げ込んでいきます。
お、カスピ海だ。
しかし、雰囲気が旧ソ連っぽく、寒々としています。
実際、ここは旧ソ連だったエリア。
最前列に座っていた乗客が降り、運転手が「ここに座れ」といってくれました。
感覚的なものですが、社会主義っぽい建物。
路線バスは、小刻みに止まって、乗客を降ろしていきます。
乗ったときは、すぐ着くかな、と思いましたが、かれこれ30分以上乗車しています。
しかし、この旧ソ連的な風景。バクー旧市街とともに、記憶に残る風景でした。
運転手に「ここだ。」と言われて、バスが止まりました。
ポケットからコインを出して、運転手に礼を言ってバスを降ります。
夕暮れの拝火教寺院
めざす、拝火教寺院アテシュギャーフは、線路沿いにありました。
入り口です。
意外に広い敷地です。
2マナトを払って入ります。
入るなり、目に飛び込む、燃え盛る炎。
火は何箇所でも燃え続けています。
それぞれに、ルーツがあるのでしょう。
さすがに、観光地となった現在では、天然ガスを供給して燃やしている模様。
近くに近づくと、熱いです。(当たり前だ)
でも、外が寒いもんだから、暖をとりたくなります。
火を拝むゾロアスター教の歴史は古いですが、イスラム教などに追われる時代もありました。
建物は、18世紀のものだそうです。
イランなどには、今でもゾロアスター教徒がいっぱいいるようですが、ここを聖地として、訪れる教徒も少なくないとのこと。
まわりには、小さな部屋がいくつか設けられ、当時の様子が伺えます。
(最初は、ほんとに祈ってるのかと思った・・・)
いったい、なんと書いてあるのか・・
精巧に作ってあります。
外に出て、ゆっくり寺院の周りを歩きます。
風はそれほどないですが、寒い・・・
そりゃ、暖をとりたくなりますよね。
なんか、コインを投げ込んでいたので、そこに、どういう祈りがあるのかも知らずに、私もマネしました。
私が投げ込んだのは100円玉。偶然にも、となりに10円玉がありました。
夕方なのに、意外に多い観光客。
陽も傾いてきました。
夕暮れの空に、炎が映えます。
神妙な気分になりながら、寺院を後にします。寂しさの募る風景です。