バクーからメトロで行く拝火教寺院アテシュギャーフ【アゼルバイジャン旅行記 #9】

アゼルバイジャンに来てから、初めての地下鉄メトロに乗って、拝火教寺院を目指します。

駅の入り口には、爆発物探知機、それに数人の警官もいて、物々しい雰囲気。

私も、カメラバッグの中とか調べられましたが、形式チェックではなく、徹底的に調べます。

でも、何もなければ「ウエルカム!」。

愛想のいい国です。

00001802

メトロ&バスでアテシュギャーフへ

メトロに乗るのは簡単。

空港で作ったICカードを改札にかざすだけ。

いくらなのかわかりませんが、5マナト分チャージしてますから、当分大丈夫でしょう。

00001803

ICHERISHEHER駅からhazi Aslanov駅へ

ところで、どこで降りていいのか、はっきりしないまま、乗り込んでしまいました。

Webの情報によると、拝火教寺院アテシュギャーフに行くには、地下鉄korogulu駅で降りるか、hazi Aslanov駅で降りるか。そして、そこからバスとのこと。

位置関係的には、バクーの中心から東より、空港の方角に当たります。

車内の地図を見ると、hazi Aslanov駅は、この電車レッドラインの終点。
わかりやすいので、こっちのルートにします。

00001804

こんな地図も、車内にありました。
地下鉄路線図を仕込まずに、旅に出るのは初めてなので、いろいろ工夫します。

00001805

hazi Aslanov駅で104番バスに乗り換え

そして、30分近く乗っただろうか、hazi Aslanov駅に到着。
結局、地下鉄レッドラインを端から端まで乗ったことになります。

地上に出て、周りを見渡します。
このhazi Aslanov駅で降りた場合、104番バスに乗るとのこと。

00001806

ちょうど、そこへ、満員の客を乗せた104番バスが通りかかり、前のドアから乗り込みました。

すかさず、運転手に「アテシュギャーフ?」と聞くと、「ダー(そうだ)。そこにいろ。」と言われ、運転席の背後に立ちます。

0.2マナトって意味かな。すると13円か・・

00001807

それにしても、このバスは旧式。ICカードの設備などありません。

00001811

乗客は、降りるときに、0.2マナトのコインを、ここに投げ込んでいきます。

00001808

お、カスピ海だ。
しかし、雰囲気が旧ソ連っぽく、寒々としています。

実際、ここは旧ソ連だったエリア。

00001810

最前列に座っていた乗客が降り、運転手が「ここに座れ」といってくれました。
感覚的なものですが、社会主義っぽい建物。

00001812

00001815

路線バスは、小刻みに止まって、乗客を降ろしていきます。

乗ったときは、すぐ着くかな、と思いましたが、かれこれ30分以上乗車しています。

しかし、この旧ソ連的な風景。バクー旧市街とともに、記憶に残る風景でした。

00001816

運転手に「ここだ。」と言われて、バスが止まりました。

ポケットからコインを出して、運転手に礼を言ってバスを降ります。

00001818

夕暮れの拝火教寺院

めざす、拝火教寺院アテシュギャーフは、線路沿いにありました。

00001819

入り口です。

00001820

意外に広い敷地です。

00001821

2マナトを払って入ります。

00001855

入るなり、目に飛び込む、燃え盛る炎。

00001824

火は何箇所でも燃え続けています。
それぞれに、ルーツがあるのでしょう。

00001854

さすがに、観光地となった現在では、天然ガスを供給して燃やしている模様。

00001833

近くに近づくと、熱いです。(当たり前だ)
でも、外が寒いもんだから、暖をとりたくなります。

00001826

火を拝むゾロアスター教の歴史は古いですが、イスラム教などに追われる時代もありました。
建物は、18世紀のものだそうです。

00001832

00001828

イランなどには、今でもゾロアスター教徒がいっぱいいるようですが、ここを聖地として、訪れる教徒も少なくないとのこと。

00001846

まわりには、小さな部屋がいくつか設けられ、当時の様子が伺えます。
(最初は、ほんとに祈ってるのかと思った・・・)

00001830

00001831

いったい、なんと書いてあるのか・・

00001834

00001848

00001835

精巧に作ってあります。

00001836

00001843

00001849

外に出て、ゆっくり寺院の周りを歩きます。

風はそれほどないですが、寒い・・・

00001837

そりゃ、暖をとりたくなりますよね。

00001838

なんか、コインを投げ込んでいたので、そこに、どういう祈りがあるのかも知らずに、私もマネしました。
私が投げ込んだのは100円玉。偶然にも、となりに10円玉がありました。

00001853

夕方なのに、意外に多い観光客。

00001841

陽も傾いてきました。

00001845

夕暮れの空に、炎が映えます。

00001847

神妙な気分になりながら、寺院を後にします。寂しさの募る風景です。

00001856