サウジアラビアひとり旅、3日目の朝。
本日は、イスラム教の聖地メディナを訪れる日。
昨夜は午前1時過ぎまでジェッダの街を歩き回っていた。
そして、本日のメディナへの出発時刻は9時過ぎ。
だから、まだ眠ってていいはずなんだけど、聖地メディナを訪れる興奮と、鳴り響くアザーンで早々と目を覚まします。
そして、オープンと同時にホテルのビュフェの扉を開き、がっつりと朝食をいただきます。
ホテルで2度目となる美味しいブレックファスト。
昨夜のジェッダ旧市街の散策は、それは夢心地になるほど楽しかった。
楽しいサウジアラビア旅に、オレンジジュースで乾杯。
そして戦闘服の白装束に着替えて、聖地メディナへの訪問準備完了。
Uberでジェッダ・スレイマニヤ駅へ
昨夕、街で会ったお婆ちゃんに「メディナでも写真撮って大丈夫だけど、一眼レフだと私設警察が飛んでくるかもしれないわよ」とおどされたので、ちょっと躊躇したけど、やはり持っていく。
では、カーバ神殿にご挨拶して、迎えにくるUberを待ちますか。
サウジアラビアに来てから、6回目のUber乗車。もうすっかり慣れました。
ていうか、すごくいいサービスだし、よく考えられたビジネスモデル。
Uber車は、約20分で、私をジェッダの東の外れにある「ハラマイン高速鉄道 ジェッダ・スレイマニヤ駅」に運んでくれました。
Uber車を降りると、本日初めての緊張モード。
なぜ、緊張モードになるのかといえば、写真撮っても大丈夫かな、と危惧するから。
ハラマイン高速鉄道の予約
今回のサウジアラビア旅で、メインイベントと言ってもいいメディナの訪問。
そもそも、イスラム教の聖地メディナを非ムスリムが訪れていいのか、という問題もありましたが、いろいろ調べた挙句、メディナでも制限エリアに入らない限り大丈夫、という結論に至りました。
「制限エリア」とはいったい何なのか?という疑問は残ったままですが^ ^
それはさておき、メディナへ行くには、バス、飛行機、そして2018年に営業運転を開始した高速鉄道、いわばサウジアラビア版新幹線があります。
この新幹線の乗車記はまだとても少ないのですが、これもいろいろ調べてみると、WEBで予約できて、乗り心地も大変良いとのことなので、出発2週間ほど前にトライ。
操作は、いたって簡単。
乗車区間と日付を入力すると時刻表が現れるので、該当列車をクリックすると、「エコノミー」か「ビジネス」か聞いてきます。
あとは決済情報を入力するだけ。
もちろん、座席も選べます。
西側の列車らしく、車両が半分づつ座席の向きが固定されているので、進行方向向きにシートを選べるので便利ですね。
私が予約した時は、アル・スレイマニヤ・ジェッダ ⇒ メディナで
- エコノミークラス:143.75リアル(約5600円)
- ビジネスクラス:316.25リアル(約12500円)
と倍以上の価格差があったのですが、せっかくのサウジアラビア旅なので、往復ともビジネスと奮発しました。
ちなみに、私が予約にチャレンジした時はブラウザ版でクレカ情報の入力がうまくいかず、アプリをダウンロードしてApple Payで決済。
すると、ウオレットにチケットを格納できるので、改札はQRコードを見せるだけで通過できます。
アル・スレイマニヤ・ジェッダ駅でのひととき
予約に関しては、以上の通り。
チケットを確保した上で、異国の駅へ来るのは、安心感がだいぶ違う。
したがって、緊張しているのは、写真撮影を咎められないか、という一点にしぼられるわけです^ ^
まあ、警察もいないし大丈夫でしょう。
できたばかりという感じのジェッダの新幹線駅。
では、中に入りますか。
恐ろしいほど綺麗。そして、人がいないのも恐ろしい。
新幹線の時刻表も、午前の便はほとんどなく、午後から夜、そして深夜にかけての運行でした。
午前中は眠っていて、午後から活動するというサウジアラビア人の習性は、鉄道においても同様のようです。
自動券売機。そして立派なボード。
サウジアラビアが誇る高速鉄道の最高速度は時速300km。
私が乗るのは10:32のメディナ行き。
メディナ到着は12:20。
ジェッダ・メディナ間410kmを1時間48分ですから、表定速度は時速227.7kmです。
たとえば日本なら、東京・京都間が実キロで476.3km。
これを、もっとも速い「のぞみ」で2時間8分。表定速度が223.2km。
曲がりくねった東海道新幹線頑張ってるじゃん! という感想(^ ^)
ところで、ボードを見ればわかるように、ハラマイン高速鉄道は、ジェッダとメディナ、そしてジェッダとメッカを結んでいます。
すなわち、ジェッダは途中駅。
メディナとメッカの二大聖地を結ぶ路線上に、ジェッダがあると考えるべきでしょう。
そして、ジェッダには空港にもう一つの駅があり、空港駅からメディナやメッカに行くこともできるようです。
完全に巡礼者のために作られた鉄道。そんな感じです。
メッカ行きに乗ると、当たり前だけどメッカに行ってしまう。
メッカは、イスラム教徒しか街に入れない。乗り間違えたら大変だ。
プラットフォームがこんなにあるのに、周囲には人がいない違和感。
警備員みたいな方に声をかけられたけど「ビジネスクラス」のチケットを見せたら、とたんに態度が変わり「ウエルカム!」。
まあ、悪い気分ではないですねw
なにかの展示?
と、思ったら・・・
これは悪い冗談でしょ・・・わざと、なわけないよね・・・
よく、放置してあるもんだ。
さて、出発の30分前に到着したので、やることがない。
ほんとに立派な駅。
私の経験では、中国の新幹線の駅のようです。あちらは人が大勢だけど。
はしゃぎまわる子供。
この高速鉄道にも、簡単なルールがあるようで、
- 発車10分前には改札が閉まる
- 飲食物持ち込み禁止
- 大きな荷物の持ち込みは別送となる
上ふたつはいいとして、3番目の注意点は、ジェッダからメディナは大丈夫だけど、メディナから乗る際は車内に持ち込めないなど、若干戸惑いますね。
ここが、その別送便の受け取り場所らしい。
まだ時間があるので、広いコンコースをあてもなく散歩。
サウジアラビア3日目ともなると、日中に人を見かけないのにも慣れましたw
もちろん、巡礼シーズンになったら、身動き取れないほどごったがえすんでしょうけど。
実際、巡礼の時期は、列車の予約ができないほどになるそうです。
早くホームに降りたいな・・・
動画はこちらです。