観光バスでメディナ郊外を一周し、とりあえず満足して、ふたたび舞い戻ってきた「預言者のモスク」。
今夜の宿泊は、3泊続けてのジェッダ。
要するにこれから新幹線で戻らなくてはなりませんが、チケットを遅い時間にしておいたのは、夕暮れから夜にかけての「預言者のモスク」を眺めるためです。
現在18時。もう、なんか、雰囲気出てますね。
動画はこちらです。
美しすぎる夕暮れの「預言者のモスク」
日中の、刺すような光の下のモスクも威圧感ありましたが、夕暮れの淡い光の下にたたずむモスクも幻想的。
ほんとに、大げさでなく、こんな美しい光景、見たことない・・・
美は人を黙らせるとはよく言ったもの。
モスク前の広場を行き来するムスリムの方々も、感嘆しています。
言葉はわからないけど、感嘆している様子は行動でわかります。
しばらくは、人の往来を見学。
美しいのはモスクだけでなく、ムスリムの方の行動も。
日中と、何かが違うな・・・と考えていたら、日傘が畳まれているんだ。
日中は、蓮の葉のように広がっていた日傘がすべて畳まれ、ミニミナレットのような視覚効果を生み出しています。
水蒸気を送る扇風機は回転し続けている。
この技術は日本製。
私が作ったわけではないけど、私も堂々としていようかな・・・そんな気分になります^ ^
この、大理石の上に絨毯が敷かれたスペース。
これはおそらく、「憩いの場」ということではないでしょう。
今は休まれてますが、祈りの時間になったら、膝をつけて合掌する。
大理石の上でそれをやったら、身体が痛くなります。
モスクの中に入っていく人もいます。
入ってみたいけど・・・私には、この光景を眺めるだけで十分だ。
イスラム教徒の人々は、どんな思いでこの美しいモスクを眺めてるんだろうか。
この人の流れの中に、異教徒がポツンと立っていても違和感とならないのがすごいところ。
でも、この自動折りたたみ日傘は日本製なんだよ、と教えて回りたいw
折り畳み傘の向こうでクレーンが動き回っているのもうらやましい。
アザーンが鳴り響きお祈りがはじまる
ここで、ふたたび大音響のアザーン。
みなさんモスクに向かいます。
日も落ちて、パープルの空に映えるミナレット。
ほんとに美しい光景だ。美しすぎる。
お祈り前。はきものを脱ぐんですね。
壮観な姿。
お祈りがはじまりました。失礼がないように、私は退去します。
お祈り中 閉まるお店
ムスリムの方はモスクに吸い込まれ、周囲に人の気配がなくなります。
人がいるのは、これからモスクに向かう人。
すなわち、「お祈り」のこと以外、考えている人がいない状態。
そこまで徹底される聖地メディナ。
食料店もスーベニアショップも、ガラスの扉が閉じられます。
そしてカギも。さすがに、この地球上、カギなしで住まいを離れられる場所はないようだ。
お祈り終了とともに食べた「カブサ」
うっかりしたのは、当然レストランもお祈り時間中は営業中止。
新幹線が出るまでに夕食を済まそうと考えていたのに、お祈りが終わらないことには店主が戻ってこない。
時計を見つめ、やきもきしながら待ちます。
ようやく戻ってきてくれた店のスタッフたち。
「ニハオ〜!」と大歓迎。
私を日本人と知ると、さらに大歓迎w
ここは、サウジアラビア料理「カブサ」といきましょう。
きました、炊き込みご飯「カブサ」。
カブサは15リアル(590円)。水は1リアル(39円)。
マンゴージュースは、なんと奢ってくれました^ ^
シュクラン(^ ^)
炊き込みご飯の上に乗ってるのはチキン。
夜になっても気温40度はあるメディナの街。
冷たいマンゴージュースが美味しい。
メディナ滞在だけでも4本目の水。
水がないと、この街では生きられない。
中東料理って、ハマる人はほんとにハマる。
レーズンの入った炊き込みご飯が、とてつもなく美味しい。
味付けが完全に私好み^ ^
サウジアラビアでは、このカブサを大勢で囲んで食べるのが通例だそう。
その際は、チキンやラムをスプーンがわりにして、手で食べ合うとのこと。
私には、その作法は無理だw
プラスティックのスプーンを借ります。
いただいたマンゴージュースをいただきながら、本日の出来事をふりかえり。
昼過ぎにメディナに着いて、その足ですぐに「預言者のモスク」。
そこで拘束されたときは、ほんとにびっくりしたけど、宗教の聖地を無教徒が歩いているんだから覚悟の上。
周りを見回しても、日本人どころか、アジア人皆無。
とにかく、信者の人たちに失礼なきように歩いた。
そして、イスラム教の人々が、全然排他的でないことも体感できた。
美しいモスクも眺めることができたし、聖地メディナ、本当に来てよかったです(^ ^)