オマーンで最も美しい「スルタン・カブース・グランド・モスク」【オマーン旅行記 #3】

旅に睡眠不足は大敵。

とはいうものの、昨日までのサウジアラビアでは、国民が夜型文化。

就寝が午前1時。起床が6時という、連日の19時間行動を強いられていた。

気温40度超で、それでも疲れを感じないというのは、気分の問題でしょう。

身体は疲労していたみたく、昨夜は21時には泥のように睡眠に引き込まれ、朝6時まで9時間。

たっぷりと睡眠をとれました。

コーヒーがとっても美味しい朝。

昨夜のうちに洗っておいた白装束も、すっかり乾いています。

ホテル「シタディーンズ アル グュブラ」の朝食

ホテル「シタディーンズ アル グュブラ」の朝食は7時より。

オープンと同時におしかけます。

そして充実のメニュー。

街道沿いで寝るだけだったこのホテル。朝食付き1泊7000円なら御の字。

フルーツもたっぷり。

フカフカのパンも美味しそうです。

寝不足は解消されてるし、いくらでもお腹に入りますw

今夜もこのホテルに泊まってもいいくらいだけど、旧市街からたっぷり離れてるんだよなあ。

たった1泊だけど、フロントも部屋も朝食も合格点だった「シタディーンズ アル グュブラ」に乾杯。

そして、フロントで「スルタン・カブース・グランド・モスク」が、本日開場していることを確認。ほっとしました。

今日は、2023年8月6日日曜日です。

ついでに、私の白装束で中に入れるか確認してもらうと「ウエルカム!」。

女性はもちろん、男性も肌が出ている服装では入れないのが、「スルタン・カブース・グランド・モスク」です。

朝一番で乗り込んだオマーンで最も美しいモスク

さて、この街道沿いで、他に何もないホテルに泊まったのは「スルタン・カブース・グランド・モスク」に朝一番で乗り込むため。

日が昇っていく中、街道を歩いてモスクに向かいます。

朝一番で向かうのは、このモスクがオマーンで唯一非ムスリムでも入れるモスクであり、かつ非ムスリムの入場時間が午前中のみと定められているから。

ビジターです。こちらですね。

すんなり来ているように見えますが、実は結構迷いました。

前にいる2人の観光客がいなかったら、途方に暮れたかも。

敷地が広すぎて、入り口がどこだかわからないんです^ ^

迷子になる得意技をオマーンでも発揮しなくても・・・

うわ、警察もいるよ・・・ちょっと怖いな、サウジの時みたいに拘束されないだろうか・・

当然そんなことはありません。

警察は警備のため、そしてガイドを案内するためにいるのでした。

しかし、なんだ???

半袖でも中に入れるんかい??

荷物も中には持ち込めないという事前の情報がありましたが、リュックくらいなら、大丈夫なのかな。

お金を払うとガイドをつけられるようでしたが、私は割愛。

オマーンで最も美しいとされるモスクを、自力で味わってみます。

あそこからが、モスク内部ですね。

鏡面のような大理石に驚き・・・

さて、モスクの中に入るので、靴は脱ぎます。

おお・・・

これは、すごすぎる・・・

朝一番なので、観光客や礼拝者も少ないというのもあるけど、

こんなに美しい大理石の床は、今まで見たことありません。

絵にも描けない美しさとは、このことだろう・・・

この美しいモスクを独り占め。

しかも、独り占めしている人間が、無宗教の日本人でいいのだろうか・・

モスクに詳しい人がみれば、回廊に飾られているランプのデザインなどの意味もわかるのでしょう。

これは、お祈り前に手や足を洗う場所ですね。

メディナの「預言者のモスク」にもありました。写真は撮れなかったけど。

オマーンで最も美しい「スルタン・カブース・グランドモスク」は、大きさもオマーンで一番大きい。

国王「カブース・ビン・サイード」の即位30周年を祝うために作られたとのこと。

完成したのは2001年。総工費はどのくらいかかったんだろう。

この広さで、入場料無料はすごいわ。

しかし、私は裸足で歩いています。

太陽も昇ってきて、大理石が熱くなってきている。

なので、ときおり、回廊の影に避難しないと、ヤケドしますw

このモスクの外壁に使われている石は、インディアンサンドストーンというらしい。

使われた量はなんと約30万トン。

クルマ1台が1トンとして、30万台分です。笑える・・・

建物が大きすぎると、細かな点にまで目がいかないものですが、目を凝らすとイスラムのモチーフが美しい。

イラク建築の第一人者「モハメッド・サレハ・マキヤ」という人が建築したとのこと。

モスク内部のペルシャ絨毯に美しいシャンデリア

では、モスクの中に入ってみます。

モスクの中に入れて、かつ写真撮影可能なんて、さすがオマーン、開かれた国。

この巨大なシャンデリア。

「地球の歩き方」によると、高さは14m、幅は8mもあるとのこと。

見上げてると、目が回りそうです。

暑くなりはじめている外部に対し、モスクの中は冷房がギンギンに効いてます。

だから、すごく気持ちいい。

広すぎて、わけがわかりませんが、とにかく順路に従って歩きましょう。

このデザインは、イランのイスファハーンの「エマーム広場」でみた気がする。

やっぱり、メッカの方角を向いているんだろうか。

入場者も増えてきました。

この床に敷かれているペルシャ絨毯もすごい。

継ぎ目らしい継ぎ目がありません。どうやって、運びこんだんだ???

面積は4263㎡もあるそうです。

こちらは、小学校のプール13個分ですね。

くだらない例えをしていると、アラー様に怒られるかもしれないので、コーランの前でお祈り。

中央のシャンデリア以外にも、ふんだんに照明が使われています。

その数は1122個だそうですが・・・もう例えるのはやめましょう^ ^

とにかく美しい「スルタン・カブース・グランド・モスク」の内部でした。

オマーンの王様の権威の象徴 高さ91.5mのミナレット

ふたたび外に出ると、もう完全に太陽が上りきって、灼熱の光。

もう、さすがに、裸足で立ってるのは拷問に近いほど暑い・・・

そんな中、威厳を放つようにそびえたっているのが、高さ91.5mのミナレット。

メディナの「預言者のモスク」のミナレットの高さがどのくらいあるかわかりませんが、たぶんこちらの方が高いでしょう。

聖地のミナレットの高さを、簡単に越しちゃっていいのかな・・・と心配になる。

でも、国王の権威の象徴ですからね。

足の裏が熱くて、回廊に避難。回廊も美しいな。

回廊の隙間から、モスクの外が見えます。

あの大通りが、昨夜タクシーで通った通り。

あの通りを走るバスに乗れば、旧市街のマトラ地区に行けるはず。

観光客が増えてきたのをしおに、退散することにしました。

これが、オマーン随一のモスク。

美しさを損ねない威厳さ、とでも言いましょうか。

動画での様子はこちらです。

けっして、ケバケバしくない、落ち着いた雰囲気。

それでいて、見る者を黙らせる迫力。

オマーン国のセンスを感じたモスクでした。

場所はここ。空港とマトラ旧市街の中間地点にあたります。

今回の5泊8日サウジアラビア&オマーン弾丸ひとり旅の全行程・旅費などのまとめはこちらです