さて、無事に到着したベトナム・ハノイのノイバイ国際空港。
正確には、成田空港の出発渋滞で30分ほど遅れての到着です。
見ただけで熱気を感じます。現在のハノイの気温は33度。
かげろうの中にベトナム航空の機体が揺れてます。
1時間以上かかった入国審査
ベトナム航空の渋めのカラーリングに見とれているうち、タラップが取り付き滑走路に降り立ちます。
私をここまで運んできてくれたベトジェット機に敬礼。
5時間半の空の旅お疲れ様。
逆に、5時間半でベトナムって、やっぱり飛行機ってすごいよな。
朝、自宅を出て、昼過ぎにはベトナムにいるんだから。
こればっかりは、何度経験しても感じる違和感。
もちろん楽しい違和感。「どこでもドア」をのぞくような、異次元体験。
この感覚があるうちは、世界中どこを旅しても楽しめる。
というより、その感覚が身体に取り憑いている人間が旅人なんだと思う。
日本時間は、2023年GW初日の5月3日15:30。
時差が2時間あるので、現在13:30。
異常に蒸し暑い・・でも、この蒸し暑さはアジアだ、と嬉しくなる。
さしあたっての心配は、ホテルの送迎とはぐれてしまうこと。
今回の旅の根城はハノイ旧市街のほぼ中心にとった安いホテル。
送迎の料金も良心的だったので、メールで予約しておきました。
フライト到着の⚪︎時から⚪︎分ほどボードを出しておきますので、というゆるい感じではありましたが・・・
恐れていた事態・・・イミグレが大混雑です。
なにをどう審査しているのかわからないけど、まったく動かない・・・
フライトの30分の遅延と、このイミグレの渋滞で、ホテルの送迎とはぐれることがほぼ確実になりましたw
かるく意気消沈しながら、渋滞の行列を眺めます。
まあ、ホテル送迎とはぐれたところで、自力で行けばいいだけのことなんだけど、ベトナムはハノイもホーチミンも、空港から市街への足がとぼしいんだよね。
空港鉄道でもあればいいんだけど、そんなものはなし。
一般的にはタクシーということになるんだろうけど、タクシーには絶対乗りたくない。
6年前のホーチミン到着の際も、ぼったくりタクシーだらけで、とんでもない目にあったことがある。
ベトナムだけでなく、マニラ、バンコク、さらにはイラン、レバノン、チュニジアと、ありとあらゆる場所でタクシーに乗る旅にぼったくりに合う、情けない旅人(^ ^)
バスで行くしかないか・・・バスもターミナル正面から出てるわけじゃないらしい。
面倒くさいなあ・・・
と、あれこれ考えているうちに、行列は進み、私の番に。
いったい、何に時間がかかるんだってくらい、あっさりとスタンプを押してくれました。
スタンプの形は6年前と同じ。懐かしさがよみがえります。
では、市街に向かう前に、軍資金を手に入れましょう。
手近なATMを操作。
取り急ぎ、100万ドンほど懐に。
100万ドンなんて聞くとビビりますが、ようするに6,000円くらいです。
しかし、50万ドン紙幣2枚で出てきたのは計算外だった・・・くずしたい
盛大なタクシーコール&「5万ドン」の非公式バス
空港の外に出ると、もう雰囲気だけでわかるアジアの熱狂。
それは嬉しいんだけど、やはりホテル送迎は帰ってしまったみたい。
ほかにも客がいるんだろうから無理もない。
いちおうメールを送っても、リアルタイムでレスポンスがあるわけもない。
しばらく待ってみたけど、空港でキャリーをかかえて、気の弱そうな顔をして突っ立ってる人間なんて、タクシーからみたらカモ中のカモ。
入れ替わり立ち替わりのタクシーコール。
こいつらのアタマの中には、相場の40万ドン(約2400円)で行くつもりはさらさらなく、5〜60万ドンにふんだくってやろうという計算が出来上がってることでしょうw
だから、意地でもタクシーには乗りたくない。
意を決して、バスで行こうとターミナルの左手側に歩き出します。
そうなんです。バスが空港ターミナル正面から発着しない。
これが面倒なんだよなあ・・
すると、ターミナルのはずれにバスが1台止まっていて、タイミングよく運転手から声をかけられます。
「ダウンタウン?」と聞くと「OK!」といって「86番」のプラカードを提示。
うん、たしかに「86番」のバスはハノイ旧市街の中心へ行く。
「いくら?」と聞くと「50000ドン」。
公定料金は30000ドンのはずだけど、そんなにボッてもないので乗り込みました。
シートに座ってると、さっきの運転手がバス代を回収に来ました。
ATMでおろしたばかりの50万ドン紙幣を出すと、45万ドンになって返ってきたので、料金はたしかに5万ドンのようです。
- バスに番号がなく、プラカードで「86番バス」であることを知らせる。
- チケットはくれず、そして86番バスの正規料金3万ドンでない。
以上から、間違いなく非公式なバス。
でも、乗ってる客を見ると、バックパッカー風の旅人が数人いるし、大丈夫だろうとふみました。
5万ドンは289円。3万ドンとの差は115円でしかない。
115円で、この蒸し暑い中、バスの発着場所を探す手間をはぶけた、と考えることにしました。
それにしても、インフレ通貨は、アタマの中での暗算が疲れるわ・・
非公式バスでハノイ旧市街へ
心配事がなくなって、バスはノイバイ空港をあとにします。
これ、富士山?
空港について、バスで市街へ向かう際の風景は格別だ。
どこをどんなふうに歩こうか、と考えるのもこのタイミング。
つまり、旅において、もっとも楽しい瞬間のひとつ。
そして、市街が近づくにつれ、その街の匂いも強くなってくる。
非公式バスは、約1時間で、ハノイの中心「リータイトー通り」の交差点で私をおろしてくれました。
ん? 走り去るバスがベトジェット???
非公式バスなんて言ってしまったけど、ベトジェットと提携しているバスだったのかな。
いずれにしろ、ハノイの街にたどり着きました。
ここまでくれば、SIMを入れ替えてベトナム仕様になっている私のiPhoneがあれば、ホテルまで迷うことはありません。
おお・・これが「ホアンキエム湖」ですか。
ハノイ旧市街の中心に位置する、ハノイ市民に愛される湖。
このほとりで、早朝などは盛大に体操する市民の姿などが拝めるそうです。
ホアンキエム湖に沿って、時計と逆に4分の1周。
「ドンキンギアトゥック広場」に出ました。
ここも、朝昼晩とわず、常に賑わうハノイ旧市街の中心。
そして、今回3泊お世話になるホテルは、「ドンキンギアトゥック広場」から徒歩1分。
繁華街のど真ん中にありました。
では、部屋にキャリーをおいて、軽く周辺の散歩にでもいきますか。
ハノイの旅のはじまりです。