いよいよ死海に身体を浮かばせます(笑)
旅が好きな方なら、誰でも知ってますよね。ほんとにプカプカ。絶対溺れない死海。
さて、水分を補給し、一息ついたところで、さっきのバス停まで戻りますが、なんとしたことか時刻表がなく、バスが何時に来るかわかりません。
待ってる兵士たちに聞いても、英語が通じず・・(というより、私の発音が悪い)
シェルートで死海のビーチへ
私は、また途方に暮れかかりましたが、バス停の横にシェルートがいたので、死海まで奮発しました。
死海を訪れた後、今日中にエルサレムに戻り、エルサレム新市街を歩くつもりなので、時間をおカネで買うほかありません。
ところで、死海には、エン・ゲディとエン・ボケックという2つのビーチがあります。
運転手に、泳ぐならどっちがよいか? と聞くと、エン・ボケックというので、そこまで連れて行ってもらいます。
100シュケルという運転手に70シュケル(≒1,960円)までまけてもらいました。70シュケルでも高いですが、シェルートなのに、私一人の貸切なので、仕方ありません。
再び、死海沿岸を走ります。
外は灼熱ですが、クーラーの効いたクルマで、快適なドライブ。
死海エン・ボケックのビーチでプカプカ
そして、ここが、エン・ボケックのバス停前。
いよいよ、死海に来ました。時刻は12時半。1時間ぐらいはいられそうです。
さっそく、ビーチに出ました。
急いで更衣室で水着に着替えて海岸へ。
みんな浮かんで楽しんでます。
水に浸かります。水はお湯のように温かいです。
ただし、私の荷物は砂浜に置いてあります。全財産を体から放している頼りなさで、無邪気に遠くまでは行けません。せいぜい、置いた荷物の見える範囲で、死海を楽しみます。
それにしても、これ、すごい・・・
身体がほんとに浮く。勝手に浮く。
ためしに、横になってみると、すごい。浮く、浮く!
これなら、絶対おぼれません(笑)
ただし、起き上がるとき、足を海底に伸ばしても、浮力が働いて、なかなか地に足がつかず。
あわてて、カメラを海水に落としかけました。(死海にカメラ落としたら、間違いなくパーだろうな)
こんな時でも、10秒おきに、砂浜の荷物を確認。(連れがいる人はいいなあ)
歩くときも、足が持ち上がってしまうもんだから、ひっくり返りそうです。
荷物を監視するためにも、岸の方を向いて、死海浮遊。
10シュケルで借りた白いチェアが、私の荷物です。
30分ほど、死海の海水に浮いていたでしょうか。
バスの時間も気になって、のんびりと塩の海に浸っていられない、もったいない気分・・
しかも、バスの時間もわかってません。本数も少ないし、そろそろ、あがりますか。
海水からあがった際の、肌の感覚が、ふつうの海水と明らかに違う。
肌がすべすべ、っていうかヌルヌル。
しかし、しかし、日陰がありません。休むにしても、ほんとに暑い。
それにしても、マサダ要塞と、死海体験を半日のうちにやってしまおうと思ってましたが、考えが甘すぎました。
絶対無理です。丸一日かけないと。
カメラに海水や砂が付着しないように気を付けながら、簡易更衣室までたどり着き、急いでシャワーを浴びます。
そして、ハイネケンで乾杯!
死海での浮遊体験も弾丸になってしまいましたが、ともかく死海の水に触れる事ができたんです。
よかった、よかった・・
エルサレムへ帰るのに一苦労
ハイネケンで一息ついて、たどり着いたバスストップ。しかし、すべてヘブライ語で、まったく読めず・・・
観光地なんだから、英語表記ぐらいしてほしなあ・・
ま、一生懸命眺めれば、どれがエルサレムで、どれがエン・ボケックで、とわかったはずですが、強烈な日差しに照らされ続けた私の頭脳は思考停止状態。
結局、バスが何時に来るかわからず。
ビーチにいる人たちはツアー。そもそも路線バスを利用しない。
しばらく、ポツンと座って待ってましたが、まったく来る気配がありません。
すると、ツアーのような観光バスが止まり、「何やってんだ?」と聞きます。
事情を話すと、「エン・ゲディに行くから、そこまで乗せて行ってやる。エン・ゲディからの方が、バスの本数はあるだろ。」と言ってくれます。
なんか、そんな気もしたので、お礼を言って、便乗させてもらいました。
車窓に広がる死海。もう少し、あの上にいたかったな・・・
で、降ろしてもらったのが、このバス停。
死海のほとりのバスストップでウオークマンを聴く
1時間ぐらい待てば、エルサレム行きのバスが来るそうです。
観光バスの運転手と握手して、目いっぱいの感謝の意を示して、別れました。
バス停の周りはこんな感じ。現実離れした風景です。
これが、死海なんですよね。
死海の水位は年々下がっているそうです。いつかは、なくなってしまうのでしょう。
こんなところに、一人でポツンといるのが不思議。
たまに車が通る以外は、物音ひとつしません。
私は、今こんなところにいるんですね。そこに海があるのに、海抜マイナスって・・・
ほんとに不思議な世界。(ちなみに気温表示30℃は、なんかおかしい、絶対もっとあります)
バスストップで待っているのは私だけ。
大自然に囲まれて、聴くウオークマンは格別。
流れてきた曲は、JUJU「やさしさで溢れるように」でした。
バスで死海からエルサレムへ
やっと、バスが来ました。よく効いた冷気が気持ちいいです。
超正統派の人。どこへいってきたんだろう。
ウオークマンを聴きながら、死海を眺めます。
それにしても、地球にはいろんな場所があるもんですね。
死海に別れを告げます。もう、来ることもないだろうなあ。
いや、また来たい・・・