さて、旅のはじまりから、いきなりプチハプニングでしたが、これも旅。
ボッタくられて、すぐに気分転換できるのも技術(^^)
ロータリーを歩道橋で渡り、メークロン市場に向かう鉄道駅「ウォンウィエン・ヤイ」駅に向かいます。
メークロン市場への道のり
↑これね、メークロン市場w
ここに行きたいために、「ウォンウィエン・ヤイ」駅までやってきました。
ところで、メークロン市場へたどり着く方法をおさらいしておきます。
バンコク市内からメークロン市場へ 鉄道での行き方
「ウォンウィエン・ヤイ」⇒ 「マハチャイ」 |
ターチン川を渡る |
「バーレーン」⇒ 「メークロン」 |
---|---|---|
8:35 ⇒ 9:28 9:40 ⇒ 10:36 12:15 ⇒ 13:10 ※以後1時間に1本程度 |
渡し船で対岸へ ※所要時間数分 |
7:30 ⇒ 8:30 10:10 ⇒ 11:10 13:30 ⇒ 14:30 16:40 ⇒ 17:40 |
※時刻は、すべてグーグルマップより。
要するに、
- バンコク市内の「ウォンウィエン・ヤイ」駅から列車で「マハチャイ」駅へ行く。
- 「マハチャイ」から渡し船に乗って、ターチン川を渡る。
- 川向こうの「バーレーン」駅から、「メークロン」行きの列車に乗る。
と、そんなに難しくありません。
この行程で、もっとも重視すべきは、「バーレーン」⇒「メークロン」で1日4本しかない。
そして、7:30のには乗れるはずもなく、16:40ではバンコクへの帰りが遅くなる。
選択肢は10:10か13:30しかありません。
そこで、私は、スワンナプーム国際空港に着いてから「カオサン通り」のホテルにキャリーを置いて、なんとか「ウォンウィエン・ヤイ」8:35発の列車を目指していたわけです。
これなら、マハチャイに9:28に着き、渡し船で対岸に渡り、10:10発のメークロン行きにゆっくり間に合うという計算でした。
バンコク泊の翌日なら、十分可能なスケジュールで、鉄道でメークロン市場に行くならこれがベストじゃないですかね。
それが無理となり、バーレーン13:30発に狙いを絞ると、「ウォンウィエン・ヤイ」発は9:40か12:15。
マハチャイには、大規模な海鮮マーケットがあり、渡し船のようすも観察したいので、9:40発ので行って、マハチャイで時間をつぶすことにしました。
マハチャイ途中立ち寄りを前提とするなら、かえって都合の良いスケジュールになったのかも。
ちなみに、「ウォンウィエン・ヤイ」から「マハチャイ」「メークロン」にかけての位置関係はこんな感じです。
バンコク市内から70㎞程度なので、北に向かえばアユタヤに手が届く、そんな距離です。
ところで、メークロン市場だけにスポットを絞るのであれば、バンコクからロットゥーというミニバスのの直行便。
あるいは、オプショナルツアーに頼むのも手だと思いますが、私は公共交通機関で行きたいので、こんな面倒くさいプランにしました(^^)
「ウォンウィエン・ヤイ」駅のようす
さて、「ウォンウィエン・ヤイ」という、日本人の私には正常な発音がとてつもなく難しい駅。
タイの国鉄なので、立派な駅舎を構えてるのかな、と思いながら進むと、ストリートがそのままプラットフォームにつながってました。
こりゃまた、カオスな雰囲気の駅ですね。
バンコク市内を始点として西へ向かう路線。
ローカル鉄道とはいっても、始発駅なのだからターミナルのような構えと思いきや、線路は1本。
そして、見事なほど生活に溶け込んでいます。
駅名は間違いなく「ウォンウィエン・ヤイ」。ほんとに舌を噛みそうだw
待合室。
さて、チケットを買いましょう。現在9:20。
9:40の列車があるはずだ、と頭の中ではわかっていても、グーグルマップの情報。
本日は12/31大みそかなんです。臨時の時刻改定もありうる・・・
と、心配は杞憂でした。たしかに9:40発。そしてマハチャイ着は10:36。
座席は指定されないのに、列車は指定される、ちょっとふしぎなチケット。
料金は12バーツ(約48円)でした。1時間乗って48円・・円安を感じさせない値段です。
チケット売り場の周囲を見渡すと時刻表が。
しかし、これは、「バーレーン」⇔「メークロン」の時刻表で、マハチャイに着いてから渡し船で対岸に渡ってからの話。
でも、これがここに掲示されているということは、このルートでメークロン市場に行く人がそれなりにいるということですね。
そして、時刻もはっきりしました。目指すはバーレーン13:30発の列車です。
出発までのあいだ、しばし駅のホームを散策。
乗ってる時間は1時間なので、トイレに行っておきましょう。
トイレ使用料2バーツ(8円)でした。まあ、清潔なトイレでした。
ホーム上が、そのままマーケットになってるアジアではよくみる光景。
後で知ったのですが、「ウォンウィエン・ヤイ」から「メークロン」への旅客は、タイ国鉄は一体管理。
「ウォンウィエン・ヤイ」から「マハチャイ」を東線、「バーレーン」から「メークロン」を西線と位置付けられ、そして、他の路線からの乗り入れが一切ない、孤立した鉄道となっています。
車両は、どこか日本の趣もありそうな感じ。ひょっとして日本製?
でも、クーラーはありません。盛大に窓があいてます。
それにしても、こうやって、異国の駅のホームを歩くだけで楽しい。
ほんとにすごく懐かしい気分だ。
屋台で、なにかお気に入りを見つけられるといいよね。
出発!マハチャイ行きのディーゼルカー
車内に乗り込むと、やはり日本製を感じる感触。
これ、走行中に、隣の車両へ移るのはコワいね(^^)
あいてる席を見つけました。
ソーシャルディスタンスの徹底ぶりがすごい。ほんとに座っちゃいけないんだろうか。
あいにく、陽の差し込む左側の席しかあいてませんでしたが、鉄格子のようなシェードがおりてます。
グイッと開けます。おお、見晴らしがいいわ。
青春18きっぷで、クーラーのない電車を乗りまくってた幼少期を思い出すね(^^)
プワンと警笛が鳴って出発です。
ほんとに、車内と外が近い。
住民の生活をのぞける楽しい鉄道旅。
しかし、用心が必要。
樹木、その他の障害物を容赦なくかすめます。それは日本の比ではないです。
自己責任の世界・・
のどかな車内。
車掌さんがきて検札していきました。
12バーツ(48円)だって、チケットはチケット。公務ご苦労様です。
踏切を渡って、いよいよ郊外に向かいます。
マハチャイ線ディーゼルカーの乗り心地
ディーゼルカーは、各駅に止まっていきます。
相変わらず、生活と一体となったホームが多いですが・・
たまに、川の上にある駅や・・
寺院の境内にプラットフォームがあったりします。
読めない・・
しかし、立派な寺院。
あとで調べると、「ワット・シン」というアユタヤ時代から存在する古代寺院とのこと。
おみそれしました・・
ワットシン駅の次が、BANGBON駅。3人兄弟が歩いていきます。
民家から、水路を渡って、すぐにホームに出られる駅。
これも駅?
とにかく、窓外の観察がとても楽しいマハチャイ線の旅。
ローカル鉄道だからといって、けっして閑散としている路線ではありません。
途中駅からかなり乗って、ソーシャルディスタンスではなくなってます。
対向列車とのすれ違い。
ホームの反対側もドアを開ける流儀なのでしょう。
この鉄道、ほかからの乗り入れのない、行ったり来たりするだけの路線なので信号がないらしい。
走行中は、けっこうな速度を出します。
だから、顔を出してると危ない。葉っぱが窓枠に当たりますから・・
町に近づいた雰囲気。
マハチャイの文字が見える駅。終点が近づいたようです。
マハチャイ駅に近づくと、沿った車道は渋滞。
そして、列車はスローダウン・・
なんだか、メークロン市場みたいな様相ですよ。
へえ・・これがマハチャイ市場というものなのかな。
線路ギリギリまで商品を陳列して・・日本じゃ考えられない、すごい・・
しかも、これ、すでにマハチャイ駅の構内のようです。
これは、マハチャイ市場、楽しみになってきました(^^)