鐘を鳴らしながら登る「ワット・サケット」からバンコクの街を一望する【バンコク旅行記 #14】

「チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケット」と「サイアム・スクエア」。

ちょっと、私の嗜好する旅とは違う方向にズレましたが、バンコクならでは、安定の寺院めぐりに舵を戻します(^^)

「ワット・サケット」。あるいは、「ワット・プーカオトーン」。

位置的に言って、ほぼバンコク市街のど真ん中にあるといっていい市街地にたつ寺院です。

近づくと美しい鐘の音が鳴り響く「ワット・サケット」

サイアムスクエアのスタバで体力を回復させた私は、バスに乗って、「ワット・サケット」に向かいます。

バンコク市街のバス移動は、便利なアプリがあるとのことですが、グーグルマップでも、けっこう的確に路線を指定してくれます。

そして、おばちゃん車掌が前部に構えるのもいつも通り(^^)

1月1日元日の道路は、さすがのバンコクでもすいていて、すぐに最寄りのバス停に到着です。

ワット・サケットの案内板。

交差点を曲がってワット・サケットに向かいます。

この時点で、遠くから鐘の鳴る音が・・

カランカラン・・このあたりの住宅や商店街は、つねにこの音色を感じてるのでしょう。

近道してワットサケットにアプローチ。

しかし、電線の配線がすごい。切れたら、修復が不可能なぐらい・・

寺院に近づくにつれ、鐘の音はますます大きくなります。

ああ、あそこが、バンコク市街をみおろすことができる展望台ですね。

正面入り口に通じる道に出ると、やはり観光客が大勢集まってました。

ここが、入り口というより登り口。

チケットは100バーツ(400円)。

そして、オープンの時間とクローズの時間をそれぞれ日の出、日の入りに合わせてます。

イキな演出ですね(^^)

ワット・サケット 344段の階段を登る

さて、チケットを手に入れ、寺院の頂上を目指しましょう。

拝観者の構成は、タイ人7割、外国人観光客3割、そんな感じ。

高さ80mほどの頂上までの段数は344段。

上越線土合駅の階段の半分以下。大したことはありませんw

ワット・サケットは、アユタヤ王朝時代から存在する歴史ある寺院で、1782年にバンコク王朝が創設された際に「ワットサケット」という名前がつきました。

「サケット」というのは、王室用語で「王の散髪」を意味する言葉。

騒乱があった際に、王様が散髪して鎮めたことが由来とのこと。

黄金の仏塔のミニチュア。

「黄金の丘」は「プーカオトーン」。

それで、「ワット・サケット」は「ワット・プーカオトーン」とも呼ばれています。

このサルは、なんのためにいるのかわからないw

このブタも・・

こちらは国王の王妃でしょうか。

344段の途中に休憩所がありました。

ま、344段とはいっても、緩くカーブしている階段なので、そんなに労を感じません。

鐘を鳴らしながら登るらせん階段

中腹付近から、この釣鐘状の鐘が多数現れます。

これを皆で鳴らすので、カランカランという気持ちのいい音色が響き渡るわけです。

らせん状の階段を上がっていきます。

途中の踊り場で休憩も。

いろんな場所に、鐘が備え付けられてます。

天にまで届くといわれる鐘の音。私も願いを込めて鳴らしました。

登るにつれ、バンコク市内を見下ろすようになります。

屋根のかたちからして、この付近には、仏教関係の建物が集まっている、そんな感じです。

タイ風おみくじもある仏塔内

まだ、この上がありますが、いったん仏塔の中に入ります。

この仏塔にはトイレはないようですが、飲み物の用意が。

驚いたのがこれ。最初、なにかな~と思ってみていると・・・

みんなが一喜一憂しているから、たぶん「おみくじ」(^^)

いっきに親近感が高まった瞬間。

相変わらずの「寝そべりお釈迦様」も登場します。

しかし、使っている黄金の量がハンパないね。

さて、さらに上階を目指します。

ワット・サケット上楼から見下ろすバンコクの街

上楼は狭いのか、行列はなかなか進みません。

本日は1月1日。初詣のタイ人に、外国人観光客も集まって、こればかりは仕方ありません。

ただこの状況では、自衛のために、私もマスクを着用します。

ようやく行列が進んで、頂上へ。

そして、眼下に広がるバンコクの街。

薄暮がかりはじめたバンコクの空。

レンズを望遠にしてみると、開発中のビル群も。

バンコクの人口は600万人弱。およそ千葉県全体の人口が、このバンコクに集中する大都会。

こちらは南側。あのビル群の向こうには、タイランド湾が広がっていることでしょう。

夕方になって、気温は落ち着いてきましたが、日差しは相変わらず強い。

日焼け止めクリームを塗っていない身体は、真っ赤に染まってます。

今回の旅、わざわざ会社には告げてません。スキーにでも行ったことにしておこう(^^)

私のような観光客は、バンコクの俯瞰絵に感動してますが、タイの人たちは仏塔に向かってお祈りです。

これは、なんの分かれかな・・・仏塔を一周する組と、降りる組でした。

せっかくだから一周してみよう。

タイ風のお賽銭。主は20バーツ(80円)紙幣のようでした。

お賽銭に囲まれて、幸せそうな表情の仏像。

ほんとに幸せそうな表情。救われます。

では、下に降りますか。

下界を見れば、国王の肖像画が。

鐘に書かれた願いごと。

西の空。あのツインタワーは、今朝眺めたチャオプラヤ川沿いのマンションでしょう。

ということは、夕暮れのワットポーや王宮を眺めながら、ぷらぷら歩きながらカオサンまで帰れそうです。

狭い出口に殺到する観光客。

一瞬、数日前の韓国ソウル・イテウォンの痛ましい事故を思い出しました。

慎重に行動しようね・・

案ずることなく、みなさん、ゆっくりとマイペースで下山してます。

ていうか、上がってくる人も多い。夕焼けや夜景観賞組みだね。

鳴りやむことのない祈りの音。

夕日を浴びる三角屋根が美しい。

ふもとまで降り切りました。

出迎えてくれた孔雀。

このランタンが空を舞う行事でもあるのだろうか。

バンコクの三大寺院といえば「ワットポー」「ワットプラケオ」「ワットアルン」ですが、それ以外にも趣のある寺院を多数構える仏教国タイ。

思い出に残った「ワットサケット」登頂でした。

今回の年末年始バンコク2泊5日ひとり旅の全行程・費用などはこちらです。