至近距離で触れるメークロンマーケットの臨場感【バンコク旅行記 #7】

聞きしに勝る鉄道です。メークロン鉄道。

走行している列車と、数十センチの距離にふつうに人がいるなんて、日本の撮り鉄もびっくりでしょう(^^)

一連の儀式を終えたディーゼルカーは、メークロン駅へ滑り込みます。

フラグをもって、凛々しく直立不動するタイ国鉄の職員さんとのギャップがすごい。

事故なんて起きたことないのかな・・

メークロン駅のようす

うたげのあと、といった感じで身体を休めるディーゼルカー。

私も、その余韻を楽しむようにメークロン駅を徘徊します。

この、メークロン鉄道が開業したのは1907年。なんと、116年も前のこと。

それが、100年たって、ひょんなことから観光客を呼び込む仕業にいたるとは、世の中はわからないものです。

メークロン鉄道は、全線に渡って、一閉塞区間。

つまり、列車がすれ違うことはありません。したがって、駅構内にも信号がありません。

私のように、この駅に列車に乗ってきた観光客は、ごく少数。

この鉄道を利用する人は、地元の人たち。

1日4本といっても、渋滞の激しいバンコクへの道のり。貴重な足であることが推察されます。

ラーマ10世。タイの現国王。

そして、その奥さん。そのかたわらで撮影にいそしむ観光客。

では、線路上を歩いて、マーケットのほうに繰り出してみますか。

堂々と線路上を歩けるメークロンマーケット

駅のマーケット側に回ると、大勢の観光客が。

そして、さっき、列車が通ったばかりの線路上で品物が売られています。

営業鉄道の線路上を堂々と歩ける国とは、世界標準なのだろうか。

それとも日本があまりにも厳しすぎ?

どっちが正しいとかではなく、私は、「1日4本のダイヤはわかってるんだから、危なくないじゃん」という、いたってふつうの考え方のほうが好きです(^^)

そうはいっても、列車が通過するたびに、出したりしまったり、大変だろうな・・・

と思いながら観察してると、なんとなくわかりました。

商品陳列棚が可動式になってるんですね。

地べたに直接置いたトレイなどは手で動かすにしても、大掛かりなスタンドにはローラーがついてます。

だから、すぐしまえるわけだ。

日よけ、雨除け、のアーケードも可動式。なるほど・・

これらの商売道具が、どんなふうに片付けられ、そしてふたたび店開きとなるのか、15:30発の列車の出発に合わせて見学するつもりです。

それにしても、メークロン駅のこの賑わい。すごいモテかたですね(^^)

車両を前に記念撮影する観光客。

目の前のクルマの渋滞を整理する警察の笛の音。

12/31大みそかのメークロン駅は、賑やかでした。

つみれの入ったタイ式ラーメン「クイッティアオ」?

さて、メークロンマーケットには、大衆食堂的なお店もあり、屋台もあります。

15:30の列車が出発するまで、おそいランチといきましょう。

とはいうものの、さすがに、こんな生魚は食べれない(^^)

エビもイカも、焼いたらとても美味しそうではありますが・・

町の中心部と思しき方角へ歩いてみました。

さすがの南国タイ。果物も豊富です。

交差点は、お約束の大渋滞。1㎜も動かないドライバーの心境はいかに・・

その交差点の角にあったセブンイレブン。その前に軒を出していた屋台。

どこで何食べてもいいや・・という気分になって、おじさんに話しかけます。

ところが、このおじさん、私を中国人と勘違いして、話が全く通じないw

ようやく、日本人と理解すると、ひらを返したように愛想がよくなったのはいいけど、やはりなにも通じない(^^)

てきとうに相槌を打って、40バーツ(160円)のラーメンをオーダーしました。

ていうか、この段階では、ラーメンをオーダーしたのかもわかってない。

いよいよ、アジアを旅してる気分に懐かしさに浸ってると、でてきたのがこれ。

うん、「つみれ入りタイ式ラーメン」といったとこでしょうか。

愛想のよくなったおじさんは、「この赤い香辛料は辛いからやめとけよ」と、アドバイスしてくれます。

辛いのは好きだけど、このおじさんが言うならそうなんでしょう、やめておきます。

まず、つみれ。何の肉かわからないけど、素朴なミートボール。

そして麺。これは、「トムヤム」というタイ式ラーメンなのかな。

それとも、「クイッティアオ」?

少々味が薄くて、香辛料入れようかな、とも思ったけど、おなかのすいてる私は、休む間もなく食べ続けました。

考えてみれば、今朝未明の機内食の朝食以来12時間ぶりの食事。

深夜特急の沢木耕太郎さんも、タイ入国後はじめて食べた食事は屋台のラーメンだったよな、ふとそんなことを思い出します。

素朴な味に満足し、スープまで飲みつくしてテーブルに頬杖をついてると、おじさんがやってきて「どうだ、旨かったか?」。

日本人が好きそうなおじさんと握手して別れました。

この旅ではじめて「コープクンカップ!(ありがとう)」という言葉を使いました(^^)

さて、そろそろ、メークロン駅を列車が出発する時間です。折りたたみ市場の様子を見学に行きましょう。

至近距離で味わうメークロン鉄道の感触

列車が発車する5分前。まだ、いつも通りなメークロンマーケット。

発車2分前になって、アーケードをたたみ、線路わきのスタンドを奥へ押し込んでいきます。

そして、発車1分前。

すごいなこれ、パレードカーに群がるギャラリーのよう。

ライトが点灯され、警笛が鳴って、ようやくギャラリーがわきにどきはじめました。

日本ではありえない光景に、さすがに感動してしまいます。

観光地になる理由もわかります。

1日8回のショータイム。ということは、年間2,920回の奇祭のうちの1回w

出会えたことに感謝。ほんとにすごいわ・・

ディーゼル音が近づく瞬間は、さすがに恐怖をおぼえます(^^)

いってしまいました・・なんだかすごく名残惜しい。

マーケットの人々は、列車が通り過ぎた瞬間から、ふたたび店開き。

その手際の良さは、一見に値します。

列車が通過して1分後にはもとの市場に。

では、その臨場感を動画でご覧ください(^^)

 

こんなこと、毎日やってんだ・・すごいな、ほんと。

感心するのは、このマーケット、観光客相手が主体ではないこと。

日常的に住民が食材として買っていくんですよね。

線路に沿って、住居や市場が醸成されていくのは万国共通の市場原理。

このマーケットも、数少ない列車の本数はわかっていることから、売り場として活用しはじめたのがはじまりらしい。

ということは、この町に住民がいる限り、このマーケットは廃れないでしょう。

そして、クルマの渋滞が異常に激しいバンコクの交通事情が変わらない限り、メークロン鉄道も安泰でしょう。

しばらくの間は、この折りたたみマーケット、私のようなよそ者も見学して楽しむことができそうです。

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