寝台列車の快い眠りから覚め、起き上がると、すでに下段の相客はいません。
時刻は6時半。
てっきり終点のヘルシンキまで行くものと思ってましたが、途中のタンペレあたりで降りたようです。
2時間の遅れを回復
列車は、フィンランドの大地を走り続けています。
空っぽになった下段ベッドを片付けて、今度は私がそこにふんぞり返ります。
シャワー&トイレはない廉価版コンパートメントですが、洗面台はあります。
歯を磨いて顔を洗います。
目が覚めたところでtoijala駅に停車。時計を見ると6:55。
ロヴァニエミで手に入れた時刻表を見ると、6:39??
なんと、ほとんど遅れを取り戻したようです。
一瞬、寝ぼけてるのかとも思いましたが、時計は間違いなく6:55。
本当に、2時間以上の遅れを回復させたようです。どんなにゆとりのあるダイヤになってるんでしょう。
昨夜の車掌さんの「・・almost・・」は、ヘルシンキの到着時刻は、ほとんど変わらない、という意味だったんですね。
これで、ヘルシンキに着いたら、ホテルに荷物を置いて、今日中にエストニアを往復してやろう、という気持ちが固まりました。
フィンランドの鉄道駅は、どこも開放的。プラットフォームが、そのまま路線バスの乗り場につながっています。
ヘルシンキが近づくにつれ、停車駅も多くなりました。
ヘルシンキに到着
そして、終点ヘルシンキに到着。
9:40の到着。最終的に26分の遅れでした。
頭端式のホームを歩いていると、レストランカーがあったのに気づきました。
昨夜は早く眠ってしまったからな。
とにかく、フィンランドの首都ヘルシンキに到着です。
スウェーデンのストックホルム駅を出発したのが、5日前の夕方。
それから、北極圏という楽園をぐるッと旅して、出口に出てきたという感じ。
今回の北欧の旅も終わってしまうかな・・ 行き止まりのレールを見ていると、そんな気持ちになります。
でも、今回の旅は、帰国するまで、今日を含めてまだ3日あります。
駅名が2つ並んでいますが、両方ともヘルシンキ。右側はスウェーデン語のようです。
ほぼ予定通りに列車が到着したので、ヨーロッパの終着駅の雰囲気を楽しみます。
多くの列車が発着するヘルシンキ駅。
でも、こんな感じですよ。さすがヨーロッパ。(何が、さすがなんだか笑)
グロ ホテル ヘルシンキに荷物を預ける
駅の外に出ました。ザ・ヨーロッパという感じです。
旅の終わりが近いのと、ヨーロッパを本格的に旅したことがないので、勝手に舞い上がっています。
振り返れば、アートな駅舎が。
なんか、建築物を眺めているだけで、楽しくなってきます。
まずは、ホテルに荷物を降ろしましょう。石畳とトラムのレールの道を歩きます。
しかし、アジアの街とはまったく雰囲気が違いますね。田舎もんだなあ(*^。^*)
トラムがふつうに走り回るヘルシンキの街。
ちょっと気を抜いて歩いていると、スーッと背後から忍び寄ってくるので、スリル満点です。
予約しておいたグロ ホテル ヘルシンキ。ヘルシンキの駅から徒歩5分。
マーケット広場や港に近く、ヘルシンキの繁華街の中心といってもいい好立地なホテルです。
1泊13,000円の私としては高級ホテル。
この旅の最後のホテル宿泊。少し奮発しました。しかし、さすがに朝早すぎ、チェックインはできません。
荷物を預けるにとどまります。