壮大なバールベック遺跡と戯れることができて、幽体離脱状態です(笑)
やっぱり、旅は最高だぜ~(^^)v
バールベック入り口付近で余韻に浸る
出口から出ると、目の前にヴィーナス神殿が広がります。
ジュピター神殿やバッカス神殿を見た後でも、見劣りしませんね。
遺跡の余韻に浸りながら、パーキングのほうへ。
次の予定は、レバノン料理のランチです。
おお、さっきの古いワーゲン、カッコいい。物売りも寄ってきます。
お土産屋さんが集まるスポット。でも、ガイドさんは、決して強引に連れ込もうとしません。良心的なツアーです。
とはいうものの、お土産には興味があります。
おや、アラブでよく見かけるお守りですね。
遺跡にいた猫。
そろそろ出発です。では、バールベックにさようなら。
ベカー高原のエリアに入って、女性が歩いているのを見たのははじめてです。
黒いターバンの、イスラム教シーア派の指導者でしょう。
と思ったら、武装した大量の警官。危険なエリアにいるということを、思い出します。
運転手は、クルマを10分ほど走らせて、ちょっとお洒落なレストランの前で、一行をおろします。
遺跡を歩き回って、お腹すいてます。朝は、パンだけだったし(笑)
酸味の利いた「レバノン料理」
このエリアでは、庶民的なレバノン料理を出すお店だそうです。
値段も良心的。1,000LPは70円ですから。しかし、なんて書いてあるのか読めない(笑)
さて、レバノン料理とは、いかなるものでしょうか。
まず、ミニピザと、何枚ものナンが出てきました。
そして、次々と運ばれてくる皿。
この、お皿が何枚も出てくるのがレバノン料理。ようするにアラブ料理ではありますが、アラブ料理はレバノン料理がルーツになっています。
白いクリームのような皿は、豆のペースト。これが、旨い(^.^)
野菜とトマトの盛り合わせをよくかき混ぜて、
レモン汁をたっぷりかけます。この酸味が利いた味も、レバノン料理の定番。
さて、味わいましょう。乾杯です。
この白いジュースは、ミルクではなく、ヨーグルト。ほんと、なにもかも酸味ですね(笑)
ナンをちぎって、その上に野菜とトマトと、豆のペーストをたっぷりつけてかじります。
これがおいしい。
最初は、酸味が利きすぎて、すっぱいかな、とも思いましたが、慣れてくると、酸味がないと物足りたくなる不思議。
おや、肉料理も運ばれてきました。イスラム世界なので、豚はありませんが、牛にマトンにチキン、なんでもござい。
この焼き鳥風の味付けは、日本にも似通ったものがあります。
焼いたトマトなんて、イランで食べたとき以来、懐かしい。
もう、お腹すいてるから、いくらでも入ります。お皿に、何回も御代わりをよそって食べるんですが、感心するのは、欧米系の人たちの食欲。
私も相当食べてますが、彼らは、女性を含めて、私の倍は食べてます。
食べながら、ツアー一行と話が弾みます。
唯一のアジア人である私は、やはり興味の的。
「日本のどこから来た?」「職業は?」「オリンピック楽しみだね。」など。
私の隣に座ったドイツ人は、やはり、私と同じく、昨夜レバノンに到着。
「デモ活動が心配でした。」というと、ドイツ人だけでなく、一同うなずきます。
デモが発生してからの2週間。バールベックにたどり着けなかった日もあったと、これは運転手兼ガイドさん。
皆さんは、だいたい1週間の滞在。
私が、あさってには帰らなくてはならない、と言うと、一同日本のサラリーマンに同情してくれます(笑)
ベカー高原をワインの産地「クサラ」へ
楽しいランチ、そして、とても美味しいレバノン料理でした。私は、ケバブも好きだし、中東料理が口にあっているのかも。
そして、クルマでベカー高原を南下。ワイナリーの里「クサラ」という町に向かいます。
労働のあとの食事で、一行の皆さんはお眠り。私だけ、目を開いて、ベカー高原の景色を楽しみます。
突然現れる、パレスチナ難民キャンプ。
いや、場所から言って、シリア難民でしょうね。シリア国境まで数キロだし・・
そして、遊牧民(かな?)
とにかく、気持ちのいいドライブ。
と思うと、バリケートで覆われた検問所が登場。
あれ、この看板は、ベイルートでも見たな。なにかの交通標語なのかな。
道端の少年たち。異国の道は、眺めてるだけで、とっても面白い。
ところで、運転手が右往左往しています。
どうやら、デモ抗議活動によって、予想してなかった道路封鎖があったよう。反対車線のクルマは、身動きできない渋滞になっています。
まっすぐ、ワイナリーのあるお店に向かうことができず、細い路地の迂回を繰り返しています。
ワイン工場 シャトー・クサラのレバノンワイン
そんな、運転手の苦労を知っているのは私だけ。晴れて、ワイナリーに到着したところで、一行の皆さんはお目覚めです。
ここは、ベカー高原南部に位置するクサラにある、レバノンワインの代名詞ともいえるワイン工場です。
レバノンは、ヨーロッパでも、よく知られたワインの産地。数々の認定書が、それを物語ってますね。
今回のツアーで、このワイナリーだけが別料金です。ガイドさんが、「どのコースを選びますか?」とたずねています。
私は、4種類のワインを楽しめる真ん中の10,000LP(700円)のプラン。みんなも、同じプランにしたようです。
テイスティングの前に、ワイン工場の見学のようです。
その前に、レバノンワインのルーツを説明する10分ほどの映像。
そして、ワインを貯蔵している洞窟を見学です。
いや、これは、本格的だな。
レバノンワインは、数千年の歴史を持つほど、ヨーロッパでは有名のようです。
このシャトー・クサラは老舗中の老舗。本格的なはずです。
味わい深い4種のワイン
ようやく、テイスティングです。
最初は、辛口の白ワイン。
これは、美味しい!
続いて、ロゼ。ロゼなんて、めったに飲まないんですが、ゆっくり口に含んで味わえば、イケますね。
さて、私にとっての真打ち。赤ワイン。甘くなく、酸味が利いてます。
さっきの、レバノン料理と一緒に、味わいたかったな。肉料理に合いそうな味わいです。
最後に、最初に飲んだのとは違う白ワイン。
素晴らしい、シャトー・クサラの演出でした。
ほろ酔いで、館内を見学します。
レストランもあるんですね。
ワインを楽しみながら、談笑する人々。
この場所が、シリアのダマスカスからわずか50kmしか離れておらず、本邦外務省の定める危険度「レベル2」に指定されるエリアであるなんて、信じられない光景です。
一行の中には、お土産に買っていかれる方もいました。
この、ちょっと変わった瓶詰めなんて、面白いかな、と思ったけど、荷物になるので敬遠。
館を出ると、夕暮れの気配が。
楽しかった1日が終わろうとしています。