エジプトの誇りアスワンハイダム【エジプト旅行記 #17】

気温45℃の中の散策は、さすがにバテました。

ノドもカラカラ。しかし、売店で売ってるのは土産物だけ、しかも暑さで痛んでるし。

DPP_20064

アブ・シンベル。今日は、観光客全くいなかったけど、冬とかは、それなりに賑わうんでしょ?

世界的に有名な世界遺産だし。そうでないと、このお店たち、かわいそうになってしまう。

アスワンの町に急ぐ 時速120kmの居眠り運転!?

1時間ぶりに、チャーターしたクルマの中に戻りました。
クーラーの車内は、ほんと天国です。

  
運転手が、ランチ?と聞いてきますが、暑さでお腹すいてません。

早くアスワンの街に戻りたいし、辞退。でも、売店に寄って、水を仕入れます。

DPP_20067

来る時に見たモスク。

DPP_20070

これはバス停かな。
グビグビッと飲む、ミネラルウオーターが最高!

DPP_20072

DPP_20075

来たときと同じように、砂漠を眺めながらのアスワンへの帰途。

DPP_20084

飛行機が欠航しなかったら、この景色に出会うことはなかったんだよな・・

DPP_20085

DPP_20087

飲み干したミネラルウオーターが、カラダを循環します。

エアコンの冷気が、火照った肌にしみこんでいく、たとえようのないこの快感。

そして、今日って、起きたの午前1時だったよな、と気づく。

DPP_20091

蜃気楼を眺めるうち、睡魔が・・

DPP_20095

運転手さん、すまねえが、30分ぐらいねむらしてもらうぜ・・

(ポルナレフ談・・爆)

DPP_20096

 

30分どころか、1時間ぐらい眠っちまったかな。DEATH13は出てこなかったけど(笑)

DPP_20100

ところが、運転手が目をつぶって寝てる! 時速120キロの居眠り運転!

やれやれだぜ、じゃすまないよ、こりゃ。あわてて、肩をゆすって、起こします。

DPP_20101

なんだ、ジャパニーズ、起きたのかい? 違う!寝てたの、アンタだろうが!

危ない危ない。ボインゴのマンガをせびった漫画家と、同じ運命になるところでした。
しかも、同じ場所・・

でも、単調な一本道。眠くなるのもうなずけるので、運転手に話しかけたり、エジプトの民族音楽をかけさせたり。

ちなみに、昨日のバスの事故以来、乗り物に乗る時は、必ずシートベルトしています。

(バスが事故ったのって、昨日だよな。旅に出ると、時間の感覚が飛びます)

 

目を覚ました運転手が、私に明日の予定を聞いてきます。

ナイル川沿いにコム・オンボやエドフの遺跡なんかを見学しながらルクソールに向かう旨を伝えると、ぜひガイドさせてくれと立候補。

申し訳ないが、明日は明日で、もうガイドは頼んであるんだよね、と言っても、まったくめげずに、自分は今まで何回もアスワンとルクソールの間を往復している、オレに任せておけば完璧だ、みたいな勧誘を繰り返します。

本来ならウンザリするところですが、これで運転手の眠気が覚めてくれるならしめたもの。苦笑しながら、運転手の会話に付き合います。

DPP_20102

アスワン空港が見えました。

どうやら、無事に帰還できそうです。

DPP_20104

エジプトの誇り アスワンハイダム

アブ・シンベル神殿のことばかりに目が行って、帰りにアスワンハイダムを見学するの忘れてました。

運転手も忘れていて、あわてて進路を変更します。

アスワンの滞在は本日のみ。

観光は「切りかけのオベリスク」と「アスワンハイダム」だけになってしまいましたが、アブ・シンベルまでクルマで往復したんだから、仕方ない。

仕方ないとは言っても、こんな機会でもなければヌビア砂漠のドライブなんてできなかったんだから、ありがたや飛行機の欠航、と言うべきでしょう。

この記念碑の向こう側に、またまた厳重な検問。テロが頻発してるんだから、ほんと厳重にやってください。

DPP_20121

チケットを購入。ダムを見るだけなのに、チケットって、なんか変ですが。

DPP_19370

ちょうど、中国人のツアー客が到着したところ。ほんと中国人多いよね。

警察関係者も多いけど。

DPP_20110

DPP_20111

これは北側の景色。運転手は、このダムはエジプトの誇りだ、と言ってました。

DPP_20112

DPP_20114

そして、南側。

DPP_20115

ここから、南に500キロにわたるナセル湖。

DPP_20117

琵琶湖の7.5倍だって。

DPP_20116

ズームさせて、対岸を観察。町があるみたいだね。

このダム建設に伴い、アブ・シンベル神殿が水没の危機に瀕したわけですね。

それにしても、ブロックのように切り出して、あの巨大な遺跡を移動させるとは、よく思いついたものです。

DPP_20118

アスワンハイダムは、重要な建造物。原則は写真撮影禁止らしいんですが、みんな撮りまくってます。

そばにいる警官も何も言わないので、いいんでしょう。

DPP_20119

「マルハバ ホテル」にチェックイン

9時間ぶりにアスワンの街に戻ってきました。

ホテルの前まで送ってもらいます。今夜1泊だけする「Marhaba Hotel」です。

そして、2,000ポンド(12,000円)を運転手に払います。

バクシーシを要求されましたが、まあ快適なドライブだったし、チャーターできたのも、この運転手のおかげ。

ねぎらいの意も込めて、50ポンドほど渡しました。

 

結局、当初予定より3時間遅れでアスワンに到着。

しかも、「切りかけのオベリスク」とアスワンハイダムまで見学できちゃってるんだから、運転手の高速クルージングに感謝感激!

一時はどうなることかと思った、アブ・シンベル往復も、想定外だった陸路で達成できて大満足です。

DPP_20123

フロントでチェックイン。

さすがに疲れたね。とりあえず、シャワーを浴びます。お湯もちゃんと出ました。

そして、下着を洗濯。

夏のエジプトは、午前と午後で、シャツを2回使うことになるので、選択する頻度も増えます。

室内に干すと、すぐに乾いていくのも快感(笑)

ところが、冷蔵庫の中が空っぽ。ミネラルウオーターかコーラを、グイッといきたかったのに。

DPP_20124

1泊4,200円の部屋。中級ホテルですが、立地はばっちり。

ベランダからナイル川は見えるし、歩けばすぐにスークに出られます。

私にとって、ホテルを選ぶ際の、最重要ポイントは立地です。

時刻は16時。神殿とかはしまっちゃうし、この時間からでは、街歩きに徹したほうがいいな。

DPP_20126

しばらく、光り輝くナイル川を眺めてましたが、街へ繰り出しましょう。

DPP_20127