目が覚めると、窓のあたりが寒い。
なんか少し冷えるな、と思いながらカーテンを開けてびっくり!
雪です! 雪が降っています(゜д゜)
ロシア号時刻表 5日目の行程
モスクワまでの距離 | 駅 | 到着 | 出発 | 時差 |
---|---|---|---|---|
4,646km | ニジニウジンスク | 1:07 | 1:30 | +5 |
4,483km | タイシェト | 4:00 | 4:05 | +5 |
4,420km | レショトゥイ | 4:04 | 4:06 | +4 |
4,380km | インガシュスカヤ | 4:45 | 4:47 | +4 |
4,344km | イランスカヤ | 5:18 | 5:41 | +4 |
4,312km | カンスク・エニセイスキー | 6:12 | 6:14 | +4 |
4,231km | ザアジョールナヤ | 7:24 | 7:26 | +4 |
4,135km | ズロビノ | 9:59 | 10:01 | +4 |
4,065km | クラスノヤルスクⅠ | 10:21 | 10:41 | +4 |
3,881km | アチンスクⅠ | 13:40 | 13:42 | +4 |
3,846km | ボゴトル | 14:41 | 14:43 | +4 |
3,714km | マリインスク | 16:46 | 17:06 | +4 |
3,532km | タイガ | 19:02 | 19:27 | +4 |
3,303km | ノボシビルスク | 21:38 | 21:56 | +3 |
今日は、シベリアの大都市、クラスノヤルクスとノヴォシビルスクを通る行程です。
9月の雪の中を走るロシア号
降りしきる雪の中を、駆け抜けていくロシア号。
朝、起きたてなので、夢を見ているよう・・・
昨夜のジマー駅から乗ってきた2人組。
この2人に加え老人が1人、この部屋は私の独占状態から、満室になりました。
それにしても、9月に雪が降るなんて、さすがシベリアです。
昨日のバイカル湖畔は、多分20度以上あったでしょう。
ということは、20度以上も一気に下がったってこと。すごい。
同室者3人が食事をはじめました。
私は給湯器をおとずれコーヒーを淹れ、通路で温かいコーヒーを飲みながら雪景色を眺めます。
現在の地点は、北緯56度を超えたあたり。
昨夕のイルクーツクからでも、4度は北へ移動しているので、日本で言えば東京から盛岡まで移動している計算。
気候が変わるのも当然なのかもしれない。
クラスノヤルクス駅の風景
シベリアを流れるエニセイ川にかかる橋。
もうすぐ、シベリアの大都市、クラスノヤルスクに到着です。
その昔、シベリアでは、鉄橋を撮影するなんてご法度でしたが、なにげに撮っちゃいました。
今のルールはどうなんだろ?
それはさておき、雪が止んで、列車はクラスノヤルスクに停車。
人口100万人を超える工業都市です。
上着を羽織って、少し氷雨の舞うホームを歩きます。
ここクラスノヤルスクは、今までの道中で最大規模の町。
過去には、レーニンやスターリンが流された地域でもあります。
レーニンが流された当時、町の人口の23%を流刑者が占めていたというのも驚き。
それから、時の経過は、わずか100余年。
流刑囚の血族は、今もこの地に繋がりを残しているのだろうか。
私は、小学校(だったかな・・)のころ国語の教科書に載っていた、流人同士の婚姻を描く、「流人えびす」という話を思い出しました。
パンでも買うつもりなのに、ちゃんと並ばないから、なかなか順番が回ってきません。
流人の血を引いてるかもしれないから、怖くて、押しのけられない・・・(冗談です)
クラスノヤルスクを出発。
同室の3人が楽しそうに会話しているので、私は部屋を出て、通路で外を眺めます。
それにしても、なんという寂しい景色であることか。
通路に掲げてある、ロシア号の時刻表。
すでに列車に乗って5日目。
私は、よっぽど、景色を眺めるのが好きなんだろうと思う。
こんな単調な平原が続いても、まったく飽きることがありません。
昨夜は、ゆっくりと睡眠をとったので、目の痛みも完全に治癒。
寂しい風景が流れる窓を一人独占し、幸せな気分でいっぱいです(^^)
マリインスク駅の風景
夕方になって、マリインスク駅に到着。
ここで、同室者の一人、老人が降りていきました。
その老人への別れの挨拶がてら、マリインスクのホームへ下ります。
ちょっとした街のようです。列車を待つ人々。
対向列車が入ってきました。
家路につく人たちでしょうか。
相変わらず、美人が多いです。
マリインスクの人々は、列車が入ってこようが、こまいが、わがもの顔で線路を横断。
マリインスク駅の人々。
列車が西へ進むにつれ、町の規模は大きくなっている感じです。
吹雪の中のタイガ駅
さらに、時間が進み、タイガ駅に到着。
と、停車時間中に、いきなり雪がまた降ってきました。
けっこう凄まじい吹雪です。
この天候の変わりの激しさ。北の大地の厳しさをかいま見る思い。
こうして、シベリアは、一気に冬にむかって行くんですね。
女車掌さんも寒そうです。
おばちゃんが、なにやら売りに歩いています。同室の2人組がビールを3本買いました。
そして、なんと1本プレゼントされました。
名前は、シルギーとワジム。コンピュータの会社に勤めているようです。
お互いに年齢をたずねるとシルギーは33歳、ワジムは26歳。
そして、なんと私の年齢を10歳も若く見積もり25歳と表現したことに驚き(^^)
日本人の顔は童顔に見えるというけど、25歳とは喜んでいいのか悪いのか。
おふたりはクルマが好きだそうで、私がトヨタのカローラだというと、ふたりともカムリに乗っていると言って、嬉しそうな顔をする。
室内が広く、燃費もいいので、ロシアでは好まれている車種だ、と教えてくれました。
夜更けのノヴォシビルスク駅
窓外に、高速道路などが出現して夜の21時半過ぎ、シベリアの大都市ノボシビルスクに到着。
シルギーやワジムとの会話を中断し、酒を求めて、ホームをうろつきます。
ノボシビルスクは、「新しいシベリアの街」という意味の、モスクワ、サンクトペテルブルクに次ぐ、ロシア3番目の町です。
とはいっても、この時間では、ホームの雰囲気を楽しむほかありませんが、なんと同室者のシルギーたちの知り合いの女性がホームにいました。
なんか、よくわかりませんが、記念撮影です!(^^)!
東京から大阪へ新幹線で向かっている途中、名古屋に着いたら、知り合いがホームにいた、ということなのだろうか(^^)
いったい、何だったんだろ??
よくわからないけど、深夜のノボシビルスク駅の、陽気なロシアお姉さんたちでした。