【世界遺産】ザンジバルの旧市街 潮風が吹き抜けるストーンタウン街歩き

アフリカ・タンザニアの沖合、インド洋に浮かぶザンジバル島。

その歴史地区とも言えるストーンタウンを訪れた私は、ホテルに荷物を置いて、さっそく入り組んだ旧市街の路地を歩き出しました。

観光化と古い路地のバランスが心地よいストーンタウン

まず目につくのは、所狭しと展示棚が路地にはり出したスーベニアショップ。

ザンジバルの民芸品に、

インド洋や「ザンジバル・ドア」が描かれたフォトカード。

工房の中をのぞくと、どれも手製っぽいですね。

その土産物店を冷やかす西洋人観光客。

旧市街の温もりと、観光客を受け入れる艶やかさが、とても上品に融合している。

私には、そんなふうに見えました。

だから、歩いていて、とても気持ちいい。

ただし、ここは、まぎれもなくイスラム社会。

だから、郷に入らば郷に従え。

服装や振る舞いには気をつけましょうね^ ^

でも、この気持ちいい解放感はなんだろう?

うまくいえないけど、全然オーバーツーリズムでなく、

路地を彩るスーベニアは、旧市街にうまくとけ込み、

私のようなソロトラベラーも、一眼レフを肩から下げて歩いてもまったく不安がなく、

路地にレンズを向けても、鷹揚に構えてくれる。

いうなれば、カメラを忌避しがちなイスラム社会と、観光というよそ者が、うまく折り合うことでストーンタウンは世界遺産として成り立っている。

そんな印象を受けました。

とにかく、クルマの入ってこれない入り組んだ路地は、まるで迷路のよう。

行き当たりばったりに歩いていると、ホテルに帰れなくなる。

ただでさえ、方向音痴なのに、VPNを通さないとGoogleマップが使えないのでなおさら。

でも、この街に、そんな邪道なものはいらない。そう思えるストーンタウンです。

ストーンタウンを彩るザンジバルドアにサンゴの壁

ところで、ストーンタウンを歩いて、予備知識なくとも目を引くのが重厚な扉。

その扉は、スーベニアにもなっています。

前述しましたが、ザンジバルは、18〜19世紀において、インド洋交易の拠点として、象牙やスパイス(クローブ)、そして奴隷貿易で莫大な富がもたらされた島。

当時、巨万の富を築いた商人たちは、「家を建てる前にまず扉を注文する」と言われるほど、玄関の扉に大金を注ぎ込んだとのこと。

それが「ザンジバル・ドア」です。

扉の大きさや彫刻の細かさ、木材の質を見れば、中にどんな人物(富、宗教、職業)が住んでいるかが一目でわかる「名刺」のような役割を果たしていたらしい。

そう言われれば、そんなふうにも見えてくる、ザンジバルのドアです。

ところで、扉には大きく2種類あって、最も多いのが上部が四角いフレームのもの。

これはアラブ式で、イスラムの教えに基づいた幾何学模様などが描かれているのが特徴。

少数派の上部が丸くなっている扉はインド式だそうです。

インド式のこの扉は、歴史遺産でもあるようですね。

中央の柱にある模様はライオンのモチーフで、強さや守護という意味合いがあったようです。

そんなザンジバルドアを眺めながらの散策。

扉もさることながら、扉をささえる壁がこの街の名付け親。

「ストーンタウン」のストーンは、建物の壁に、島周辺の海から切り出された化石化したサンゴ(コーラル・ストーン)が使われているから。

サンゴの壁は、多孔質という細かい穴がたくさん空いているので、熱帯の強い日差しを遮り、建物内部に涼しい風を通す天然のクーラー。

ストーンタウンと海岸の境目にあった砦にも、サンゴが使われているようでした。

中は工事中で入れなかったんですけどね(笑)

ところで、迷子になるとはいっても、狭いストーンタウンです。

ひたすら歩き続ければ、かならずどこかで、街の外に出ます。

そして、また引き返す、の繰り返し。

露店で焼いているチキンや、

売っているくだもの類が目印。

このスイカの角を曲がれ、とかね^ ^

穀物類なんかも、この島で育ててるのだろうか。

かなり色艶のいい品質とお見受けします。

観光地なので、カフェやアイスクリーム屋さんも。

よくみれば、この店も扉を閉めれば、重厚なモチーフが現れるのでしょう。

海風が吹いているとはいえ、気温は30度近いです。

冷たくて美味しいアイスクリームをいただきました。

見上げれば、インド建築のベランダ。

様々な歴史と文化が融合して育まれたストーンタウンの街歩き。

ザンジバルの旅は、まだ続きます。