モンバサの戦火の跡が残るオールドタウン&かつてのバスコ・ダ・ガマ通りを歩いてみる

ケニア・モンバサの旅。16世紀に建設されたフォートジーザスを出たところ。

そしてその北側に広がるのがオールドタウン。

宮脇俊三氏の「人喰い鉄道・サバンナを行く」でも、もっともモンバサらしい地区と記されています。

かつてのバスコ・ダ・ガマ通りを歩いてみる

夕方になって、気温が下がったけど、喉が渇いたのでまずは一休み。

80シリング(94円)のファンタをいただきます。

日本で炭酸ジュースを飲むことはほぼないけど、なぜか異国では美味しく感じる。

さて、フォートジーザスから北へ伸びる通りは「ンディア・クウ通り」。

この通りは、かつての「メインストリート」。

ポルトガル支配時代に「バスコ・ダ・ガマ通り」 と名付けられたこの道。

私が先ほど訪れた城塞フォート・ジーザスから、旧港モンバサ港へと真っ直ぐ続く、街で最も重要かつ古い大通りだったらしい。

現在名付けられている「ンディア・クウ通り」とは、スワヒリ語で「メインストリート」を意味します。

そのオールドタウンのメインストリートを、楽しそうにはしゃぐ子供たち。

右手に見えてきた、不思議で美しく白い建造物は、オールドタウンの有名な歴史的モニュメント「旧水飲み場」。

この、ヨーロッパとイスラムやインドの建築様式が美しく融合した水飲み場は、いわば社交場。

水道が各家庭に普及していなかった時代、インド洋の強い日差しの中で暮らす街の人々や、港に到着したばかりの交易商人たちが喉を潤し、情報交換を行うための大切なコミュニティプレイスでした。

 

そんなことを考えながら、インド洋からの風にふかれながら歩いていると、ほんとにバスコ・ダ・ガマの帆船時代に戻ったような錯覚。

旧市街歩きは、本当に楽しい。

バスコ・ダ・ガマ通りを行ったり来たりするうち、壁と木が一体になりかけながら、内側からドアが顔を出している建物を発見。

ポルトガル軍によって幾度も略奪され、街の大部分が焼き払われた悲劇の歴史を持つモンバサ。

そして、この崩れそうで崩れない壁こそが、珊瑚の岩(コーラル・ラグ)とマングローブの木、そして石灰を混ぜた漆喰で作られている、いわば防火壁。

襲撃によって木造家屋は一瞬で焼け落ちてしまいましたが、この耐火性に優れた分厚い珊瑚の壁だけは焼け残り、まさに街の驚異的な生命力を物語っています。

このドアは、その戦火を乗り越え、あるいはその後に再建された「何層にも重なる歴史の結晶」といえるかもしれない。

その偉大なる歴史の結晶の前に、日本の幼児バスが現役で停車しているのが楽しいコントラストでした。

観光客も歩く、モンバサのオールドタウンです。

スワヒリ建築のベランダが残るオールドタウン

オールドタウンの建物を隔てた先はインド洋。

太陽は照りつけるのに、それほど暑さを感じないのは、インド洋からの海風が建物の隙間をぬって吹いてくるから。

そして、見上げれば、アラブでもよく見かけるベランダ。

これは作り直されたもので、スワヒリ建築なのかインド様式なのかわからないけど、マングローブなどの耐久性のある木材を使って仕上げられたベランダ。

強い日差しを遮って階下に日陰を作り、またインド洋からの心地よい海風を効率よく室内に取り込むための、熱帯気候ならではの工夫ですね。

突然のスコールの時の、雨除けにもなりそう。

オールドタウンは観光名所。

お土産屋さんもたくさん並んでいます。

カッコいい麦わら帽子が並んでました。

なにか、キーホルダーを探してるんだけど。

ケニアの国の形した国旗型キーホルダーを手に入れました。

こういうのは、ほんとに思い出になるんです。

引き続き、散策開始。

オールドタウンは、そんなに広くありません。

esimが動かずGoogleマップはなくても、とにかく足の赴くままに路地をさまよいます。

こんなお店を見ると、夜間とかの治安は決してよくはないんだろうな。

どこのお店にも、厳重な鉄格子がはめ込まれています。

子供たちがサッカーして遊んでるよ、という注意メッセージ。

大昔の交易路だった路地を、現代の乗り物トゥクトゥクが行き交う姿は、モンバサならではの時空を超えた不思議な魅力。

熱帯地方は、光を反射させるために、黄色や白っぽい壁の色が多いと聞いていたけど、歩いて感じたのは、モンバサのオールドタウンは黄色一色。

あとで調べたら、これはモンバサの条例で、街の美観を整えて観光地としての魅力を高めるため、黄色に統一したとのこと。

黄色い色調に、スワヒリ建築のベランダがうまくマッチしてました。

 

さらに歩くと、このへんがオールドタウンの北のはし。

フレッシュフィッシュとあるので「まさか、魚の刺身?」と思ったけど、下にある器具を見ればちゃんと焼いてるみたい。

でも、こんな光景見たら焼き魚が食べたくなった。

ディナーは、どこかのレストランで魚のスパイス焼きでもオーダーするとしよう。

モンバサ街歩きは、まだ続きます。