【オカピホテル】キガリの丘を見下ろしながらバス旅完遂の余韻にひたる夜明け

ルワンダのキガリ。22時のニャブゴゴ・バスターミナル。

疲労で放心状態になり、ぼんやりと立ち尽くしている図。

放心状態でもなんでも、まずはホテルに行かなくてはならない。

ドロドロに疲れ切った身体にムチ打って、なんとかバイクタクシーをつかまえると、予約したオカピホテルまで2K(2,000フラン≒200円)と言われて、5,000フラン紙幣しかない。

バイタクの兄さんはお釣りがないという。

そのやりとりを見ていた別の兄さんが、「両替してやるよ」

そりゃどうも、と5,000フラン紙幣を渡すと、まず手渡しされた2,000フラン紙幣。

その2,000フランを運転手の兄さんに渡しているうちに、残りの3,000フランが返ってくる前に、走って逃げ去りやがった。

あぜん・・・・・

ホテルのベランダから見えた夜景に癒される

私はすでにバイクに跨ってヘルメットをかぶってたので、追いかける余裕も気力もなく、そのままバイタクの兄さんにホテルへ行ってくれと命じます。

キガリ到着直後の、日本円にして300円の洗礼でした。

 

疲労は油断と弱気を誘発するんだよなぁ・・・

ボラれるのはしょっちゅうだけど、久しぶりに「犯罪」に出くわしたなぁ・・・

 

バイクの後部座席で揺られながら、思わず眠ってしまいそうな身体を叩き起こしてると、ほどなくホテル前に着きました。

考えてみれば、地図も何も見せなかったのに「オカピホテル」という固有名詞だけでここまで連れてきてくれた。ひょっとして有名なホテル?

さて、2泊する「オカピホテル」。

立地がよく、窓からの展望が素晴らしい、という条件で押さえたホテル。

繁華街までも近そう。

でもまず旅装を解き、18時間の行動で埃まみれになった身体を、頭のてっぺんから洗い流したい。

さっぱりしました・・

身体は綺麗になっても、赤土をモロにかぶって変色したジャケットと、大穴の空いたジーンズは、くたびれたように椅子にかかったまま。

洗濯は明日でいいや・・・

疲労というのは、なにもかも後回しにするね、と自分で笑ってしまってから、カーテンを開けるとベランダがあって、

その向こうには、光の海のようなキガリの夜景が広がってました。

うわー、こりゃすごい。思わず絶句(^ ^)

美は人を黙らせるというけど、ほんとにその通り。

ベランダの柵にもたれて、しばらく鑑賞してました。

風も爽やか。

南緯2度、ほぼ赤道直下のキガリ。でも標高が1,500m。

上高地と同じくらいの高さだから、夜風が涼しくて気持ちいい。

美しいものを見ると、疲労だとか、かるく落ち込んだ気分だとか、そういったものがあっさりと取り払われるね。

すると、急に空腹を覚え、アルコールも飲みたくなってきました。

「オカピホテル」のバー

すでに午前0時。

比較的治安のよいとされるキガリでも、外をほつき歩く時間ではない。

フロントに相談すると「ビールならそこで飲めよ」と、指さされたのがフロントの奥にあったレストランバー。

なんと、嬉しい24時間営業のようでした。

空腹もさることながら喉も渇いてる。

まずはハイネケンでしょう。

言葉のいらない旨さ。

そして、サムスナック? とオーダーしたら出てきた料理。

よっぽど、ハングリーな顔してたんだろうか。

いや、自分で「ベリーハングリー!」と言った気がする^ ^

深夜0時にこしらえてくれた上等なつまみに感激。

ワインもオーダーしました。

夜景を見下ろしながら飲むワインは格別だ。

グラスを重ねるごとに、気持ちよさとともに疲労が増していく・・・

そりゃ当たり前だ。

疲労があるのは当然で、それを押し殺してただけなんだから。

疲労とともに眠気も急激に襲ってくる。

ワイン3杯目くらいで、バーでそのまま突っ伏しそうになって、あわてて部屋に転がり帰ったキガリの夜でした。

夜明けのキガリの丘にモンバサからの距離感を重ねる

朝6時。カーテンの隙間から差し込む朝日の光で目を覚ましました。

5時間睡眠だけど、やはり睡眠は質。

表現が悪いけど、文字通り死んだように眠ったので、頭スッキリ。

ベランダに出ると、今まさに昇ろうとしている太陽。

こんなに輪郭のはっきりした太陽を見るのはいつ以来だろうか。

淡い光が大地を照らすにつれ、キガリの家並みが少しづつ浮かび上がってきます。

ここではじめて、インド洋沿岸のモンバサから、バスを乗り継いでここまで来たんだな、と認識しました。

昨夜はあまりにも疲れていて、バス旅完遂の実感にひたる余裕がなかった。

 

距離的には約1,700kmだから、そんなにたいしたことはない。

でも、その1,700kmにバスを6本乗り継ぎ、トータル40時間以上かけて埃まみれになってたどったバス旅。

時刻表もなく、何時に目的地に着くのかわからないバス旅。

モンバサを出たときには、本当にここまで来られるのか、不安ばかりだった。

私は、沢木耕太郎氏の「深夜特急」のファン。

その「深夜特急」のような真似事をできたことが嬉しい。

それも、様々な制約のあるサラリーマンの身で、そんな真似事をできたということが本当に嬉しい。

アフリカ旅の諸先輩にはかなわないけど、私にとっては、未知への挑戦であり、プチ冒険です。

朝の光を眺めているうちに、身体が、いままで経験したことのないような幸福感に包まれていきます。

このときの気持ち、うまく言葉にできない・・・

そんな幸福感を楽しむように、つい数時間前までワインを飲んでたレストランバーへ。

そして朝食です。

この「オカピホテル」。

朝食付きで1泊4,200円。ルワンダとは、なんて豊かな国なんだろうと思ってしまいます。

豆のスープは、とっても美味しくておかわり。

やっぱり、ブレックファストには卵だよね(^ ^)

キリマンジャロではないけど、コーヒーでますます頭スッキリ。

部屋に戻ってから、コーヒーのおかわり。

忘れずに、マラリア予防薬も。

さて、どこを歩こうか・・・

身体が幸福感に包まれたまま、東アフリカ旅の1日が始まりました。