のんびりと2時間半ほどかけて見学したメヘラーンガル砦。
偉大なものを見学した後の、どこか軽い気だるさをともなう虚脱感をまといながら、箱庭のようなジョードプルの街をしばらく眺めます。

メヘラーンガルからジャスワント・タダへ

のんびり見学したと言っても、スタートが早かったので、まだお昼。
今日のこれからの予定は特に決めてない。
まずは、古い「地球の歩き方」でも紹介している「ジャスワント・タダ」を訪れてみようか。
「ジャスワント・タダ」というのは、ラージャスターンのタージ・マハルとも呼ばれる白い大理石が美しい霊廟。
タージマハルすら行ったことがない人間が、なにを生意気、と言われそうだけど、とにかく19世紀のジョードプル王国を統治したマハラジャ・ジャスワント・シン2世のお墓です。

メヘラーンガルとジャスワント・タダは近いので、セットで観光されるケースが多いらしい。
そうした観光ルートの入り口で待ち構えているトゥクトゥク乗り。

「50ルピー、50ルピー、安いよ!」と日本語で呼びかけてくる。
85円だから、たしかに安いけど、歩いてすぐ着いちゃうからね、ほら。

おお、たしかに美しいお墓だわ。

チケットを買います。

入場料は100ルピー。メヘラーンガルの8分の1。

お墓の手前にある池の水が干上がるんじゃないか、と思うくらい気温が上がってます。

チケットは8分の1だったけど、入場者は80分の1くらいに少ないジャスワント・タダ。

でも、白い壁が青空に映えてほんとうに美しいね。

建てられたのは1899年らしい。

日本史に当てはめれば、20世紀を迎え、日本が産業革命を成熟させ、世界の一流国を狙っていた頃。
そんな時代もあったんだな、と感慨深くなります。

では、せっかくなので、お墓をのぞかせてもらいましょう。

大理石の照り返しで、目が焼かれそう。

ジョードプルがこんなに暑いとは。

いや、暑いのは知ってたけど、3月初旬なのにこんなに気温が上がるとは。
真夏の5月とかになったら、どうなってしまうんだろ?
ところが、中に入ると、あら不思議。一気に涼しくなります。

風通しを考えて造られてるんだろうね、吹き抜ける風がきもちいい。
そして、歴代のマハラジャの肖像画とともに、マハラジャ・ジャスワント・シン2世と思われる写真が飾ってありました。

箱庭のようなジョードプルの街を眺めジャイサルメールに想いを馳せる

お墓から出て、靴を履きました。
そして下界を眺めます。

メヘラーンガル砦の異様な姿態。

ひょっとして、もとはただの岩の塊で、それを削って、あんな形の城にしたのではないだろうか。
最初はエアーズロックのミニ版のような形をしていたとか。
いずれにしろ、高台から街を見下ろすというのは、文句なく気持ちいいもの。

ふと我に帰ると、実は明日は帰国日。
今夜の列車でデリーに出て、デリーを軽く歩いた後、深夜便で羽田に向かい、そのまま会社に出勤するスケジュール。
だから、今回の旅の唯一の心残りは、はるばるジョードプルまで来たのに、ジャイサルメールを訪れることなくターンしてしまうこと。
ジャイサルメールは砂漠の中のゴールデンシティ。
ピンクシティからブルーシティと来たのに、あと一歩、なぜパキスタン国境に近いジャイサルメールまで届かなかったのかが無念。
あと1日休暇があれば達成できたシナリオ。
再訪の機会が生まれたと考えることにして、ジャイサルメールのある西の方角を見つめます。

大汗を流してのどが渇きました。
街中では20ルピーの水も、ここでは40ルピー。
でも68円。中身はそこの池の水だったりして^ ^

眺めて面白い、インド版禁止事項。

ジャスワント・タダの出口には、サボテンに花が咲いてました。
