【世界遺産】萩城城下町 堀内地区のサイクリング 武士が現れそうなまっすぐな道

さて、「松下村塾」「伊藤博文旧宅」「吉田松陰誕生地」「毛利家廟所・東光寺」と、萩の東のはずれにある史跡をたずねたところで、時刻は15時過ぎ。

少し目標を変更して、西のはずれにある指月山(しずきさん)に行ってみようと思います。

指月山というのは、萩城のあった標高143mの小高い山。

登るわけではないですが、天守閣のあった場所からの眺めや日本海の眺めは、天気が良い本日中に行ってしまったほうがよいと考えたからです。

本日は5月14日土曜日。天気予報では、明日日曜日の萩地方は雨となってました。

少し目標を変更して、と書きましたが、少しどころか、「東光寺」や「松下村塾」から萩城跡は、東から西へ、地図上の右から左へ、萩の町を端から端へ横断するかたち。

しかし、萩の町は小さいので距離は4㎞強。

歩いても1時間、自転車なら30分かからないでしょう。

目標は指月山ですが、その前に「萩城城下町」を通ります。まずは、そこの見学ですね。

「東光寺」から「萩城城下町」へ

来たときは「松本大橋」を渡るルートだったので、今度は「松陰大橋」のルートで自転車をこぎます。

山陰本線をまたぎます。

城のお堀のかわりにもなっていたと思われる松本川。

「松下村塾」では、水泳も教えていたそうですが、この川で泳いでいたとのこと。

そして、萩・明倫学舎の前まで来ました。

藩としての教育を行っていた、日本最大級の木造校舎だそうです。

レンタサイクルで走る萩城城下町

萩・明倫学舎の交差点で、針路を北にとると、萩城城下町の中に入ります。

「東光寺」から20分ほどでした。徒歩もいいけど、やっぱり自転車は便利。

いきなり現れた「萩ぷりん亭」。人気店のようです。

いま私がいる場所は、萩の商店街から萩城跡にいたる御成道。

この左、つまり南に広がる地区が、菊屋家住宅や高杉晋作誕生地などを有する萩城城下町になります。

歴史好きの方にはたまらないエリアですね。

ところが、すごい人ごみなんです(^^)

なので、明日の早朝に来るとして、私は、同じ萩城城下町のなかでも堀内地区に向かいました。

堀内地区は、萩城の外堀を渡ってすぐです。

堀内地区の入り口に立っていた田中義一の銅像。

萩市出身の第26代内閣総理大臣。軍人でもあり、日清戦争では従軍。日露戦争では満州軍参謀を務めました。

そして、ここからが堀内地区となります。

武士が現れそうな「萩市堀内地区伝統的建造物群保存地区」

堀内地区の正式名称は、「萩市堀内地区伝統的建造物群保存地区」。

萩城のお堀の中、という意味でしょう。萩城の三の丸だったそうです。

「萩城城下町」というと、一般的には、高杉晋作の誕生地などが含まれる旧市街を指すと思われますが、こちらの堀内地区も、世界遺産の構成資産として登録されている「萩城城下町」の一部です。

そして、この雰囲気がたまらないんです。

ほんとに武家屋敷って感じです。

関ケ原の戦いで西軍の大将となったことから長州に追いやられた毛利家。

その毛利輝元が、1608年(慶長13年)指月山に城を築いたときから、この町並みははじまっています。

だから、道はまっすぐで、とても気持ちがいい。

どの通りもまっすぐで、むこうから刀をもってお侍さんが登場しそうです。

五月晴れの下、自転車で走るとほんとに気持ちいいですよ。

当時は、堀内の全域に、御蔵元や御木屋などの役所が並んでいたそうです。

道の幅も同じだったのかな。馬車もすれ違えそうですね。

日本で最初に「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されたのもうなずけます。

どこを切りとっても素敵な通り。

ひとつひとつの通りはそれなりに長いので、やっぱり自転車で来てよかった。

徒歩も気持ちいいけど、歩いて堀内地区の通りをすべて歩いたら、1時間はかかるかな。

自転車という文明の利器のおかげで、堀内地区のストリートすべて制覇です(^^)

高杉晋作の誕生地なんか、すごく混んでたけど、こっちにあまり人がいないのはなぜだろう?

適当に走っていると、道がまっすぐなので、かえって迷子になります(^^)

同じような道にも特徴を見つけるのが楽しみ。

サイクリングが最高に楽しい、萩城城下町・堀内地区でした。

今回の山口週末旅の全行程はこちらです。