【タジキスタン旅行記 #2】ドウシャンベ駅&夕暮れの生活風景

タジキスタン・ドウシャンベは、標高800m。そして、海から遠く離れたユーラシア大陸の奥地。

日中は30度の後半を指していた寒暖計も、夕方になれば、30度を下回り、それとともに日常生活の風景も活気に満ちてきます。

私は、そんな時間よりも少し早く、ドウシャンベの駅を見に行きました。

ドウシャンベの駅は、アイニ通りのアイニ像交差点を南に折れた通りをまっすぐ南下したところにあります。

レールが曲がりそうなドウシャンべ駅

日が傾きかけてもまだまだ暑い8月のドウシャンべ。

なんと、駅のコンコースはクーラーが効いてました。

まもなく出発する列車でもあるのかな。

改札口にはこんなマークが。こんな時代もあったよね。

ロシアもモンゴルもそうだったけど、勝手にホームに入れます。

私の経験では、ヨーロッパや東欧、旧ソ連系は勝手にホームに入れる。

アジアに目を移すと、中国はチケットがないとホームどころかコンコースにも入れない。

韓国は新幹線でさえ自由に入れる。

台湾と日本は概ね同じ。ただ、日本は意味のないアナウンスがうるさすぎ。

さて、どの国が一番いいかな。

もちろん私は、勝手に入れる自由な国が好き。

行き先表示版を眺めて、あれこれ推理します。

英語の部分だけ拾っていくと・・・

毎日走ってるのは、一番下のドウシャンべからどこか行き^ ^

一番上の列車はタシケント行きかな・・・でも月曜日しか走らないみたい。

ようするに、このタジキスタンの首都の駅は、最大でも1日2本しか列車が走ってないということ。

それで、コンコースにエアコン効かすってすごいな。

でも、たとえ列車が走ってなくても、旅人というのは、ふらりと駅に来てしまうもの。

旅に鉄道はつきものです。

それにしても、てりつける太陽で、かげろうが立ち上ってます。

レールがぐにゃぐにゃに曲がりそうなドウシャンべ駅でした。

ドウシャンべ 夕暮れの交通渋滞

では、のんびりと、アイニ通りの方へ戻ります。

通りかかったパン屋さん。これがとてもおいしそうに見えた。今夜の夕食はこれにしよう。

そして、アイニ像の交差点まで戻ってきました。

よく見れば、この像、すごいシチュエーション。ソ連文学のなせるわざ?

19時近くになって、ようやくドウシャンべに夕暮れが訪れました。

夕方になって、ますます活発になるアイニ通りの交通渋滞。

これが凄まじい。

なんたって、一般車にタクシーに工事車両までからむので、救急車のような緊急車両さえも立ち往生。

今日は日曜日です。てことは、平日はもっとすごいとか。

アジアはアジアでも、東南アジアと違うのは、バイクがほぼいない。

そして同じなのは、意味もなくクラクションを鳴らしまくること(^ ^)

こういうのも国民性なのかな。クラクション鳴らしたって、渋滞が解消するわけでもなかろうに。

と、花壇のお花が言っているようでした。

ドウシャンべ 夕暮れの営み

夕暮れになって、気温も30度を下回り、それにともなって、人通りも多くなるドウシャンべの街。

人々の営みを、意味もなく観察するのが好きな旅人。

電化製品からスーパー、そして八百屋さんまで、なんでも店を広げるドウシャンべの駅前通り。

まさに、ミニバザールともいうべき駅前通りですが、並んでる品物もすごく豊富。

でも、失礼ながら、タジキスタンは中央アジアでも最貧国に属します。

2024年度の一人当たりGDPは1,329ドルで、192カ国中165位。

ネパールと同じくらいで、日本の24分の1です。

でも、スーパーや雑貨屋さんの店頭を見てると、そんな感じはしない。

たしかに、駅前通りをひとつ中に入るだけで、商店街も途切れるけど。

日曜日の夕方、ドウシャンべの人々は楽しそうに過ごしてました。

農作物も豊富です。

いろんな野菜がとれるみたいですね。

1軒の雑貨屋さんに入りました。

ていうか、さっき目星をつけておいた、大きなパンが売ってるお店。

お菓子、紅茶、生活用品にいたるまで、なんでも売ってる雑貨屋さん。

この少年に、パンが買いたい旨を身振りで示すと、店頭にある品ではなく、焼き立てをくれました。

ナンを厚く、そしてかために焼いたパン。

2個で10ソモニ(158円)でした。

パスポートを並べて大きさの比較。

この大きさで2個で158円なら安い。

明日は、長距離ドライブなので、非常食のつもりでもあります。

街歩きを開始した中央アジア旅。無事に1日目が暮れていきました。