台南の様々な表情「神農老街」〜「安平古堡」【台湾旅行記2023 #14】

歴史の街である台南には、実に様々な表情があります。

古都であったことを示す旧市街の香り。

政治、商業、貿易の中心であったことを物語る数々の史跡。

そして、熱帯圏であることを思わせるトロピカルな自然。

実際、2〜3日滞在して歩くにふさわしい街だと思いますが、私は本日の14時にはバスに乗って次の街に行かなくてはならない。

時計は正午を示そうとしています。あと2時間でなにを感じとれるでしょうか。

海の守護神「媽祖」を祀る「大天后宮(だいてんごうきゅう)」

武将関羽の迫力に畏怖した「祀典武廟」を出ると、細い路地があります。

そこを進むと現れる派手な社殿。それが「大天后宮」。

ふつうの街中に、こんな派手な寺院が登場する台湾の街歩きの面白さ。

祀っているのは海の神「媽祖」。だからご利益は航海の安全。

最初、なにやってんのかなぁ・・・と思ったんだけど、涼んでるみたいですw

ほんと、炎天下の台南において、寺院の中は、線香の香りと共に、涼しさに満ちてます。

香港もそんな感じだったな。 

参拝順路。英語表記だけでなく日本語も。

というのも、航海安全のご利益がとても強く、それが派生して、いまでは縁結びのご利益にまで発展しているのだとか。

世界中から参拝者を集めているそうです。

両サイドにアパートが迫る特徴的な「大天后宮」。

台湾政府からも国定古跡に指定される「大天后宮」でした。

清代からの旧市街「神農老街」

知らない街を、あてもなくただ歩いていくというのは、たまらなく楽しい。

これだけでも、台湾ひとり旅の価値があると思ってる。

神農街という場所にでくわした。

まったくのノーマーク。

急遽、10年前の「地球の歩き方」を繰ってみると、ここは清の代からの旧市街。

観光客の増加に伴って、アート横町として再構築しつつあるという説明書きがあった。

再構築しなくても、この狭い路地には郷愁を感じる。

暑い日中は、地元民は外に出ないのだろうか。

ゴーストタウンのような神農老街。でも、これがまたよし。

素敵な刺繍。

見ていくと、けっこう日本料理屋さんもでている。

今度、台南を再訪する機会があったら、このあたりに泊まるのも面白いかもしれない。

つきあたりには、ド派手な寺院が。

欧米観光客が涼をとってました。

よくみると、すごく細かい龍の彫刻でした。

提灯やランタンは、さすがの台湾。

ランタン祭りなんかものぞいてみたくなるね。

安平老街の「あんみつ」

さて、まだまだ色々みたいのを我慢して、あと「安平老街」だけ瞥見して台南を去ることになります。

神農老街から歩いてもいけますが、時間もなくバスの力を借ります。

そして「安平古堡(あんぺいこほ)」で降ります。

地下鉄をおりて地上に出た時と同じく、バスを降りた瞬間、東も西もわからなくなる方向音痴の私。

そういえば、ランチを食べてない・・・

ふだん、自分からは積極的には糖分を取らない私を言いくるめるとは・・

なかなか手強い安平老街のパフェの姉さん^ ^

65元(279円)なら安いもの。

暑いから冷たい「あんみつ」が美味しい。

いい雰囲気のお店です。

1年分の甘いものを摂った、そんな感じでした。

ごちそうさまでしたw

「安平古堡」から眺める台南の街

さて、台南最後のイベントかな。

「安平古堡(あんぺいこほ)」です。

入場料は50元(215円)。あんみつより安い。

1624年にオランダ人によって築かれた城砦。

そして1662年、城を奪還した鄭成功。どこでも見かける台湾の英雄。

上に乗っかってる砲筒は当時のものかな。

さて、城の上に上がってみましょう。

ひょっとしたら、あとひと月早かったら、桜が満開だったのかも。

レンガはインドネシアから持ち込まれたもの。

賛否両論はあっても、大航海時代の欧米の機動力は素晴らしい。

展望台に登ってみますか。

螺旋状の階段をけっこう登ります。

しかし、苦労して登った後には絶景が。

これは安平港のほうを見てます。

これは、湿地やマングローブが生息するとされる西側。

こちらが北側。

熱帯を感じとれるあの川沿いにも歩きたかったな、と今さらながらに思います。

まあ、再訪の楽しみということにしておきましょう。

市街地の東側はマンションがずらり。

さすが人口180万人の都市。

さて、バスの時刻も迫ってきました。

降りましょう。

わずか20分程度の滞在となってしまった安平の街にさようなら。

これから、バスを乗り継いで、旗山という街に向かいます。

今回の台湾4泊6日ひとり旅の全行程・費用などはこちらです。