西ノ島観光の後半は、絶景めぐり。
神社めぐりもいいけど、島旅の醍醐味は、島と美しい海とのコラボ。
島国日本に住む者にとって、海との縁は深い。
私の自宅も東京湾岸沿い。
しかし、あらためて自然としての海と対峙してみると、おそろしいほど海から包容感を感じ、生き物の起源はやはり海なんだなと、哲学的な境地にはまることもあります。
隠岐・西ノ島には、そんな感覚にはまることのできる展望所が2か所あります。
本日の天気だと、夕日は拝めそうにありませんが、ミッドナイトブルーな日本海は堪能できそうです。
西ノ島 主要ポイントをめぐるドライブコース
ちなみに、13時過ぎに別府港に上陸した私は、下のようなドライブコースをチョイスしました。
これならば、「焼火神社」と「由良比女神社」という2つの神社と、「鬼舞展望所」と「赤尾展望所」という西ノ島の主要ポイントを回れて、ドライブ時間が約2時間。
徒歩や見学時間を2時間と考えれば計4時間。
17時頃にはレンタカーを返せるという計算でした。
ところで、島前3島の中でもっとも大きい西ノ島は面積が約55.8㎢。
国内32位の大きさで、三宅島より少し小さい、そんな感じです。
町全体をしめる西ノ島町は、隠岐諸島では島後の隠岐の島町についで大きく、人口は3,000人ほどになります。
地の果てを感じる「鬼舞展望所」
さて、まずは「鬼舞展望所」を目指してアクセルを踏みます。
牛が放牧されてました。
「観光客に対して調教されているわけではないので、注意してくださいね。」とレンタカー屋さんのお兄さんに注意されていたことを思い出します。
展望所に到着です。
これは素晴らしい。
これほど、水平線がくっきりと見える海は久しぶりに見た気がする。
クルマで来れるのは「展望所」。その先に「展望台」があります。
行ってみましょう。
途中で振り返るとこんな感じ。
美しい島だな・・西ノ島。さっきまでいた焼火山も見えます。
火山噴火のカルデラでできた地形なので、地形の複雑さが美しさを醸し出しています。
ここまで歩いてきて、カメラしかもってなく、クルマの中に財布もiphoneも置きっぱなしであることに気づきました。
絶対に海外ではやらないことを、平気でやってしまっている・・・
ウラを返せば、それは日本の平和さの象徴かもしれないけど、まもなく海外の旅も再開する。
すぐには感覚は戻らない。そろそろ緊張しないと(^^)
雄大な景色は、自分を省みれるんだよね。
展望台に着きました。
昨日、隠岐に渡ってきたときのフェリーが満員だったのがうそのように誰もいない。
連休は島旅に限る。
島は旅館も限られていて、いくら旅の需要があっても供給には限界がある。
だから、連休でも人ごみにならないという私の持論。
浦郷の町と、向こうに見えるのは国賀海岸。
展望台の、さらに先に行ってみましょう。
立ち入り禁止と書いてなく、人の歩いた跡もあるので大丈夫だと思うけど、慎重に。
まわりに誰もいないって、けっこう怖いんです(^^)
何かあったら、たぶん絶命します。
向こうに見える島は、明日訪れる予定の知夫里島。
つまり、見えてないけど、あの陸地の間には海峡があります。
今年に入って、島への上陸は西ノ島で10島め。
そのなかで、もっとも「果て」を感じる景色に出会いました。
さて、戻りましょう。私の止めたクルマがポツンと見えます。
実は、牛が放牧されているので、これもちょっと怖い。
牛が路上に現れる西ノ島のドライブ
いやあ、路上で牛と遭遇するのはインド以来(^^)
こっちを見つめるので、緊張します。
サファリパークにいる思い。
迫りくる海に圧倒される「赤尾展望所」
さて、もう一か所の展望所である「赤尾展望所」。
これまた、私一人の独占状態なのはお約束です(^^)
しかし、牛はいる。
こりゃまた絶景だ・・
ただ今の時刻16時。夕日でなくても、この美しさ。
これを眺めているうちに、明日が旅の終わりで、明後日から仕事というとんでもないことを思い出してしまった。
でも会社員は、時間に追われるからこそ時間を大事にする。
手に入れた貴重な時間で、自分の世界を追い求める。
それで成長できればなおよい。
大自然と対峙すると、どこか哲学的な境地にはいりこむ自分がいます。
自然と人工物の調和。
迫りくる海に圧倒される展望所です。
あいかわらず、私たった一人。ここで牛に襲われたら、ひとたまりもない・・
釜山と福岡が同じ距離。もちろん東京より近い。松江より竹島のほうが近いのか。
今日の寝静まるような海ならば、古代の人たちでも、楽な航海ができたことでしょう。
こちらは国賀海岸。
アーチ状になった岩が見えますが、あれが「通天橋」。
よくみれば、遊覧船が浮かんでますね。そうか、観光客はそっちにいくんだ。
でも、こういう景色は、下からじゃなく上から見たほうがいいと思いますが、いかがでしょうか。
では、美しい日本海と国賀海岸にお別れ。
私と牛しかいなかった「赤尾展望所」。「鬼舞展望所」もそうだった。
別府の町に戻ります。今夜は別府で泊まります。
別府港に戻り、クルマを返すと、ちょうどフェリーが入港。
今朝乗った「しらはま」が本土を往復してきたんですね。ご苦労様です。