サラリーマン&OLが週末海外旅行を楽しむために重要なこと

これだけの頻度で弾丸旅行に出かけていると、社内においても、行動が筒抜けになります(笑)

私も、まがりなりにも管理職なので、さすがに、行動を明かさぬまま休暇を取るのもはばかれ、いちおうスタッフや役員には告げて、旅に出ることになります。

しかも、行く先が、ニッチな場所が多いものだから、光速でウワサが社内を駆け巡る・・・(-_-;)

それでも、弾丸旅行の、あのゾクゾク感はたまりません。

帰ってくるたび、旅に出てよかったなあ、と思います。

私は、現役世代のサラリーマンです。

なので、「1年かけて世界一周~」なんて話を聞くと、うらやましい限り。

沢木耕太郎さんや、蔵前仁一さんの本は、私のバイブルになってますが、サラリーマン風情も時代が進んで、有給休暇がとりやすくなっています。

私は、この4年間では26カ国計33回の海外渡航を試みました

すべて、町から町へ急ぎ足で向かう「弾丸旅行」です。

もちろん、そんなに急いでどこに行く?ではないですが、旅というのは、基本的にスローペースで進めるのがベストだとは思います。

でも、そんなこと言っていたら、現役時代に旅なんてできません。

私がここ数年の海外渡航から得られた、私なりの結論は、

やっぱり、旅は、気力、体力、判断力が充実している現役時代に行うもの。です。

世の中、ダイバーシティ、すなわち多様性が掲げられ、人生に目的意識を持つ方には、とてもいい時代になったと思います。

だから、旅なんて、行こうと思えばいくらでも行けるはずなんですが、そうは言ってもと逡巡されている方もいるでしょう。

私は、高齢者よりの日本社会において、世の中を必死に支えている現役世代の人々を応援したい。

なので、一旅行者のつたない経験ですが、サラリーマンとして、どんなことを考えながら毎月のように旅に出ているかを、はばかりながらも紹介させていただきます。

※いちおう、私が考える重要度の高い順に並べたつもりです。

仕事には真剣に打ち込みましょう

旅に関する心がけ、なのに、いきなり仕事の話ですか(笑)

そうです、まず仕事です。これがなかったら、なにも成立しません。

目的意識を持っていますか。問題意識を持っていますか。生産性を上げていますか。

アタマの中がクタクタになるまで、文字通り真剣に仕事に打ち込みましょう

それこそ、2つくらい上の職位のつもりで職務にあたります。

そうすることで、何が得られるのか。

当たり前ですが、社内での信頼度が格段に高まります。

すると、おのずと休暇が取りやすくなったり、公私が交じり合う局面で、融通が利きやすくなります。

現役世代の人間が、寸暇ない繁忙の中で弾丸旅行を敢行するには、連休に休暇をくっつけるとか、航空券が安い時期に旅に出るとか、会社や同僚との利害がぶつかるケースもありえます。

そのときに、ふだんから社内や組織において、「あいつは結果を出してるよな。」とか、「あいつは、どんな業務にでも献身的だよな。」とか思われていれば、プラスに働くことも少なくありません。

つまり、現役世代の人間は、会社から信頼されないと、なかなかダイナミックな弾丸旅行には、しょっちゅう出かけにくいということです。

 

社蓄などという言葉があるようですが、目の前にある命ぜられた仕事に真剣に打ち込むことが社蓄とは思いません。

どんな会社に勤めていたって、目的意識を持ってビジネスに取り組むことが、本人にとってマイナスになろうわけがない。

阪急グループの創始者 小林一三さんの言葉に、

「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。」

という名言があります。

感動する言葉です。

そのようなスタンスで、物事に取り組む人は、人脈を通じて、様々な角度から必要とされる人間になります。

定年退職後も、オファーがかかるでしょう。すなわちお金の心配もなくなります。

このような質の高い目的意識を掲げている人は、旅に限らずなんでも目的を達成できる人だと思います。

ちなみに、私自身は上記の考え方を理想としていますが、実践できているか否かは疑問符のつくところです(^^)

持ち物の管理には細心の注意を

ここから、旅に関する心がけになります。

持ち物、特にパスポート、クレジットカード、の管理には、疲れるほど細心の注意を払っています。

パスポートの管理は、一瞬たりとも気を抜かずに

私は、パスポートを紛失した際の、対処方法を理解していません。ていうか、学ぶつもりもありません。

というのは、パスポートは、紛失したらその時点でTHE ENDだからです。

たぶん、いや間違いなく、日程どおりに帰国できないですよ。

その瞬間に、いままで仕事に打ち込んできて、積み上げてきた周囲の信頼はパーです。

現役世代の人間の弾丸旅行者としての評価は、リセットされることは想像に難くありません。

つまり、パスポートは、失くした時の対処法ではなく、失くしてはいけないんです。

私は、パスポートについては、例外なく、首から提げたパスポートケースに入れて保管しています。

例外なく、というのが大事で、空港や国境、あるいはホテルのフロント、駅でのチケット購入などで、パスポートをしょっちゅう出し入れするシーンがあると思いますが、いったん出したら、パスポートの行方からは、絶対に視線を切りません

そして、手元に戻ってきたら、すぐにケースに入れて、衣服の中にしまいます。

旅の道中、疲れていたりすると、いちいちケースに入れるのが面倒くさくなって、一時的にポケットに入れたり、かばんに入れたりする人を見かけますが、とても危ない。

簡単に取り出せる場所に入れるということは、盗まれたり、置き忘れるリスクも高まるということ。

私は、今まで、街の両替所のカウンターに置き忘れたパスポートを2度、空港のトイレの乾燥機の台の上に置かれたパスポートを3度見ています。(ほんとです)

いうなれば、パスポートは自分の分身、身包みはがされるようなことがあっても、パスポートとクレジットカードさえあれば、なんとか帰国できるでしょう。

それに、あらゆる国のスタンプが押されたパスポートは、間違いなく私の財産

これが、なくなったら、たぶん、立ち上がることができないくらいへこみますよ(笑)

クレジットカードは必ず数枚持っていきましょう

世の中、便利になったもので、国にもよりますが、クレジットカードさえあれば、たいてい食いつなげます。

買い物やチケット購入もさることながら、街中にATMがあれば、必要なときにいつでもキャッシュを引き出せる。それこそ、魔法のカードですね。

なので、失くしてしまったら大変。私は、パスポートケースと、カメラバッグと街中を歩くときのリュックと3箇所に分けて、4枚のカードを携行しています。

当然、ブランドもVISA、マスター、JCB、ダイナースと分けて。最近では、JCBやマスターのかわりにVISAを2枚にすることのほうが多いです。

私は、中国の蘭州という町で、何の気なしに「銀聯」としか書いてないATMにVISAカードを挿入し、吸い込まれてしまったことがあります。

このとき、持っていったクレジットカードが1枚だけだったら・・・

帰国日翌日には、大事な会議を入れない。

現役世代の人間が弾丸旅行を敢行すれば、おのずと、帰国日は、出勤前夜、あるいは朝帰国してそのまま出勤ということもあると思います。

このとき怖いのは、やはり飛行機の遅延。

帰国が遅れ、会議を欠席ともなれば、やはり会社の信頼を失いかねません。

私は、今までの40回近くの弾丸旅行で、帰国日が予定より遅れた経験はありませんが、羽田に深夜到着の便が遅れ、バスがなくなり羽田空港のロビーで野宿。

そのまま出勤ということが2回ほどありました。

そもそも、帰国日翌日に、大事な会議や取引先とのアポが入っていては、かんじんの旅行中も気が気じゃないし、出勤して会議に出席しても、有効な発言などできないでしょう

帰国日の翌日は、業務上の計数管理や、資料作成など、自分のパフォーマンスが多少落ちていても業務に影響の少ないスケジュールにしておくものです。

行き先は、海外安全情報(外務省)の「危険レベル1」まで

これ、すごく大事なこと。

アメリカやヨーロッパなど、政情が比較的安定している国や、ハワイやグアムなど、世界に名だたるリゾート地に行くのであればまったく問題はないと思いますが、私のようなニッチなエリアを好んで旅する人間は、特に気をつける必要があります。

会社の上司に、「イランに行ってきます。」「イスラエルに行ってきます。」と告げたら、どんな反応がくるでしょうか?

まあ、変人扱いされる可能性は否定できません(笑)

一番最初に掲げた「仕事に真剣に打ち込んで会社から信頼されている人」ほど、ここのケアが重要で、一歩間違えれば、会社から得た信頼を失いかねない。世の中とはそういうものです。

それを、ソフトランディングにさせるには、お役人が掲げている裏づけを担保にするのが一番。

すなわち、「私は、メディアが騒いでいるほど危険な国に行くわけではないんですよ。」ということを、外務省の海外安全情報を根拠に説明するんです。

もちろん、外務省の海外安全情報がすべてではありませんが、一国の外務省が世界各国からの情報を通じてまとめた情報です。大変参考になります。

外務省の海外安全情報は、危険度を4段階のレベルで区分しています。

  • レベル1:十分注意してください。
  • レベル2:不要不急の旅行は止めてください。
  • レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)
  • レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)

※出典:外務省 海外安全ホームページ

というように、分かれていて、つまり、現役世代の旅行者が訪れることのできるエリアは「レベル1」までということになります。

ところで、先に挙げたイランやイスラエルの危険レベルがどの段階かご存知ですか?

両方とも「レベル1」。(2019年4月現在)

つまり、外務省が「十分に注意すれば行っても大丈夫」と考えているエリアということです。(両国とも全域が「レベル1」というわけではなく、パレスチナ自治区など「レベル2」以上のエリアが部分的にあります。)

もちろん、外務省の見解が、自分の身の安全の根拠になるわけがなく、当たり前ですが自己責任ということにはなりますが、会社の上司に説明するには一定の論理性がありますね。

たとえば、もう終わっていますが「ブラジルのリオのオリンピックを観戦してきます。」というのと、「中東のオマーンを観光してきます。」では、会社側はオマーンのほうに否定的な反応を示すでしょう。

「リオディジャネイロ」は「レベル1」。

「オマーン」は国土全域にわたって、「レベル1」にもみたない超安全な国という評価ですよ。興味・関心がない人の反応というのは、そういうものです。

「たびレジ」登録のすすめ

「たびレジ」とは、外務省が海外各国の安全情報等を無料で配信しているサービスです。

利用者登録を行い、渡航予定先を設定しておくと、当該国の大使館がなにか情報を発信した際に、メールが配信される大変便利なサービス。

政情不安な国は、私たちが考えている以上に、情勢が急変するもの。

その情報を、現地の大使館を通じて、いち早く旅行者に伝えてくれる外務省のサービス。

これは、必ず登録しておきましょう。

本音を言えば、「レベル2」以上の国にも行きたい・・・

ところで、私は、現役サラリーマンなので、品行方正なことを言ってますが、本音を言えば、「レベル4」は無理としても、「レベル2」ぐらいは行きたい。

ちなみに、「レベル2」以上の国としては、私の行きたい国からピックアップすると、イラク・シリア・イエメン・アフガニスタン・パキスタン・バングラディッシュなどがあります。

イラクやシリアは「レベル4」。

外務省の地図は真っ赤っ赤の状態で、とても、足を踏み入れられる状態ではありませんが、パキスタンやバングラディッシュは「レベル2」。

行ってみたいな、と思う気持ちが心の奥底にあるのは正直なところ。

しかし、ここが肝心なのですが、まがりなりにも外務省が「不要不急の旅行は止めてください」と言ってるんです。

この情報には、法的強制力はないようなのですが、一社会人としてルールを守るのは当然のことです

 

最近では、スリランカの危険度が「レベル2」に引き上がりましたね。

連続爆破テロでスリランカ全土に非常事態宣言が発令され、夜間も外出禁止とのこと。

大変残念なことであり、一刻も早い収束を願ってやまないですが、「レベル1」の時代に、訪問しておいてよかったなあ・・・とも、思います。

スリランカ弾丸旅行の様子はこちら

一方で、レバノンや、チュニジアの危険度が「レベル1」に下がり、注意を払って行ける国(という表現もおかしいですが・・)になりました。

この2カ国には、近いうち、ぜひとも訪れたいと思ってます。

もちろん、外務省の情報は、テロや政情に関するもので、現地の日常的な治安までは考慮されていないでしょう。

社会人として、自己責任や管理能力が問われる、すなわち、自分を見つめなおせるいい機会とも思っています。

(黙って行ってしまうという考え方もあるのでしょうが、絶対にお勧めしません。私の場合は、もうそういうことが許されない立場になってしまったので・・・)

帰国日は空港周辺の観光を

帰国日の翌日に出勤する人間において、帰国便に乗り遅れたら下も子もありません。

間違っても、帰国便に乗る日に別の町にいて、ホップ・ステップ・ジャンプのようなスケジュールは組まないことが身のためです。

私は、以前イランを旅した際、帰国日の夕方にイスファハーンの町にいて、テヘランまで飛び、そして帰国というスケジュールだったのですが、テヘランでの乗り継ぎ時間は5時間あったにもかかわらず、テヘラン行きの出発が3時間も遅れ、月曜日の無断欠勤を覚悟した怖い記憶があります。

最近では、ボスニア・ヘルツェゴビナを旅したとき、帰国日の観光をサラエボにするか、約80キロ離れたモスタルにしようか悩んだのですが、やはりサラエボにしました。

観光の時間を十分に確保するには、最終日は「空港まで確実に1時間で行ける」町を観光するほうが、精神衛生上も不安がなくてよいと思います。

乗り継ぎ便で帰国するケース

もちろん、飛行機を乗り継いで帰国するケースもあるかと思います。先のイランのケースで言えば、テヘランから東京は、途中のカタールのドーハでトランスファー。

でも、このとき、航空会社が乗り継ぎ便として発券するチケットならいいのですが、自主的に乗り継ぐチケットの場合、乗り遅れのリスクは格段に高まります。

乗り継ぎ便として発券されていれば、運行上の多少の遅延であれば、乗り継ぎ客の便宜を図るでしょう。(これは、たぶんそうだろうと思っているだけで確証はありません笑)

でも、航空券を別々に買っている場合は、完全に自己責任

どうしても、そうならざるを得ない場合は、乗り継ぎ時間を十分に確保し、空港のターミナルの位置関係なども、事前に学習しておくことをお勧めします。

さらに言えば、乗り継ぎ便として発券されているチケットだって、乗り継ぐ空港によっては要注意。

アメリカなどは、最初の寄港地で全乗客をいったん入国させますから、ビザも事前に手配しなくてはならず、単なる乗り継ぎといっても大変時間がかかります。

アルゼンチンを旅したときは、ロサンゼルスの空港で、前述のケースで乗り遅れ、用もないのにアメリカを乗り継ぎ地としてチョイスしたことを後悔しました。

しかも、係員に乗り継ぎ客であることを何度告げても知らんぷり・・・

私の今までの経験から言えば、

  • 香港国際空港
  • タイ・バンコクのスワンナプーム国際空港
  • シンガポールのチャンギ国際空港
  • カタール・ドーハのハマド国際空港
  • ドバイ国際空港

などは、乗り継ぎ時間が2時間弱とかでも、安心して乗り継げる、つまり客を客として扱ってくれる空港だといえます。

一方で危険なのは、私の経験から言うと

  • ロサンゼルス国際空港
  • 北京首都国際空港
  • 上海浦東国際空港

などでしょうか。

とにかく、イミグレに、とんでもなく時間がかかる。

2時間でも不安を感じますね。

 

※イスタンブールのアタチュルク国際空港も安心して乗り継げる空港だったのですが、2019年3月に新しいイスタンブール空港に移転したので、様子がわかりません。利用した際にはレポしたいと思います。

まあ、日本まで直行便で帰れれば、それに越したことはないのですが、私の場合は、先のとおり、ニッチなエリアばかり選んで旅してますので、必然的に乗り継ぎが必要になってしまうので・・

ホテルは中級以上で立地を優先

外国のホテルは、一部屋いくらとなっていることが多く、一人旅ではどうしても割高になります。

しかし、それでも、現役世代の方は、中級以上のホテルを押さえましょう。

どうせ、1泊、長くても3泊くらいで、さーっと、次の町に移動してしまうんです。

中級以上のホテルに泊まって、安心を買ったほうが精神衛生上とてもいいですね。

安宿で、セーフティボックスがないなど、セキュリティに不安があったらどうなるか?

貴重品、全部持って、町歩きをすることになるんですよ。

金品などは言うに及ばず、ipadとかウオークマンとか。

立地も重要です。

ていうか、基本的にホテルは立地で選んでいます。旧市街のど真ん中とか、ですね。

こうすることで、フライトの時間まで最大限滞在時間を延ばせますし、町歩きに疲れたら、かんたんに休憩に戻れるんです。

1週間以上の長逗留をするのであれば、安宿のコスパにはかないませんが、そういう旅は、現役時代には無理だろうな・・

お金は積極的に使いましょう

現役世代の弾丸旅行は時間との戦い。お金は積極的に使うべきです。いうなれば、お金で時間を買って、それを記憶という財産に変えているわけですから。

たとえば、ある町を訪れたところ、その町の郊外に、公共交通機関では行くことが困難な世界遺産などがあったとします。

その町から日帰りで行ける現地ツアーが1日1万円であったら、私は迷わず、申し込みます。

1万円、あるいは2万円でもいいんですが、たしかにその瞬間は悩みます。

私は、シベリア鉄道でモスクワへ行ったとき、5,000円の入場料を惜しんで、クレムリン宮殿の中に入りませんでした。(そのときは、まだ若く、お金なかったからね・・・)

でも考えてみてください。貴重な時間とお金を使って、異国に来てるんです

そこでケチったら、それこそ本末転倒ではないですか。

お金を使う、のではなく、記憶財産への投資、と私は考えて、旅先でお金を使っています。つまり、消費ではないんです。

旅費に対する考え方

私は、娘が中学に入学した4年前から、むさぼるように、弾丸旅行に出かけています。(小学生時代は、娘たちとの戯れが週末行事でしたから笑)

ところで、細かく計算はしていませんが、この4年間33回の弾丸旅行で、航空券代、現地の交通費、宿泊代などで、300万円くらい使っていると思います。(現地の食費はいれてません)

すべて、自分の預金からおろして使っていますが、半分はアベノミクスの恩恵です。

でも先のとおり、私にとっては、お金を使うという心理ではなく、旅という記憶財産に投資しているという感覚ですから、300万円、年平均75万円の投資ぐらいアリだと思います。

私は、ロバート・キヨサキの「金持ち父さん貧乏父さん」の話が好きなのですが、その理論は簡単に言うと、お金はお金を生み出すものに投資すべき。

つまり、クルマや自宅に投資するのではなく、有価証券や不動産に投資すべき、という論法です。(クルマや自宅は、金を食う負の資産ということになっていますが、これは価値観の違いですね。)

私は、この考え方に共鳴していて、基本的に余剰資金は有価証券投資にまわしていますが、この300万円は繰り返しますが記憶財産への投資。

記憶財産なんて、人それぞれ価値観が違うので、判断が難しいとは思いますが、300万円で、今の世の中、いったい何ができますか?

銀行に預けたって、年間の利息は1500円くらい。

まだ、私は、当ブログの収益化は考えていませんが、当ブログが月間125円を生み出したら、資産価値という点でも、銀行預金を上回ります。

300万円で、33回の弾丸旅行に行くことができ、旅の記憶が残り、ブログという媒体で見える化も可能になりました。

お金は、積極的に投資するものです。

 

でも、お金に関する限り、節度というものがあるのも事実です。

私は、4人家族の長で、2人の娘を養っています。

当然、生活費、学費、家族サービスなどのファイナンスをまかなった上で、という但し書きがつきます。

だから、弾丸旅行に行くにしても、限られた可処分所得(というより自分の小遣い)の範囲ということになるわけですが、さきほどの小林一三さんの名言には、こんな言葉もあります。

「金がないから何もできないという人間は、金があっても何もできない人間である。」

ほんとにそうだと思います。

みなさん、経済に関する知識を身につけ、お金はどんどん投資しましょう。

治安には細心の注意を

外務省の海外安全情報を参考にする話をしましたが、もちろん現地での行動はすべて自己責任。

テロは、完全に確率の問題ですが、やはり、旅人は、貧困など社会格差がもたらす強盗などの犯罪に、もっとも警戒すべきと考えます。

そこで、私がいつも心がけているのが、現地に着いたら、まずはホテルスタッフなどに、治安の悪いエリアや時間帯をたずねることです。

これをしておかないと、ガードレールがどこにあるかわからないハイウエイを高速で突っ走るようなもの。

リスクの所在を確認するのは、旅において基本中の基本といえます。

そうした上で、これも基本中の基本ですが、

  • 貴重品は、必ず首から提げて、常に体に密着。
  • 現金とクレジットカードは体中に分散。
  • カメラバッグは、たすき掛けに。
  • 歩くときは常に周りをキョロキョロ。
  • 歩きスマホはしない

ちなみに、フルになったカメラのメモリーカードも、パスポートケースに入れてます。

撮った写真は、かけがえのない財産ですから。

「地球の歩き方」には、観光客とわかるような歩き方をしない、などと書いてありますが、そんなの無理です。

異国から来た人間が歩いてれば、一目で観光客とバレます。だったら、常に周りを見回し、警戒してるぞオーラを出した方がいいです。

歩きスマホなどもってのほか、地図を確認するときは、周りに人がいない瞬間を狙って、盗み見るように。これがけっこう難しい(笑)

そして、一番大事なのが、人通りのない通りは絶対に歩かない。

私は写真を写すのが趣味なので、さまざまな国の路地を、カメラを提げて歩き回りましたが、人気のない路地には絶対に入りません。

さらに言えば、安全な国、日本だって人通りのない通りは危ないと思いますよ。

よく、大勢の人が集まる場所には近づかないほうがいい、といった記載を見かけますが、私の実感では、デモや政治集会などは別として、大勢の人や家族連れがいっぱいいる場所のほうが安全

そう思います。

もちろん、そういった場所は、スリなど盗難のリスクは高まりますが、それは自己責任でいくらでも回避可能ですからね。

基本的に平和主義で

喧嘩はだめよ、ということです(^_^.)

インドやエジプト、あるいはベトナムなどでは、何度「詐欺師」が近寄ってきたかわかりません。

だいたい、日本語で話しかけてくる輩がいたら、100%詐欺師と考えて差し支えないでしょう。

出会いのチャンスがなくなる、などと綺麗ごとを言う方もいますが、そんなものなくなったっていいじゃないですか。

向こうだって、そんなこと気にしちゃいませんよ。あら、この日本人、引っかからなかったな、ぐらいで。

したがって、詐欺師なんぞには、こちらから近づかなければいいんですが、問題なのは、空港から町に向かうときに、タクシーしか交通手段がない場合。

そういう国で、こういうシチュエーションにあたると、もうほんとに疲れます(笑)

いちおう、私などは、交渉した値段を紙に書いてもらい、自衛したりするのですが、向こうの連中は、そんなことでめげたりしない。

普段より早く運んでやったんだから、もっとよこせ、とか、もうとんでもないです。

まあ、考え方が違う、文化が違うと言ってしまえばそれまでですが、われわれ日本人が、商談時点で価格が成立しているのが常識であるのに対し、あちらでは、その価格が、後になって変わるのが当たり前。

ただ、ここが肝心なんですが、しょせん、刹那的な出会いです。

そして、相対している金額だって、日本円に換算したら、たかが知れてる。

だったら、結果的にボラれたって、大らかでいましょうよ。

それこそ喧嘩なんかしたら、ボラれた額以上に大騒ぎになって、旅どころではなくなってしまいます。

メキシコでは、警官に3,000ペソ(約18,000円)ほど賄賂を要求されましたが、私は払いました。

賄賂を要求されるようなスキを見せた私の負けと、自分に言い聞かせて。

 

まとめ

以上、ずらずらと書きましたが、気をつけていたって弾丸旅行には、さまざまなリスクが付きまといます。

何が起こるかわかりません。

でも、そのときにモノをいうのが、最初に掲げた「仕事には真剣に」だと思います。

まあ、一生懸命仕事をしている人間が「旅に出たいので休暇をください」と言って、文句を言う会社はありませんよ。

それに、1回や2回、弾丸旅行が原因で業務に支障が出たとしても、それを咎めるような会社は間違いなくブラック企業でしょうね。

転職も視野に入れるべきです。

 

世の中、高齢者優先で、世代間格差はますます広がり、現役世代の人間にはなにかと窮屈な日本ですが、若いときにしかできないことは間違いなくあります。

私の場合、それは旅なんです。(もう若くもないですが笑)

世代間格差なんて、現役時代のうちに旅することの満足感で埋めてしまいましょう!