広大な中国大陸には、旅人をひきつける魅力あふれる街や遺跡がいっぱいあります。
昨今の中国共産党の言動から、中国という国に対して、日本国民の思いは賛否両論だと思いますが、旅人は、基本的に政教分離で望みたいものです。
ところで、弾丸旅行者にとって、中国大陸は、攻略しやすいエリアです。
なぜなら、交通網が発達しているから。
北京や上海まで来てしまえば、飛行機や新幹線に乗って、どんな街にでも簡単に行けるんです。
では、週末を有効活用するような弾丸旅行者が、中国を旅するにあたって、もっとも効果的なアプローチ方法を示したいと思います。
弾丸旅行者はANA上海行き最終便がもっとも時間効率大
弾丸旅行者は、旅のために得た休日を、フルに旅に使いたいもの。
すなわち、週末弾丸であれば、土曜日の朝には現地に着いていて、めいっぱい活動したいんですね。
そのための一押しのフライトが、会社を定時に退社すれば羽田から乗ることができるANAの上海行き最終便なんです。(首都圏在住の方限定になってしまって、申し訳ありません)
ならば、LCCのPeachでもいいじゃないか、と考える方がいらっしゃるかもしれません。
Peachなら安いし。
上海だけ、もしくは蘇州や南京など、上海周辺のみを目的地にするなら、Peachの選択もありです。
ここで、両者のダイヤを比較してみましょう。
ANAとPeach 羽田→上海のダイヤ
航空会社 | 便名 | フライト |
---|---|---|
Peach | MM899 |
羽田2:50 ⇒ 上海浦東5:05 |
ANA | NH967 |
羽田22:30 ⇒ 上海浦東0:35 |
※2020年1月現在 コロナウイルスの関係で2020年3月では運行されていませんのでご注意ください。
一見、多少残業があっても飛び乗れそうなPeachに軍配が上がりそうですが、上海到着が5:05です。
そして、上海は、羽田と成田のように、空港がわかれています。
この先、乗り継いで、他の街に行こうとすると、飛行機の始発に間に合わないんですね。
たとえば、
航空会社 | フライト |
---|---|
春秋航空 |
上海虹橋7:10 ⇒ 西安9:40 |
中国東方航空 |
上海虹橋8:00 ⇒ 成都11:30 |
中国国際航空 |
上海浦東7:10 ⇒ 蘭州10:40 |
このような便があるので、上海で乗り継げれば、中国の主要都市に午前中のうちに着けます。
でも、Peachの上海浦東着5:05のダイヤではどうでしょうか。
- 浦東と虹橋は、移動だけで1時間半はかかる。
- Peachはよく遅れる。くわえて、上海のイミグレもスムーズとは言い難い。
以上のように、Peachでは、上海で効率的な乗継ができません。
これが、時間効率を考えるなら、ANA最終便をおすすめする理由になります。
もちろん、前述のように、上海やその近郊だけが目的地ならば、Peachは便利なフライトです。
ANA最終便で深夜の上海浦東に着いたらどうするのか
翌朝の一番機に備えて、選択肢は4つあります。
- 浦東空港付近のホテルに泊まる。
- 浦東空港のコンコースで寝る。(徹夜する)
- 虹橋空港に移動してホテルに泊まる。
- 虹橋空港に移動して、コンコースで寝る。(徹夜する)
4つとも可能なはずですが、ホテル宿泊はコスパが悪い。
ANA最終便の上海到着は0:35。イミグレ通過で午前1時過ぎにはなるでしょう。
それからホテルにチェックインして、翌朝は4時起きですよ(笑)
空港周辺のホテルは安くはないでしょうし、やっぱりもったいないですよね。
ここでは、上記の4のパターンを2019年の5月に実行しましたので、ご紹介します。
実践:深夜の上海浦東空港から上海虹橋空港まで「守航夜宵線」で移動してみた
上海浦東空港に到着し、イミグレを済ませたらターミナル2をリニアモーターカーや、リムジンバス乗り場のあるほうに歩いていくと、「守航夜宵線」とかかれたサインが目にとまります。
これが、浦東と虹橋を結んでいる深夜バスです。
けっこう頻繁に運転されているようでした。
乗客もけっこう乗ってます。しかし、乗客は、ほとんど上海の都心で降りていきました。
虹橋の発音が悪く、チケットを買うのに苦労しましたが、料金は34元です。
1時間20分かかって、虹橋空港に。
翌朝のeチケットをスマホで見せたら、公安が中に入れてくれました。
ちゃんと待合室もあります。
そして、私は、ここで5時過ぎまで仮眠をとりました。
3時間後には、蘭州に向かって飛び立ち、正午ごろには、黄河の流れを目にすることができました。
なお、ここは上海虹橋駅、つまり新幹線駅にも併設されています。
新幹線の始発で、各地に向かう際にも、使い勝手がよいプランになりますね。
まとめ
以上、ANA上海行き最終便なら、仕事を退けて、羽田から乗り、上海で一夜を過ごし、翌朝には、中国各地に降り立つことができるというプランでした。
空港で寝ることを前提とした旅なんて、と思うかもしれませんが、案外簡単なものです
とは言っても、これは、時間に追われた弾丸旅行者向けのプラン。
体力のある若いうちに、こんなことも経験しておくのもいいでしょう。
虹橋空港の待合室は、公安常駐のおかげで治安もよく、女性でも敢行出来るプランだと思います。