三度の飯より旅が好きな私でも、ゴールデンウイークには、よほどのことがない限り出かけません。
どこに行っても、混雑、渋滞、そして宿泊施設は高い・・
はっきり言って、旅には不適切な時期。日頃の仕事の疲れを癒すまとめ休暇ぐらいに考えていました。
でも、今年の年明けに中国に行ったきり、どこにも出かけてなく、空想旅行でもしようといつも使うチケットサイトを検索してみると、なんと!! いっぱいあるじゃないです!
羽田深夜発の弾丸旅行が7~8万円であるじゃないですか(*^^)v
考えてみれば、ゴールデンウイークというのは日本の休暇であって、海外は関係ない。
もちろん、出国する日本人の需要が増加することで、いくらか高くなるんでしょうけど、人気のないところを狙えば、通常期プラスαで行けるんですね。
フィリピン ゴールデンウイーク弾丸一人旅フライトスケジュール
日付 | 航空会社 | 便名 | フライト | |
---|---|---|---|---|
往き |
5/3(火) | フィリピン航空 | PR423 |
羽田1:30 ⇒ マニラ4:50 |
帰り |
5/5(木) | フィリピン航空 | PR424 |
マニラ18:35 ⇒ 羽田23:50 |
こんなチケットが78,000円でゲットできたので、連休後半の3日間を使って、またまた弾丸旅行行ってきます!
フィリピン 旅の計画
もちろん、フィリピンは後付け。弾丸旅行ができるから行くんです。
さて、 チケットをゲットしたはいいけど、フィリピンは私のバケットリストにもあまり登場していません。
10年ほど前に、観光でセブ島にツアーで行ったことがあるくらいで、ほとんどノーマークな国です。
なので、行くと決めてから「地球の歩き方」を買って、色々調べました。
世界遺産 バナウエ
一発で目を惹いたのが「バナウエ」。
ライステラスと呼ばれる棚田が、天国への階段とも呼ばれ、世界遺産にも登録されているとのこと。
この幻想的な光景に私は心を奪われ、行ってやろうと思いました。
しかし、しかし、バナウェは世界一行きにくい世界遺産とも称されるほど、交通の便が悪く、マニラなどから出ている数少ない便をキャッチしなくてはならないらしい。
弾丸旅行ゆえに、現地滞在は正味2日半しかなく、行けるかどうか。
他のプランも考えましたが、棚田の美しさが頭から離れず、行くだけ行ってみようとチャレンジすることにしました。
治安への注意
さらに、フィリピンに渡航するにあたっての注意事項も、一夜漬けで詰め込みました。それによると、
- スリ、ひったくりが多い。夜間の一人歩きは危険。
- タクシーはメーターを確認。乗り込んだら、強盗に備えて、ドアロックを。
- バスのエアコンは寒いほど効いている。
こんな感じのようです。
治安が悪いというのは、海外旅行時の常套句のように聞こえてしまいますが、フィリピン、特にマニラは「地球の歩き方」を読む限り、十分に注意した方がよさそうです。
羽田深夜便で未明のマニラ空港到着
さて、連休狭間の5/2に会社に出勤し、きっちり仕事をした私は、すぐに身支度を整え羽田空港へ。
羽田の国際線ターミナルは、連休中ということで深夜にもかかわらずそこそこの賑わいでした。
4時間ちょっとのフライトで、しかも深夜ですが、きっちり機内食は提供されます。
そして、予定通りに未明のマニラ空港に到着。
機内はほぼ満席でしたが、マニラで降りる人よりも、トランジットで香港などに行く人の方が多いようでした。
フィリピンペソへの両替
早速両替します。1ペソ=2.6円ぐらいでしたから、下の紙幣は260円ということになります。
今回の旅の目的はバナウェへ行くことですが、マニラからだと、夜行便しか出ていません。
なので、今日のうちに、バギオという街まで行って泊まり、翌日バスでバナウェへ、そして数時間観光したのち、夜行バスでマニラに帰ってこようと思いました。
ちなみに、マニラからバギオはバスで5~7時間。バギオからバナウェは、地図で見るとこんなに近いのに8時間ぐらいかかるようです。よっぽどの悪路なのでしょうか。
バギオはフィリピンにしては珍しく比較的治安はよく、標高が高いこともあって、同国の避暑地だそうです。
マニラ空港 警官もグルのぼったくり「クーポンタクシー」
そんな風に予定をたて、バスターミナルに行こうとして、事件発生です(笑)
マニラのニノイ・アキノ国際空港には、市内からの地下鉄などが通じていません。
旅行者はタクシーで市内に行くのが一般的なようですが、普通にタクシーに乗ってはぼられる可能性があります。
そこで、あらかじめ料金を払っておけば、それ以上払う必要がないシステムのクーポンタクシーというのがあり、これが一番安心であると「地球の歩き方」に載っています。
私は、空港ターミナルを出ると、そばにいた警官に「クーポンタクシー?」と聞くと、「ヘイ、こっちだ」と案内されました。
パサイのバスターミナルまで1000ペソ。
1000ペソ(2,600円) ←相場を知っている人なら、とんでもなく高いことがわかるはず。
その時は、両替直後でとっさに計算ができず、また、クーポンタクシーの乗り場にも1000ペソと書かれている。
しかも、警官の持っていたボードにも「空港 ⇒ パサイ 1,000ペソ」と書かれていたので、うかつにも払ってしまいましたが、見事にやられました。
情けないです。
あれは、本当に正規の「クーポンタクシー」だったんでしょうか。
そんなわけがない。「地球の歩き方」には、降車時に払うとあるので、完全に騙されました。
空港に到着するやいなや、痛い失策です。
ちなみに、ドライバーはこいつ↓ですが、私はこいつには、払ってないんですよね。
こいつもグルなんだろうな・・・
パサイ バスターミナルからバギオへの旅
気を取り直して、パサイのバスターミナルからバギオに向かいます。
しかし、直行バスは残念ながら満席。
それより、少しだけ多く時間のかかるバスのチケットをゲットしました。バギオまで約7時間の旅です。
すぐ出発するというので、そのまま乗り込んでしまいましたが、ターミナルの様子はこんな感じです。
ぼられたショックで、意気消沈してましたが、マニラ市内を行くバスの車窓から、住民の営みを眺めているうち、楽しくなってきました。
これが、ジプニーというものでしょうか。フィリピンを代表する乗り物だそうです。
バスの旅って、ほんとに楽しい。その国の生活風景げ見れるからね。
早朝から、なかなか活気があります。
路上生活者もいっぱいいます。こりゃ、ほんとに治安悪そうだ。
効き過ぎと言われていた冷房は、私は暑がりなので、気になりません。むしろ、ちょうどいい。
マニラ市の郊外に出ました。
バスは、何回か、ドライブインのようなところで休憩します。
たくさんバスが並ぶので、自分のバスのナンバーを覚えておかないと大変です。
バギオまでの間にも、いくつか街があります。街に入ると、ジプニーが走り回っています。
ちょっとうとうとすると、バスは登り勾配に差し掛かっていました。バギオは近いようです。