わずか3時間の文字通りの弾丸見学だった中ノ島・海士町。
名残惜しくもありますが、これから同じく島前の西ノ島・別府に渡ります。
いま私がいるのは、上のグーグルマップの右側、中ノ島。
海峡を挟んで対峙する左側の西ノ島に渡るというわけです。
島前3島の内航船
少し広域のマップで見ると、下のほうに知夫里島というのがあり、これを含めて「島前3島」と呼びます。
島前には100以上の島が点在していると聞きますが、人が住んでいるのはこの3島のみ。
そして、この「島前3島」を「島前内航船」が島民の足として結んでいます。
時刻表を見る限り、早朝からかなり夜遅くまで就航していてとても便利な印象を受けます。
私はこれから、菱浦港12:55発の「フェリーどうぜん」で別府に向かいます。
菱浦港・島前内航船埠頭の様子
菱浦港の島前内航船埠頭とわざわざ書いたのは、本土や島後を結ぶ船は、別のターミナルから出るからです。
私も、最初は同じターミナルから出るものと思って、チケットを買いに行くと「場所が違いますよ」と言われました。
「場所が違う」とはいっても、島前内航船の埠頭はすぐ隣でした。
島前内航船のターミナル。こちらも木材を使って美しいセンス。
チケットを買います。なんと300円でした。
こんなに安い航路に乗るのは初めてです。
島前3島間なら、どこまで行っても300円みたいですね。
そう考えると別府で降りるのもったいない・・それはセコイ(^^)
「フェリーどうぜん」の手際のいい接岸
なんか独特の形をした埠頭。どんな船が来るのか楽しみです。
ところが、12:55発なのに、12:50を過ぎても船が来ない。
と、そのとき「ボーッ!」と汽笛が鳴って船が現れました。
まぎれもなく「フェリーどうぜん」です。
小さいけど、かっこいい船だなあ。
前方のタラップをおろしました。
そして岸壁のスロープに接岸させます。芸術的な手際の良さでした。
そして、積まれていたクルマが海士町に上陸していきます。
そのまま乗船客も下船。
そして、今度は乗船です。この間約1分。
素晴らしい手際の良さに感動しました。海上の路線バスを思わせます。
これなら、接岸している時間は数分で十分です。
「菱浦 ⇒ 別府」フェリーどうぜんの旅
さて、今回の旅で、3回目の船旅。
別府まで、わずか15分のミニトリップ。
荷物を置いて、甲板に出てみましょう。
クルマには、しっかりとクルマ止めが。
この時刻表を見ただけで、場所がイメージ出来たら、相当旅通ですね。
私も、今回隠岐を訪れるまで、別府といったら大分県の別府しか頭に浮かびませんでした。
見たことない地名が並ぶ、なんとなく感じる異国感。
船はいつの間にか港を離れていますが、どんどん上にあがりましょう。
おや、前方にはデカいフェリーが。
「フェリーくにが」。これから島後を回って、本土へ向かう船です。
「くにが」は、これから向かう西ノ島の海岸の名前です。
この狭い海峡で、毎日こんな船の交錯劇が行われてるんですね。
モダンアートだった菱浦港にお別れ。
そして、例のカッコいい「ホテルEnto」をかすめます。1泊7万円です。
「フェリーどうぜん」の船籍は西ノ島なのでしょうか。
離れていく中ノ島・海士町。
狭い海峡の中を、複数の船が行き交います。
海峡の幅は狭く、かつては橋の建設の話題が持ち上がったほど。
いまは凍結されているそうですが、すぐに西ノ島・別府の町並みが近づいてきました。
別府港に入港
別府港に入港です。
菱浦港と同じように、あっさりと着岸。
そして、当たり前のように、クルマがおりていきます。
そのあと乗客も下船。
そして、知夫里島へ向かうクルマが乗り込みました。
菱浦港と同様に、この間約5分。
なんだか、島前の日常を目にした気分です。