3日間の佐渡一人旅もいよいよ最終コース。
バスに乗って、小木港に出ます。
このバスが小木港に着くのが12:20。船の出航が15:45。
この3時間余りの時間は意図してつくったもので、小木からバスで15分ほどの場所にある「宿根木」の町を歩くのが、今回の旅のフィナーレです。
「宿根木」の町には、「たらい舟」と「板壁の集落」があります。
バス旅 真野 ⇒ 小木港 ⇒ 宿根木
「佐渡歴史伝説館」を11:32に出発したバスは、真野湾に沿って走ります。
昨日は、晴れてるけど強風で荒れた海でしたが、本日は一転して穏やかな海。
島旅は、海の状態も重要なポイント。荒れてると船が欠航し、帰れなくなります。
佐渡と本土を結ぶ海上国道350線を南下します。
小木の町に入ったかな。
美しい並木通り。
そして、バスは小木港に到着です。
3時間後には、このターミナルから本土に帰ります。
その3時間の間に、宿根木を往復します。
宿根木方面行きは、6分後の12:26。
13時半ころには、ここ小木港に戻ってくるつもりです。
宿根木線のバスは、私一人だけを乗せて、小さな集落をまめに停まりながら走ります。
休日だからバスが空いてるのだろうか。宿根木は、佐渡においてもちょっとした観光地なので、こんなに空いてるのは拍子抜けです。
例によって、最前列に座ってるものだから、運転手さんがいろいろ話しかけてきます。
佐渡では、どこでも見かける棚田。でも鯉のぼり付きははじめて。
そうか、今日は5月5日だった。
そして、バスは宿根木に到着です。
宿根木海岸伝統の「たらい舟」
バスを降りると、穏やかで美しい宿根木海岸が広がっています。
そして、すぐに「たらい舟」が目に飛び込んできました。
この宿根木伝統の「たらい舟」は、杉と竹だけで、一艘一艘手作りで仕上げる「半切り」と呼ばれるようです。
乗ろうか乗るまいか、決断せずにやって来ましたが、けっこうな観光客の数が並んでいて断念です。
バスはガラガラだったのに、皆さんクルマでやってくるようでした。
けっこう沖のほうまで行くようです。まあ、本日の無風状態なら大丈夫でしょう。
「たらい舟」よりも、驚いたのがこの透明度。
海に囲まれてる日本。
きれいな海が、ちょっと足を延ばすだけで手に入る現実に感謝です。
ちなみに、乗る場合は、15分コースで500円。25分コースで1,000円でした。
江戸時代の板壁が残る宿根木集落
さて、海から陸に目を移すと、宿根木には実に古い集落が残っています。
古民家として整備したものもあるので、実際に江戸時代から引き継がれてる建物は少ないでしょうが、昔ながらの板壁の町並みは、ノスタルジックな気分にさせます。
しばらくは、地図も見ずに、てきとうにさまよってみます。
迷子になるかもしれないけど、集落自体が小さいから心配はありません。
板壁もさることながら、こんなサインも懐かしさを彷彿させます。
高台に登ってみました。
屋根瓦に石を乗せてるのは、何かのおまじない?
それとも、雪や風に対する防災?
ほんとに江戸時代の建物みたいですね。
ここ宿根木は、テレビCMなどで取り上げられたこともあって、旅通にはけっこう有名な場所らしい。
それもあってか、観光客はけっこう歩いてます。
実は、観光客を入れずにシャッターを切るのが難しかったりする。
これは、宿根木がパンフレットなどで紹介されるときによく使われるカット。
今日のようなピーカンだと、コントラストの処理が難しい。(撮影者の腕の問題です)
この「塩」という立て札は、いつのものでしょうか?
ちなみに、この三角形の建物は公開民家になってました。
そりゃそうだよね。普通の民家だったら、こんなに大勢の観光客にパシパシやられたらたまったものじゃないでしょう(^^)
京都の石塀小路のように撮影禁止になってしまいますよ。
でも、観光客もマナーを守って、歩いてます。
冬の気候は厳しいことでしょう。
昔の建物は強いとよく言うけど、板壁のほうが雪風から守れるのだろうか。
集落の奥に神社がありました。
集落の奥に、文字通りひっそりとたたずんでます。
称光寺という名前でした。
30分の滞在でしたが、小さい集落なので「たらい舟」と「板壁」を十分に堪能できました。
クルマで来る観光客がほとんどでしたが、小木港からバスで15分ほどで来れるので、船の待ち合わせ時間のついでに寄るのもおススメです。
バスで小木港へ
バス停で、小木港行きのバスを待ちます。
ひょっとして、さっきの運転手と同じかな。
バスは小木港に向けて走ります。宿根木集落にお別れです。旅も終わりです。
金融機関の統合もラクじゃないな。あんな長い名前、読みたくない(^^)
ATMコーナーのデザインは斬新だけど。
小木港に着きました。
なんか似つかわしくない船が停泊しているなと思ったら、国内クルーズ船「にっぽん丸」が、5月5日の今日、朝から夕方まで停泊しているのでした。