「ポッパ山」というのは、ここバガンの南約50キロに位置する、標高1,518mの死火山。
この山の麓に、タウン・カラッという、不思議な形をした岩山があり、その頂に、またまた黄金の寺院があるとのこと。
そして、その頂にいたるまで777段の階段があるそうで、なんとなく武者震いします。
ここバガンから、タウン・カラッの往復には、タクシーチャーターが一般的で、朝のうちに、ホテルのフロントに頼んでおきました。
50,000チャット(約4,000円)で、タウン・カラッを往復し、最後は空港まで送ってくれるというので、良心的なホテル&タクシー会社です。
青年の運転でポッパ山へ
運転手は10時きっかりに、ホテル前に来てくれました。
運転するのは22歳の青年。私の歳を20歳以上も若く見積もりました(^^)v
日本人は、幼く見えるとはいうけど、同じアジア人なのに、何でだろ?
ポッパ山までは約1時間半の道のり。
快適なドライブです。
ポッパ山が見えてきました。
そして、あの麓の尖った岩が、タウン・カラッ。もうすぐですね。
麓の町に入ったようです。
そして、ここで給水休憩。
タウン・カラッの不思議な光景
おお、見えますね。タウン・カラッ。
あそこに登るんですね。
参拝用の階段が、らせん状に岩壁に張りついてます。
ズームレンズを135mmにして撮影。
ウオーッ!こりゃ、ほんとにすごいな。武者震いがしてきました。
麓の町にたどり着きました。町というか集落というか。
ここでクルマを降ります。
運転手が「がんばって行って来い!」と、私の背中をたたきます(笑)
「往復どのくらいかかる?」と聞くと、「20分で往復したことある。」 ほんとかよ・・
1時間は掛けたいから、ちゃんと待っててくれと、念を押します。
足を踏み入れると、いきなり猿の群れ。
登り階段に沿ってお土産屋さんが並びます。
石のソファ。
まだ、登っているという実感はありません。
お店を冷やかしながら、タラタラ歩きます。
しかし、すれ違う下山者の表情には、確かに疲れの様子が。
タウン・カラッ 777段をはだしで登頂
ここが入り口です。
そういえば、ここまで靴を履いてきましたが、ここで脱いで裸足になります。
ここから777段の階段ですね。
一足先に登頂し下山してきた欧米系観光客。
しきりに、ウエットティッシュで足の裏を拭いてます。ずいぶん、ご清潔だな・・・
その理由がわかりました。
登りはじめると、とんでもない猿軍団。しかも、そこらじゅうに糞も・・・
現地の人でさえよけます(当たり前)。
足の裏に傷なんかあったら大変だな、こりゃ。
かなり急な階段です。
登るにつれて、下界が小さく。
適度に踊り場があります。
みんな一休み。そりゃそうだ。けっこう、半端じゃないですよ。
まだまだ上があります。
裸足で階段をあがって行くのも妙な気分。
ペタペタ、まさにペタペタと音をさせながら。
暑いはずなんだけど、風が吹き抜けて気持ちいい。
タウン・カラッは、ミャンマーの土着宗教ナッ神信仰の聖地とのこと。
ところどころに奉られているナッ神の人形が飾られています。
ナッとは、精霊を意味し、人間の守護霊であるそうです。
だんだん、高いところにいる気分が高まってきます。
やっぱり、旅は高いところか・・
イスラエルの死海に行ったときも、世界最低地点にいながら、マサダ要塞に登ったし・・・
こういう運動してると、過去の旅を思い出すんですよね。何でかな??
踊り場でちょっと休憩。
あれ!? 扇子がない! ポケットに入れておいたはずの扇子が・・・ どこかで落としました
まだまだあがりますよ。
地平線が丸く見えるのは、気のせいじゃないだろう。
とはいえ、足元はこんな感じ。
高所恐怖症の人だと、ちょっと厳しいかも。
スリランカのシーギリアロックに登ったときも思い出しました。
手すりに寄りかかって、外界を眺めます。いやあ、この気持ちよさ!
高いところって、気持ちいいよね。タケコプターがあったらなあ・・・
ミャンマーの平原。
麓の仏塔群。
もう少しだ。がんばろう。
去年のゴールデンウイークも、ベトナムの五行山で、こんな階段登りしたな・・
さあ、ラストスパート!
遠く、湖が見えます。
ここは、頂のすぐ下の踊り場。
百里の道も九十九里をもって半ばとす、といったところでしょうか。
ビルマ文字。これも芸術ですね。
ビルマ文字ソファと女の子たち。
もうてっぺんは、ほんとにすぐそこ。
扇子を失ったので、ビルマの風で汗を乾かしてから、頂の神々に挨拶しましょう。
さすがに疲れた・・ 777段・・
でも、裸足で777段あがったのは、人生初体験。
自分を褒めてあげよう!