さて、京都一人旅の2日目です。
旅に出ると、夜明けとともに活動するのは、外国であろうと国内であろうと同じ。
朝5時半に起床し、温泉に一浴したあと、コンビニでおにぎりとサンドイッチを買ってきて、今日の予定を確かめます。
本日のメインスケジュールは、嵯峨野・嵐山を自転車でめぐること。
世界遺産「天龍寺」に竹林の道のみならず、あのあたりには、名庭をもつ寺院が多数存在します。
また、「思い出草」と呼ばれる若者の悩みや思いを綴るノートが置かれた「直指庵」にも行ってみたい。
ひょっとすると、気が変わって、「仁和寺」や「金閣寺」のほうまで足を伸ばすかもしれませんが、とにかくこういうことを考えているときって、ほんとに楽しい。
バスを乗り間違えて迷子になる?
どうも、本日からずっと雨模様と報じられています。
背中のバッグには、折りたたみ傘と雨がっぱの両方をいれて、万全の体制。
雨はキライではなく、むしろ好き。
嵯峨野や嵐山なんて、雨の方が似合うよな、なんて考えながら、早朝の通りを京都駅前に歩きます。
そして、嵐山方面は73番バス。のはず・・・
よく見れば、「洛西バスターミナル」行きとなっていて、嵐山方面でないことには気づくべきですが、盲目的に「73番バス」と頭に叩き込んでいるので、乗り込みます。
バスの中は閑散。本日から4連休だけど、観光客の姿は見えず。
異変に気づいたのは、このあたり。
西のほうに向かってはいるけど、嵐山行きじゃないではないか。
まったくもう、なんで間違うかな・・(笑)
よく見たら「市バス」になっている。嵐山行き「73番バス」は京都バス。
バス会社が違うんだね。
とりあえずバスを飛び降りたので、mapsmeで今いる場所を確認したら、ちょうど頭上を走る高架線が「阪急嵐山線」であることが判明。
そして「阪急嵐山線」の上桂駅に近いことがわかったので、mapsmeを頼りに歩きます。
グーグルマップではなく、mapsmeを使うのは好みの問題。
でも、おもいがけずも、知らない町を歩くのって楽しいよね。
阪急電車で嵐山駅へ
早朝から迷子になりましたが、なんとか「上桂駅」にたどり着きます。
嵐山行きも15分程度の間隔で走っているようです。
上り電車を待つ乗客は、それなりにいます。
しかし、嵐山方面のホームは私一人だけ。
車内も閑散。でも、なんか関西の電車って、車内もカッコいい。
途中駅の「松尾大社」駅。
松尾大社や、苔寺(西芳寺)の最寄り駅。
苔寺(西芳寺)は世界遺産でもありますが、拝観には往復はがきによる事前予約が必要とのことで、今回は割愛。
灯篭風の灯る阪急電車「嵐山駅」
そして、嵐山駅に到着。
早朝ということで灯篭風が灯っています。
なんか、すごくいい雰囲気です
へえーって感じです。
嵐山では、毎年8月に、渡月橋から、約6000から7000基もの灯篭が流されます。
戦没者の霊を慰めるため灯籠による供養だそうですが、それを見立てたものなんですね。
これから嵯峨野を散策する旅人の気持ちを盛り上げてくれます。
バスを乗り間違えなければ、この光景を目にすることはありませんでした。
思わぬ眼福です。
では、その「嵐山灯籠流し」が行われる「渡月橋」に向かいましょう。