【晩秋の京都一人旅#6】1,300年以上の歴史を持つ西山の花の寺「勝持寺」

神鹿が出迎えてくれた「大野原神社」の散策を終えて、次は「勝持寺」。

バスの時間が気になって仕方ないですが、あと40分くらいあるので大丈夫でしょう。

「大野原神社」から「勝持寺」へは、徒歩10分くらいです。

「勝持寺」とは

京都・西山に鎮座する、小塩山大原院勝持寺と呼ばれる古刹。

西暦679年(白鳳8年)壬申の乱に勝利した天武天皇の勅命を受けた行者が創建したのが始まり。

したがって、寺の歴史は非常に古く、飛鳥時代から1,300年以上語り継がれる寺。

奈良時代になり、791年には伝教大師・最澄によって再建され、天台宗の寺院として君臨するが、応仁の乱で焼失し、現在の建物は乱後に再建されたもの。

鳥羽上皇に仕えていた西行法師が植えた「西行桜」で有名な別名「花の寺」。

「勝持寺」へのアクセス

JR向日町駅などから阪急バスに乗って「南春日町」バス停から徒歩20分ほど。

「善峯寺」から来る場合は、阪急バス「灰方」バス停で降り、そこから徒歩40分程度になります。

 

応仁の乱の戦火を逃れた「仁王門」

さて、「大原野神社」から「勝持寺」への道ですが、ワープする近道があるわけでもなく、思しき方角にテクテク歩いていくと、現れるのが「仁王門」。

これが、応仁の乱の兵火を辛くも逃れた勝持寺「仁王門」。

寺において、最古の建造物になります。

実は、「仁王門」から本殿までが遠い。500mぐらいはあるのでしょうか。

バスの時間が迫っている私は、気がせいてしまいます。

途中抜け道を発見。「大原野神社」からワープすることができたのかな。

でも、「仁王門」を通らないことになります。

別名「花の寺」と呼ばれる勝持寺の霊園。

 

霊園を過ぎても本殿にたどり着きません。見事な石垣が続きます。

ようやく、入り口かな。

花の寺「勝持寺」を埋めつくす散り紅葉

 

名前の通り、勝持寺は桜で有名な「花の寺」。

しかし、紅葉も見事で境内全体をもみじが埋めつくすらしい。

古刹を感じさせる門。

阿弥陀堂です。

紅葉の盛りは過ぎてしまったように感じますが、庭を埋めつくす散り紅葉が素晴らしい。

不動堂への石段。

 

入り口の門は小さかったのですが、境内はけっこう広いです。

西遊記にもでてくる観音様とのことですが、そんな国際的なお寺なのでしょうか。

でも、言われてみれば、そんな気もする観音様。

とにかく、素晴らしい散り紅葉。

どれが「西行桜」なのかわかりませんでしたが、桜の季節にも来てみたい。

「瑠璃光殿」から見下ろす散り紅葉

瑠璃光院ではなく、「瑠璃光殿」ですね。

もう一週間早ければ、もっとすごかったかな。

11月28日の今日でも十分見事ですが。

バスの時間が迫り、退社します。

南春日町バス停まで1.1km。

静かな古刹「勝持寺」でした。

もう一つの桜の名所「正法寺」

南春日町のバス停まで歩く途中、「正法寺」というのが目にとまったので、軽く立ち寄ってみました。

「正法寺」の遍照塔(へんじょうとう)。

1908年に高台寺に建設され、2010年にこちらに移設された、近代和風建築を代表すると名高い塔ですが、桜の季節には、この周囲を覆うように桜が咲き乱れるそうです。

桜の季節は、どんなふうに姿を変えるのでしょうか。

まだ紅葉の残る長岡京・西山でした。

今回の「晩秋の京都5日間一人旅」の全行程はこちらです。