【京都一人旅 #26】紅葉の時期に再訪したくなる新緑の「東福寺」

さて、ようやく「東福寺」にたどり着きました。

境内が広く、塔頭(たっちゅう)と呼ばれる「わきでら」の多い「東福寺」。

大いに迷いましたが、京阪電車の東福寺駅から「臥雲橋」を通るコースを歩いて正解でした。

「臥雲橋」から眺める「通天橋」は絶品でしたが、これからその「通天橋」を渡りに行きます。

龍安寺より感銘を受けてしまった「東福寺」本坊庭園・南庭

 

いきなり「通天橋」に向かいたくなりますが、チケット売り場が「本坊庭園」の入り口にあたるので、庭園を先に拝見しましょう。

靴を脱いで、方丈の母屋にあがります。

渡り廊下を歩むと、すぐに目に入るのが南庭。

作庭家・重森三玲(しげもり みれい)による傑作であるとのこと。

こちらは、仙人の住む島に見立てた巨石だそうです。

 

龍安寺の石庭は、あまりにも異次元空間だったけど、こちらの庭園は親しみやすく和めます。

南庭の西側には、京都五山になぞらえた苔山が配置してあります。

好みによるんでしょうけど、私には宇宙感覚の龍安寺より、自然のミニチュアのような本坊庭園の方が好きです。

 

廊下をつたって北庭側に回ろうとすると、こんな一角が。

いやあ、畳の感触っていいですね。

誰もいないのをよいことに、大の字に寝っ転がってみました。

そして、向こうに見えるのが「通天橋」。

新緑の「通天橋」もなかなかのものです。

永遠のモダン 市松模様の北庭

「小市松模様の庭」とも呼ばれる斬新な意匠。

緑豊かな苔と、グレーの板石とのコントラストが鮮やか。

重森三玲のテーマは、「永遠のモダン」だそうです。

たしかに、アートのセンスがないと、この模様は描けない。

おや、南庭の縁側から、人がほとんどいなくなっています。

秋なんかはすごい雑踏なんでしょうね。

秋に再訪することを決意した「通天橋」

では、続いて「通天橋」へ。さっきと同じチケットを使います。

「通天橋」に至るまでの「普門院庭園」。

なんか、もう色づきはじめてる気がするんですが。まだ7月下旬です。

さて「通天橋」です。

新緑の「通天橋」もイケてるじゃないですか。

この人の少なさ。こんな贅沢は、二度と味わえないかもしれません。

本日は4連休の2日目です。

木造の橋の両サイドが真っ赤に染まる季節は圧巻でしょう。

 

紅葉の季節に、また来よう。そう決意した瞬間でした。

京都には、ほんとに素晴らしい寺院があるものですね。

ほんと、ところどころ赤くなっているのはなんでだろ?

「通天橋」を渡ると開山堂です。

通天橋の先にある「常楽庵(じょうらくあん)」。

ここにも、素晴らしい庭園が備えられています。

 

どこを切り取っても、見事としかいいようのない「東福寺」普門院。

     

またイタズラしてみました(笑)

11月下旬に来ると、こんなふうになっているのかも。

さて、本堂のほうに戻りましょうか。

建物の大きさに驚く「東福寺」法堂&三門

東福寺の本堂である「法堂」。現在の建物は1,934年に再建されたもの。

かつては、高さ15メートルもある釈迦如来像が祀られていたそうです。

たしかに、大きいですね。

中には入れませんが、のぞくことはできます。

 

釈迦如来立像にみとれるうち、天井に描かれていたはずの龍の絵を撮り損ねましたw

日本画家である堂本印象が描いた、素晴らしい龍の天井画です。目がぎょろッとしてるのが特徴でした。

 

そして、こちらが国宝に指定されている「三門」。

室町時代に建立され、禅宗寺院の三門としては最古だそうです。

巨大な木造建築物は、威圧感たっぷりですね。

三門の南側には蓮池。

建立は1,405年ですから、実に600年以上もそびえたってきました。

いろいろ学ぶことの多かった「東福寺」。

季節を変えて再訪するつもりですが、今度来るときは周囲の塔頭(たっちゅう)にも足を向けたいですね。

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