日が落ちると気温も急速に下がる砂漠気候。
とはいうものの、まだ日没前なので、灼熱の太陽を思い切り吸い込んだ余韻の残る路地をホテルに向かって歩いてます。

さっきよりも人通りが増えてる旧市街。
中東のように、やはり暑い国では、日中は家にこもり、夕暮れから活動開始が基本のようだ。

夕暮れのブルーシティに鳴り響くヒンズー教とイスラム教

灼熱のジョードプルを歩き回り、全身から汗を噴き出しながら、帰ってきたホテル前。
ここでは、リズムのいいヒンズー教の民族音楽を大音量で流してました。
そして、その汗を、ゲストハウスのシャワーで洗い流す。
この瞬間の快感は、旅のスパイスそのもの。暑い国において、冷たいシャワーは正義である。
日が傾きはじめた頃、私はもう一度テラスへ上がった。

熱を吸収しきった感のあるメヘラーンガル城塞。

よく見れば、私の宿以外にもテラスのある宿がありそう。
でも、メヘラーンガルを見上げる距離感的に、私のチョイスが一番と、勝手に思い込む。

ゆっくりと沈んでいく太陽に合わせて、刻一刻と表情を変えていくブルーシティ。
何度書いても足りないが、異国で迎える夕暮れほど贅沢な時間はない。

ただ眺めているだけでいい―そう思わせてくれる景色。
自分の部屋の窓にしたい・・・
やがて太陽が丘の向こうへ消えても、さきほどから流れ続けるヒンズー教の民族音楽は鳴り止まない。
もちろん意味はわからないが、軽快なリズムが心地よく、思わず口ずさみたくなるような旋律だ。
下のテラスでは、その音に合わせて踊る少女がいた。
ふと目が合い、こちらに手を振ってくる。

そのとき、不意に響き渡ったのが、大音量のアザーンだった。
ヒンズーの旋律に、イスラムの祈りが重なる。
これほど異なる音が、ぶつかることなく、むしろ共鳴するように街全体を包み込んでいく。
こんな「宗教の重なり」を、耳で体験したのは初めてだった。

そういえば、ジャイプールで出会ったトゥクトゥクの運転手が言っていた。
いまはラマダンの時期なのだと。
その言葉を思い出すと、アザーンの響きはどこか神聖が増して聞こえてくる。

写真ではその場の臨場感を説明できないが、私の旅歴でも、こんなにも異教通しがうまく融合した世界は久しぶりの体験。
目が覚めるような思い。

やがて、ブルーシティが漆黒の闇に包まれました。

メヘラーンガル城塞も眠りにつくようです。

では、夕食といきましょう。

選ぶのが少し面倒くさくなって、ナイスガイなスタッフの兄さんにすべておまかせ(^ ^)

私が「any beer」と言ったからだけど、キングフィッシャーを持ってきてくれました。

ヒンズーとイスラムのハーモニー・ライブはまだ続いてる。
私は、その素晴らしいライブを、日の落ちたテラスでキングフィッシャーを飲みながら楽しんだ不届者、ということになってしまうのか。

運んできてくれたゲストハウスのナイスガイな兄さんの笑顔が許してくれた、ということにしておこう。

その兄さんのおすすめは、インド風チャーハンでした。ごちそうさまでした。

犬に追いかけられるブルーシティの朝

旅では体力温存のため、早寝に限る。
そして、恒例の早朝散歩。

朝の涼しい空気の中でたむろってたのは、なんと野犬の群れ・・・

私は、たぶん犬にとっての境界線を越えてしまったらしい。
猛然と追いかけてくる野犬たちから、ほうほうのていで宿に逃げ帰るジョードプルの朝になってしまった^ ^

とんだ朝になってしまったが、本日の活動のための朝食を。

朝の淡い光のブルーシティもまた格別。

メヘラーンガル城塞も、目を覚ましただろうか。

トーストにオムレツ、そしてコーヒー。これ以上ない簡単なブレックファスト。

インドらしくないと言えばそれまでだが、目の前にはメヘラーンガル城塞がそびえている。

こんな豪勢な朝食は、ちょっとないだろう。

さて――宿の兄さんに教えてもらった通り、朝一番のメヘラーンガル城塞へ向かうとしますか。
