よっぽど疲れがたまってたのかな、今朝は珍しく「寝坊」をしました。
朝寝坊?&ホテルの朝食
私としては、「寝坊」はほんとに超珍しく、一人旅に出てはじめてのこと。
おとといは、朝にギリシアに入国するやいなやデルフィに出かけ、高低差のある遺跡を散策。
そして、昨日は、4時前の起床でクレタ島の往復。
しかも、旅に出る直前まで激務で、睡眠時間が3~4時間の日々。
歩いてる時間は、昨日だってせいぜい5~6時間なんだろうけど、移動もしてるし、それよりもなによりも歳をとったってことなのかな・・・
昨夜はシャワーを浴びて、買ってきたビックマックにパクつきながら、下着類を洗濯。
部屋じゅうに飾りつけてから、歯を磨いて、ウイスキーをなめなめしてたら、いつの間にか眠ってしまいました。
本来なら、スマホの目覚ましを6時半くらいにかけるのですが、それすら忘れ・・・
気がついたら、朝の9時過ぎになってました(^^)v
ま、今日はアテネの街を歩くだけなので、大勢に影響はありません。
とはいうものの、今日は帰国日。
めいっぱいアテネの街を歩くつもりなので、大急ぎで身支度して、ホテルのレストランに駆け込みます。
朝の9時過ぎでも、のんびり食事をとる観光客がいっぱいでした。
私の後から、寝ぼけ眼でゾロゾロ入ってくる一団も。
それにしても、さすが欧米のホテル。朝からボリュームたっぷりです。
私もそれに習って、カロリーを目いっぱいとります(笑)
だって、今日だって6~7時間は歩くよ。エネルギーを摂取しておかないと、旅はできません。
寝坊した瞬間は、「歳とったかな・・」なんて考えましたが、これだけ高カロリー高たんぱくをとる意欲と、消化する能力があるんだから、まだまだ歳のことなんて考える必要ないよね。
ほんと歳なんかとったら、旅なんてできないよ。
少なくとも私が望むような旅は。
さて、部屋に戻って、シャワーを浴びて、洗濯ものを取り込んで、荷物をパッキング。
そして、チェックアウト。
フロントスタッフは、終始愛想がよく、立地もいいし、また利用したくなるホテルでした。
荷物を預け、ホテルを出たのは10時過ぎ。普段より3時間近い遅刻です(笑)
しかし、東京は午前4時か。
ホテル前の、エルムー通りの朝の表情。
警官が集まって、なにか物々しい雰囲気。
朝のシンタグマ広場。今日は日曜日ですが、そんなに人通りの多い気配はありません。
寝坊して遅刻って言ったけど、そもそもアテネの夜明けって7時過ぎだし、10時とはいっても、実質的にはそんなに遅くはないのかも。
シンタグマ ⇒ アクロポリ メトロ(地下鉄)で移動
今日の予定は、アテネの街を歩くこと。
滞在が1日しかなく、アテネの街を歩くとすれば、それは、アクロポリスや古代アゴラの遺跡をみて歩くことを意味します。
アテネの街は、地図で見ればわかるように、いわゆる繁華街ともいえるプラカ地区を、ゼウス神殿、アクロポリス、古代アゴラなどの遺跡が、南側から囲むように構成されています。
なので、本日は、地理的順序に従って、時計回りに、ゼウス神殿⇒アクロポリス⇒古代アゴラという風に回って、時間があれば、プラカ地区をブラブラするといったスケジュールを立てました。
帰国の便は、今夜の22:25。19時ごろのエアポートバスに乗れば十分でしょう。
最初の目的地、ゼウス神殿まで歩けなくもないですが、あんまり汗をかきたくないのと、寝坊したのとで、地下鉄を利用します。
地下鉄の入り口は、シンタグマ広場の端にありました。
日曜日なのに、いや日曜日だから閑散としている駅構内。
観光客は地下鉄なんか使わず歩くのかな。
シンタグマからアクロポリ駅まではたった1駅です。
清潔なホーム。
ホームも閑散としてましたが、列車もすいてます。
これがあれば、旅人は迷わないんだよね。おととい乗ったLINE1には、これがありませんでした。
アクロポリ駅に到着。一駅なのであっという間です。
駅構内からして、アクロポリって感じ。
これはすごいな、アクロポリ駅は博物館のようです。
アクロポリ駅からゼウス神殿へ
さて、地上に出ました。
いつもそうですが、地下鉄から地上に出ると、方向感覚がわからなくなります。
どちらのほうに進めばゼウス神殿の方角なのかわからなくて、通行人に聞きます。
ところが、「ゼウス、ゼウス」と言っても通じず・・・
ゼウスって英語読みで、ギリシア語では発音違うのかな。
ギリシア人は、親切で「アクロポリスならこっちだぞ。」みたいに、私を連れて行きます。
アクロポリスではなく、先にゼウス神殿を見たいんだけどな・・
でも、言われたとおりについていくと、
「ほら見ろ。あれがパルテノンだ。あとは、地図みりゃわかるだろ。」
あれが、あそこに見えるってことは、右手のほうに降りていけば、ゼウス神殿だね。
なるほど、ありがとう。親切なギリシア人でした。
ディオニシウ・アレオパギトゥ通り
これが、アクロポリスからゼウス神殿方面へのディオニシウ・アレオパギトゥ通り。
覚えにくい名前ですが、ヨーロッパ屈指の美しい通りだそうで、ギリシア神話の神の名前を語源としている模様。
アドリアノス門
ディオニシウ・アレオパギトゥ通りをぷらぷら歩き、アマリアス大通りとぶつかったところにあるのが、アドリアノス門。
ローマ帝国時代の2世紀に造られたそうですが、門からパルテノンが見えるのもすごい。
実は、この背後に、すでにゼウス神殿は見えています。
しかし、入り口はトラム沿いに少し下ったところにあります。
この左側から、大勢の観光客が流れてきました。察するところ、ザピオン国際展示場ですね。
遺跡の共通チケット
ゼウス神殿の入り口。
6ユーロと30ユーロのチケットがあります。どう違うんだろう??
窓口のお姉さんが、語彙力のない私に一生懸命説明してくれました。
「6ユーロはここだけ。あなたは、これからアクロポリスや古代アゴラを順に回るんでしょ。だったら、パックになってる30ユーロのチケットのほうが得よ。」
そうですか。
30ユーロって、高い気もしたけど、5箇所回れば30ユーロだし、お姉さんのアドバイスに従いました。
2014年版の「~歩き方」には、2ユーロまたは12ユーロとあります。
すごい、値上げだ~・・・
ゼウス神殿に対峙
値段のことはさておき、ゼウス神殿を眺めます。
15本残っているという柱。造られたのは今から1800年も前。
この細部の模様。よく風化しないものです。
定期的に補修してるのかな。
ゼウス神殿にパルテノンに青い空。
2世紀のローマ帝国の人たちも、こんな風に景色を見ていたんだろうか。
ほんとにすごい。
ズームレンズを135mmにして、パルテノンを捕獲。
これは、また・・・
バナナを輪切りにしたかのごとく、柱が転がっています。
暑い。太陽があがってきました。日陰もありません。
また、水を忘れました。
ゼウス神殿の入り口にあった水のみ場。
私は手ですくっていただきましたが、みんなペットボトルを使いまわしてる。
20分ほど見学して、外に出ます。次は、いよいよパルテノン神殿だね。
ゼウス神殿を出て、ザピオン国際展示場の前にあった彫刻。
ウィーンと、モーター音がしたなと思ったら、トラムでした。
エルサレムやイスタンブールで見たのと形が似てます。メーカーは同じ?
オープントップな観光バスに乗りこもうとしている観光客。
ディオニシウ・アレオパギトゥ通りをアクロポリス方面に戻りかけると、さっきとは打って変わって人の洪水。
そりゃそうだよね。9月は、全然シーズンオフじゃないし、しかも今日は日曜日。
世界の観光地アテネですから。
その観光客と同じように、次のターゲット、アクロポリスを目指します。